こちらの動画は、みっちゃんが5年生の時に初めてママに教えてくれた事を綴っています。
自閉症のみっちゃん。
言葉は5年生から頻繁に出てくる様になりました。
それでも単語をくっつけて自分なりに
片言を話す程度です。
そんなみっちゃん
ある日の夜に、デイから帰宅して
突然のパニックです。
私は、理由がわからず
声も届かない様子だったので
しばらく距離を開けて見守っていました。
すると、みっちゃんから
「うで」
「いたかったね」
という言葉が出てきました。
どうやらデイで友達に噛まれた様でした。
腕を見ると、かすかに色が変わってる所がありました。
私は、みっちゃんが教えてくれた事に
物凄い驚き、そして嬉しくて
「そっか、痛かったね。教えてくれてありがとう。」と伝えます。
うまく話す事が難しいみっちゃんが
自分の身に起きた事を私に伝えてくれたのです。
この経験を、みっちゃんが忘れない様に
私は、沢山の共感とお礼を伝えました。
「よく教えてくれたね、ありがとう。本当にありがとう。嫌だったね。痛かったね。教えてくれてありがとう。また教えてね。」
いつも、知りたくてもわかってあげられない辛さがありました。
しかしこの日は、わかってあげられた。
みっちゃんが教えてくれた。
私は、いつも共感したかったのです。
しかし一度伝えられたからといって
その日から、また伝えられるかというと
そうではありません。
そんな単純なものではありません。
この様な経験が一度でも出来て本当に良かったと思います。
そして噛まれた事はデイの先生に伝えました。
専門の先生達でも沢山の子達を見守る中、全ての子の出来事を1日中、把握するのは大変です。
それは私自身、療育現場で働いた経験があるので言える事です。
みっちゃんは噛む事はしませんが
稀に、友達の事を押したりする事があります。
子ども同士の事はお互い様だと思っています。
そして、その頃位から
みっちゃんは自分から大人に助けを求める事が出来る様になってきました。
怖い時は先生の後ろに逃げたり
先生の手を引いてアピールする事が少しずつ出来る様になってきました。
こうして沢山の経験を積んで、ゆっくりと成長していくんだなと思いました。
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