8/22、中学1年生の孫と一緒に「青春18きっぷ」を使用してのお城巡り2城目は「岐阜城」(岐阜県岐阜市)です。

 

「犬山城」を後にして「鵜沼駅」から高山本線で「岐阜駅」を目指しました。

 

駅からはレンタサイクルで約4㎞を走ろうと話をしていて「岐阜駅」内の観光案内所で場所の確認をすると、今は全てスマホアプリのインストールからログインしてアカウント登録をしないと借りれない仕組みらしく、アプリのインストールをしてアカウント登録でアドレスのインプットをしたもののPWを覚えてなかったので、登録を断念しました。

 

観光案内所の方も、凄く面倒になったので借りる人が少ないとのことでした。

 

仕方なくバスでの移動となりましたが、「岐阜バス230エリアパス」なる「一日乗車券」の購入で、バス230円区間乗り放題+ロープウエイ往復+岐阜城天守入館がセットになった券(1650円)を購入して、金華山麓の「岐阜公園歴史博物館前」で下車しました。

 

「岐阜バス230エリアパス」 ↓

 

ロープウエイの発車時間に間に合ったのでスムーズに「金華山山上」まで上がることができました。「金華山」は標高329mですので、山上に着くと麓よりは涼やかな風が吹き心地よかったです。

 

金華山麓の「岐阜公園歴史博物館前」から見上げる模擬「天守」 ↓

 

ここで「岐阜城」の「歴史と城主」について触れておきましょう。

 

「稲葉山(現在は金華山)」に砦が築かれたのが13世紀初頭で、その後15世紀中頃に美濃の守護代であった「斎藤家」が城を修復して居城しますが、その家臣であった「長井家」が城を奪います。その「長井家」の息子であったのが「斎藤道三」で1533年に城主になります。

 

「斎藤道三」の娘(濃姫=帰蝶)を妻として娶ったのが「織田信長」でしたが、「道三」は嫡男の「義龍」に殺害されたことで、「岳父」を殺害された「信長」は「岐阜城(稲葉山城)」を攻めます。その後「義龍」の嫡男「龍興」が城主となり「信長」の攻撃を交わしますが、城内の謀反によって当城が「信長」のものとなりました。

 

「信長」が、「岐阜城(当時は、稲葉山城)」を天下統一の偉業(天下布武)に踏み出すお城としたのが1560年代後半で、標高329mの「稲葉山(金華山)」山上の「山城」と、麓の「城館」で構成されていて、特に「信長」時代には、麓に「千畳敷」を築きその拡充を行いました。

 

その後「信長」は、拠点を「安土城」へ移すと、当城には息子の「織田信忠」が入城、そして「本能寺の変」で亡くなると、「織田信孝」「池田輝政」「豊臣秀勝」などが城主となります。そして、「関ヶ原の合戦」の前哨戦で東軍の「池田輝政」に攻められ落城して、1601年に「徳川家康」によって廃城となります。

 

4分で山上に到着して「ロープウエイ」から下りると、「犬山城」からアイスを食べたくてアイスの口になっていた私達は丁度アイスの自動販売機があったので、まずは登城前に一息ついて頬張りました。

 

山上の「山城」の「曲輪」は、「稲葉山(現在、金華山)」の尾根を利用した「連郭式」のお城で、「天守」に向かって徐々に登っていき、途中には城門の一部だった大きな石が転がる伝「一の門」跡、平坦な長細い敷地の「馬場」跡、左手に「尾根」を分断した「堀切」、そして伝「二の門」跡があって「下台所」跡になります。

 

「尾根」を使った「連郭式縄張り」 ↓

伝「一の門」跡 ↓

「馬場」跡 ↓

「堀切」跡 ↓

伝「二の門」跡 ↓

 

「下台所」跡には模擬の「城壁」が築かれていて雰囲気が感じられるだけでなく、そこからは模擬「天守」が真正面に見えます。左の石段を上がると「上台所」跡ですが、そこからはやや斜めに建つ模擬「天守」が望めて、写真スポットの最良のポジションだと思いました。今回は、「岐阜城」に来て初めての快晴の天気だったので綺麗な模擬「天守」を撮影できて嬉しいです。

 

「下台所」跡 ↓

「下台所」跡からは真正面に見える模擬「天守」 ↓

「上台所」跡から見る模擬「天守」 ↓

「上台所」跡から見る模擬「天守」 ↓

 

両脇が「石垣」になっている「土橋」手前を左下に降りるとその先に戦国時代の「井戸」がありました。今回初めて見ましたが、水が張った大きな井戸でした。

 

戦国時代の「井戸」 ↓

 

「土橋」を渡ると目の前には「野面積み」の「天守台」があり、その上には模擬「天守」が建っています。

 

