こんにちは
丸の内にある清嘉堂@丸の内へ
行ってきました。
お目当ては付藻茄子と、
曜変天目茶碗(稲葉天目)。
入ってみたら、酒井抱一や尾形光琳など
琳派の作品や、南宋時代のモノなど
思った以上のものが見られました。
岩崎弥太郎のコレクションというだけで
気持ちは高ぶります。
さて。
雑誌などでも度々取り上げられる曜変天目。
茶道をしていなくても知っている方も多いかも知れませんが、
こちらを少しご説明しますね。
曜変天目茶碗は、世界でも3つしかなく、
その全てが日本にあります!
↑ポスターの茶碗がそれです。
茶は、時に宇宙になぞらえられますが
こちらもまさに、宇宙のよう。
光の当て方によって、表情が異なるのが
特徴の一つです。
中国、南宋時代に焼かれたものと言われ、
日本の南北朝〜室町時代くらいに
日本に渡ってきたもの?
と今のところは言われています🌱
有名な話では、
徳川家光の乳母として有名な春日局。
病弱だった家光の身体を心配した彼女は、
薬を飲まない決意をします。
願掛けのようなものですね。
ある時体調を崩した春日局に
家光はこの曜変天目に湯薬を入れ
飲ませようとします。
感動した春日局は、薬を漸く飲んだ。
かと、思いきや
さっと枕脇に捨てて、それでもやはり
飲まなかったという双方の愛溢れる逸話。
色々な思いや時代を乗せてバトンのように
次の世代へと託されていく名宝は、
モノの美しさ以上の価値がそこには
あります。
平日の昼間でも混雑していたけれど
行ってよかった🌱
清嘉堂自体は130年の歴史があるそうなのですが、
10月に新美術館として世田谷から
丸の内に移転オープンしました。
建物自体が文化財になっていて
素敵な空間でしたよ。
本日もお読みいただき有難うございます🤍
お茶のカケラが届きますように🌱
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