息子みっちゃんは自閉症です。


小学、低学年の頃です。


トイレに小さな玩具を入れて詰まらせてしまいました。



ティッシュの詰まりであればラバーカップで直す事ができますが


玩具だと業者の方を呼ばなくてはなりません。


調べてみるとだいたいどこの業者も


一度の修理にかかる値段は15.000円でした。

(4〜5年前のお話です)



当時みっちゃんは、まだ言葉は単語が時々出てくる程度でした。


トイレに玩具を入れてはいけません!


15.000円という金額は、あまりにも大きく


その苛立ちと怒りの矛先が見つからず


頭は混乱していました。


悪気があるのか無いのか…。



私から見ると、みっちゃんの遊びの一つであって


とても悪い事をしている気持ちを持っているように感じられませんでした。


にこにこと笑い


その笑顔に怒りを向ける事の方がいけない事の様にすら感じます。



言葉もどれほど理解しているのか

当時は、わからず

一回の出来事だから…と思っていました。


そして、それは又起こりました。

2回目です。

ほんの目を離した隙に又玩具をトイレの中へ入れてしまったようです。

業者の方を呼びます。

やはり玩具が出てきました。


私はパパにトイレの外側に鍵をつけて欲しいとお願いしました。


次の休みに取り付けてくれるとのことでした。


しかし、また悲劇が起こります。



3回目です。


玩具を入れてはいけません!


トイレが使えなくなっちゃうよ。


伝わってるのか、わからない我が子へ何度も説明します。


そして目を離してしまった自分を責めます。


同じ事を繰り返す


これは、こだわりになっている…。


一刻も早く鍵をつけなければと思い


パパにお願いしました。


結局修理代は1〜2ヶ月の間に45.000円かかりました。



トイレに鍵をつける事によって

その行動は、おさまりました。

けれど

今度は、お風呂が詰まった事がありました。

その時は管理会社の方が修理をしてくださいました。

お風呂場にはもともと鍵がついてるので

それで、その行動は一度で済みました。


今までも色々なこだわり行動がありましたが

鍵やストッパーをつけて

その行動を出来なくする事で、止める事が出来ました。

今でも、物の移動や色々なスイッチを消すこだわり行動があります。

全てに鍵をつけられるわけではないので

全てのこだわり行動を抑える事は難しいですが

探し物で時間を要する事が常にあります。


そんな時

大きな声でガツンと怒ったり叱ったり出来たら

すっきりするだろうな…。


ふと思う事がありますが

当時は、まだ言葉も儘ならないみっちゃん。

言葉では説明しますが

説明しても止める事ができない。
(自分を止める事、コントロールする事ができない)

それがこだわり行動なのかもしれません。

自分で制御できるなら苦労はしません。

怒ったり叱ったりする事でおさまるなら苦労はしません。



今は6年生になり


こだわりも形を変えて、今でも色々ありますが


最低限の生活ができて


それほど支障のないこだわりになりました。



今も、ふとトイレの鍵を見ると


あんな事もあったな…と思い出します。





オススメ記事

★息子の障害を報告した時の身内の反応に涙 

★障害児をラッキーベイビーと呼ぶ国 

★自閉症の兄がいる妹の心の葛藤 

★38度の熱で雨の日に自閉息子と公園 

★障害児家族のケアとは 

★虐待と闘う親子に涙 

★イヤイヤ期と反抗期と思春期の自閉息子前編

★イヤイヤ期と反抗期と思春期の自閉息子後編 

★自閉症息子が初めて私に教えてくれた事

 

▼YouTubeチャンネル▼

 

▼Instagram▼

▼YouTubeチャンネル▼

▼ブログフォロー宜しくお願いします▼

フォローしてね