「野面積み」の「天守台」 ↓

「天守台」下から見上げる模擬「天守」 ↓

 

「天守」の内部はRC造りなので天守の雰囲気はあまり感じられませんが、至る所に「織田信長」の像や肖像絵、甲冑、天下布武印等が展示されていたので、孫君は大喜びでした。

 

「天守」の内部 ↓

「信長」像の複製品 

「信長」の甲冑の複製品 ↓

 

最上階の天井は、金色の格子の中に「麒麟」と「龍」が描かれていました。これは2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」に合わせて設けられたものらしいです。

 

最上階の天井に描かれた「麒麟」と「龍」 ↓

 

周囲は観光用の「高欄・廻縁」になっているので各方位を望むことができます。特に南方向は「長良川」の畝って流れる川筋が良く判ると共に、岐阜市街地や山並みも綺麗に見下ろすことができました。

 

最上階から眺める「長良川」流域 ↓

最上階から眺める「犬山」方向 ↓

 

摸擬「天守」から下りると「櫓風」の資料館があります。中には「麒麟が来る」で「斎藤道三」役を演じていた「モッくん」こと「本木雅弘」にソックリな蝋人形などが展示されていました。しかし、以前展示されていた明治時代の模擬「天守」の古写真や「加納城」へ移築されたという「岐阜城天守」の立面図がないのにはガッカリでした。

 

「櫓風」の資料館 ↓

 

帰り道は、先ほど渡った「土橋」下の「石垣」を見上げることができるポジションと「本丸井戸」がある道を通り「下台所」へ出ました。

 

見事な「土橋」下の「野面積み石垣」 ↓

「土橋」下の「野面積み石垣」と模擬「天守」 ↓

「本丸井戸」 ↓

 

「堀切」の上に架かる赤い橋を渡ると、展望台とレストランがある伝「太鼓櫓」跡に着きます。ここの売店で孫君は「ブルーハワイ」の氷を食べて休憩をしました。

 

「堀切」上に架かる赤い橋 ↓

伝「太鼓櫓」台跡の石垣か? ↓

 

「ロープウエイ」で下山して麓駅の売店でお土産を買った後、「ロープウエイ」から見下ろした「信長」の居館跡である「千畳敷」へ向かいました。

 

「ロープウエイ」内から見下ろした「千畳敷」跡 ↓

「ロープウエイ」内から見下ろした「千畳敷」跡 ↓

 

「織田信長居館」跡は「冠木門」が入口で、そこからの道には「斎藤道三」時代の遺構である大きな石積みが道に沿って並んでいます。スマホアプリでQRコードを読み取れば当時の姿がバーチャルで見られるというものをやってみました。

 

「織田信長居館」跡入口の「冠木門」 ↓

道に沿って並ぶ大石 ↓

「斎藤道三」時代の遺構 

 

巧く操作ができなかったものの、孫君はそのバーチャル映像を見て少し感動した様子でした。

 

「千畳敷」のバーチャル映像(これは、天守内に掲出のCG写真) ↓

「千畳敷」のバーチャル映像(これは、天守内に掲出のCG写真) ↓

「千畳敷」のバーチャル映像(これは、天守内に掲出のCG写真) ↓

「横矢が掛かる」石垣 ↓

「千畳敷」へ上がる石段 ↓

「金華山」の麓の「千畳敷」 ↓

この川の上流にも拡がっていた ↓


「天守」内にも、その映像が掲出されていましたので、当時の姿を思い浮かべながら廻りました。ぐるっと1周見た後は、「岐阜公園歴史博物館前」からバスに乗車して「岐阜駅」へ向かいました。

 

駅に併設している総菜市場には色々とお弁当が置いていましたので車中で食べる弁当を物色、孫君は昼に食べられなかった「焼肉弁当」を選び、私は「すき焼き弁当」を購入しました。

 

「岐阜駅」発16時25分の快速で「大垣駅」まで乗車して、「大垣駅」からは17時9分発の「米原行」に乗換えます。早めに並んでいたこともあり、座席を巧くゲットできたので予定通りに車中弁当ができました。この区間の電車の車内は「クロスシート」ですし、まだ通勤時間より少し早かったので二人だけの空間となって弁当を食べるのには最適、気兼ねもなく食事をいただけました。

 

「米原行」が入線(大垣駅にて) ↓

 

「米原駅」からはJR西日本の「新快速」に乗換えて「尼崎駅」まで乗車、JR宝塚線に乗換えて「川西池田駅」には19時40分に着きました。

 

今日は、久々に中学生になった孫君とのお城巡りで、お城や歴史の話だけでなく、学生生活や野球の話や普段の生活など色々とお話ができた良い1日となりました。次回は、山城に登りたいとの希望を聞いたのでまた計画を練ろうと思います。

 

 

 

 

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