亀山市議会議員 伊藤彦太郎 -4ページ目

給食センター 候補地6か所の評価

昨日の続き。

給食センター整備先送り問題で、櫻木議員の資料と並んで我々にインパクトを与えた資料が今岡議員が情報公開で明らかにした「昨年9月26日の教育委員会9月定例会に提出された資料」だ。

これについては、服部議員がブログで既に取り上げられているが、その資料には、今回具体的な試算が為された「中部中学校の敷地内」以外に検討された、市有地5か所の評価が記載されている。

その5か所が全て「周辺の住民に迷惑がかかるといけないから」という、いつもながらの全く合理性の無い理由で詳細な情報が黒塗りされているのは、服部議員がブログで指摘されている通りだ。

服部議員も更に言われているが、中部中学校内も含めた候補地6か所それぞれについて、建設候補地としての適性が9項目、4段階(◎〇△×)で評価されている。それを、◎が3点、〇が2点、△が1点、×が0点で採点すると、27点満点で候補地が点数付けされる。
そして、それぞれの候補地の点数と、それに対して教育委員会が下した判定は以下のようになる。

1位:場所エ 25点 → 失格
2位:場所イ 20点 → 失格
3位:場所オ 18点 → 失格
4位:場所ア 17点 → 失格
   場所ウ 17点 → 失格
6位:中部中 15点 → 採用

ちなみに、教育部長に確認したところ、中部中学以外は(問題があって?)最初から除外した、とのこと。
いや、一番最適、しかもほぼ満点の場所「エ」を筆頭に上位5つが全てダメで、最低評価だった中部中学校内のみを採用して検討した、なんて、あり得ないやろ、大体、仮に問題があるとすれば、最初から検討の候補地として挙げること自体がおかしいやろ、と思うのは自分だけでは無い筈だ。

そして、もう一つ、見落としてはならないのは、それぞれの評価に対する記述だ。
その一つ一つが、冷静に客観的に適性を判断した文面になっており、評価そのものに、何ら不自然さが無い。最初から失格させるつもりなら、このような評価はしないだろう。
恐らく、この時点では純粋に教育委員会事務局として、候補地を選定するつもりでいた。それが、「何か」があって、中部中学校のみを選択する他は無い状況に陥らされた、としか考えられない。

服部議員は、「庁舎建設の候補地」として、特に場所「エ」について市長部局からダメ出しが出たことを推測されているが、自分も似たような理由だろう、と思っている。

一般質問 議決もしている後期基本計画を覆す点

今日も議会の本会議。一般質問2日目。

昨日のブログでも予告気味だったが、朝から服部議員、櫻井議員、小坂議員、とベテラン議員の登壇が続く。
特に服部議員は連日給食センターの問題をブログ等で発信しておられたこともあり、どのような一般質問をされるのか注目していた。

その服部議員の質問の中で、今まで見落としていた話があった。

今回の問題点として、第2次総合計画の後期基本計画の実施計画において、給食センターの建設が謳われているに関わらず、給食センターの建設から外部調理委託方式にしたことについて、議決もしている後期基本計画を覆す点が言われていた。
これについては、教育委員会に対する個人的な聴き取りの中でも「後期基本計画での記述はあくまでも『中学校における全員喫食制の給食実施』であって、給食センターとは一言も書いてない」と、給食センターという実施計画自体は、議会の議決とは何ら関係ない、という話であった。なるほど、確かに給食センターを建設する、とは後期基本計画には書いていない。

しかし、服部議員が指摘するには、「後期基本計画に対する議会の意見の中で、『外部調理委託方式も考えては』という意見があったにも関わらず、『給食センターで行く」との旨の回答が教育委員会から為された。ということは、後期基本計画の議決はあくまでも『給食センターでの全員喫食制』というのが前提ということになる。」とのこと。
確かに、そのような意見があったことを思い出した。
服部議員の指摘通り、これでは「後期基本計画には明記されていないから」と言っても、通用しない話だ。

この点はあくまでも教育委員会の方針に過ぎない。
この問題は教育委員会がどうこう出来るものでは無い筈で、このことを市長部局が受けて、その上で、後期基本計画の変更と同等の、それ相応の対応をすべきものだ。

他にも色々と問題がある。
週明けに一般質問があるが、それまでにもいくつか取り上げたいと思う。

一般質問 給食センターの建設先延ばしについて

今日は議会の本会議。
一般質問が行われ、自分も午前の2番目に登壇した。

取り上げたのは、学校給食について、と、庁舎建設について、の2点。

学校給食については、6月に草川議員が質問された「保育園における米飯持参」について、市の答弁に対して自分なりに思うところがあったのを指摘したのと、前回のブログでも取り上げた、亀山中学、中部中学を想定した給食センターの建設先延ばしについてを取り上げた。

自分の内容も含めて、だが、今日行われた一般質問の中で、ひと際存在感を示したのが、櫻木議員の給食センターの建設費増大に対する分析だった。
最近まで民間に勤められていた経験もあってか、増大した「建設費の試算」について、一つ一つ紐解いていかれて、最終的に「増大した試算」が極めて信ぴょう性に欠けるもの、と言わざるを得ない、ということを多くの議員が認識するところとなった。

このデータを元に、「給食センターではなく外部委託にする」というのは、あまりにも無理がある。

更に、「給食センターではなく外部委託で」「早期実現のために外部委託をするだけで給食センターを建てる方向にある」という、話が二転三転する中で、自分が質問した時には亀山教育部長から「教育施設の再編の中で給食センターをどうするか決める」という答弁があった一方で、櫻木議員の質問の際には中原教育長から「予定よりは遅れるが建てる」という答弁が為され、教育部長と教育長の答弁が異なるという事態が発生した。

教育長にしても、教育部長にしても、自分の知る限りでは、決して不誠実な人間ではない。
そんな二人がこのような酷い答弁をせざるを得ない状況とは一体何なのか。

明日も引き続き一般質問が行われる。
本日同様に給食問題について何人かの議員が取り上げられる。
しかもベテラン議員が前半に集中して登壇される。どのような質問となるのか、いつも以上に注目される。