ビリー・ジョエルとのまったく個人的な思い出PART2は1988年のCBSソニー入社後のお話し。

 

1988年10月にCBSソニーに中途入社するんですが、最初は大阪営業所に営業セールスとして配属されました。ソニーにはBIG「3B」=Bob Dylan、Bruce Springsteen、そしてBilly Joelがいたわけです。入社以来洋楽に行きたいって言い続けて、最終的にはこの3つのBを担当できたらいいなあって漠然と思ってました。

 

 

1989年にリリースとなった『ストーム・フロント』は大阪営業所で新譜受注しました。ただ受注時には全く何にも情報がなく、「ビリーの新作」ってだけで受注したと思います。『ザ・ブリッジ』の「マター・オブ・トラスト」同様、このアルバムの一曲目の「That's Not Her Style」のロックな感じがかっこいいと思ったのを思い出しますが、やっぱ「ハートにファイア」ですかね。この炎の映像を字幕付きで観たときは感動しましたね。

 

"Storm Front Tour"で日本に来たのは1991年のお正月。東京は1月2日・3日 東京ドームでしたが、大阪にいた僕は1月6日・7日の大阪城ホールを見ました。

 

 

1993年の1月に洋楽セクションに異動になったのですが、そのあと出たのが、ビリー最後のオリジナルアルバム『リヴァー・オブ・ドリームス』 。でもこの時はロックチームに所属してて、SUB POPとかメタルとかビッグアーティスト以外のロックアーティストの宣伝などやってましたので、横で見ておりました。ソニーの宝でもあるビリーを宣伝も営業もとにかく一丸となってやってる様を見ることができたのは大変勉強にもなりました。"All About Soul" "Lullabye"がよかったですね。

 

アルバムジャケットが届いた時の驚きを覚えてます。なんだこの絵は??と不思議にみんな思ってたら、これは奥さんのクリスティーが描いた絵だったんですね。翌年離婚しちゃいましたけど。


"The River Of Dreams Tour"としては1995年の1月。1月9日・11日・12日 武道館公演を見ました。その後ビリーは大阪で1月17日阪神・淡路大震災に宿泊していた大阪のホテルで遭遇します。大混乱にも関わらず翌日18日に大阪公演を敢行。ビリーは、「死を覚悟した」ほどのショックを受けながらも、ライヴを中止して帰国を勧める声をもある中で、あえて大阪にとどまってコンサートを行うことにより、人々を勇気づけようとしてくれたわけですね。

 

その後1998年にはエルトン・ジョンとのジョイントコンサートが行われます("In Concert Face To Face" :3月26日 福岡ドーム、3月28日 大阪ドーム、3月30日・31日 東京ドーム、4月5日 ナゴヤドーム)

 

 

僕自身がビリーの担当になったのは確か1999年頃。アルバムでいくと初めて担当したのは1999年12月31日~2000年1月1日MSGで行われたライヴを収録した『ビリー・ザ・ライヴ〜ミレニアム・コンサート/2000 Years: The Millennium Concert』でした。

 

 

その後2001年の初のクラシックアルバム『ファンタジー&デリュージョン/Fantasies & Delusions』も担当しましたが、これはいろんな意味で難しかった。ド・クラシックで、かつ他の演奏者との共同名義だったり・・・邦題つければよかったかなあなんて今だったら思います。

2004年にカタログセクションでもあるソニー・ミュージックダイレクトに異動になるんですが、それでは2004年に紙ジャケで全タイトルを日本でリマスターして徹底的に再現しました。

第一期

第二期

こんなピアノ型のボックスも作っちゃいましたね

 

 

2005年には未発表曲満載の集大成ボックス『マイ・ライヴ/My Lives』


https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/release/billy_joel/index.html

 

2006年には1995年以来となる久々の来日公演が決定。洋楽アーティスト初の5大ドームツアーを敢行(11月28日・30日 東京ドーム、12月3日 札幌ドーム、12月6日 京セラドーム大阪、12月9日 福岡Yahoo!JAPANドーム、12月12日 ナゴヤドーム)。この時はNYで事前取材をすることができたんですね。その時に初めてビリーに会うことができました。その時の模様がこちら

・ビリー・ジョエルの優しい瞳(2006-09-27)

https://ameblo.jp/high-hopes/entry-10017880690.html

 

来日公演の時の模様はこちらでも

・ビリー・ジョエル 初日2006年11月28日東京ドーム・セットリスト
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-10020745847.html
・ビリー・ジョエル2006年12月9日福岡公演:感動の「イマジン」!
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-10021417932.html

2008年には、アルバム発売30周年記念として『ストレンジャー30周年記念盤』ボックス

https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/release/billy_joel_stranger/index.html

そして、初来日から30周年、2008年11月18日には一夜限りの東京ドーム公演が行われます(1978年の初の日本公演初日の中野サンプラザ公演チケット半券を持っている人はビリー本人に直接会えるという企画もありました)

 

こちらも事前ライヴ取材ということで、シェイスタジアムのラスト・ライヴへ行くのですが、その時にとんでもないことが!

詳しくはこちらに

 

ビートルズで幕を開け、ビリーとポールでその歴史の幕を閉じた、NYシェイ・スタジアム最後の公演となった奇跡の夜。2008年7月16日と18日、ちょうどその年の11月のビリーの来日公演直前ということでラッキーにもちょうどその場におりましたが、本当にとんでもない夜でした。その時のライヴ・レポートはこちら。あまりにも興奮しすぎて文章が変ですがお許しください!ポールが出てきたときは、それはもうびっくらこきました!

・2008/7/16

http://ameblo.jp/high-hopes/entry-10117318580.html

・2008/7/18

http://ameblo.jp/high-hopes/entry-10118052546.html


2011年3月東日本大震災のあとにウドーさんのサイトでビリー・ジョエルが日本へメッセージ
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-10840112022.html

2015年6月20日(土)NY MSGでビリー・ジョエルを観る。
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12043190764.html

 

そして、2024年1月24日(水) "ONE NIGHT ONLY IN JAPAN BILLY JOEL IN CONCERT"が東京ドームで行われます。

 


 

これまたなんとびっくり!来日公演に合わせるかのように17年振りの新曲を発表!

 

ビートルズ、カーペンターズと並んで、日本人が最も大好きなメロディを奏でる“ピアノ・マン”、ビリー・ジョエル。「ピアノ・マン」「素顔のままで」「ストレンジャー」「マイ・ライフ」「オネスティ」etc.誰もが一度はどこかで聴いたことがあったり、TVのCMで流れる彼のメロディを聴いて好きになった新しいファンの皆さんも多いことでしょう。

 

本日日本での最後のライヴにはなると思いますが、ビリーの名曲は永遠に聴き継がれていくことでしょう!