AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -240ページ目

#2

うららかな春の日差しを、感じながら、登校している前田とだるま。


「敦ねえ、からだのほうは大丈夫ですかい?」

「わたしのほうは、大丈夫ですよ。サドさんのほうが重傷でした」

「サドをそこまで痛めつけた、えーっと、あのーなんでしたっけ?」

「矢場久根死天王です」
「そうそう、それですわ。あと3人も、おるんでしょう。そのうえには総長が。おそろしいですわー」

「はい」

険しい表情でうなずく前田。


教室の扉を開けたとき、目の前に、見知らぬ制服を着た少女が立っていた。

「おはようございます」
「お、おはよう」

反射的に前田は、挨拶した。

見知らぬ少女は、前田とだるまの間をすり抜け、教室を出て行った。

「何者や?」

だるまが後ろ姿を見送る。

前田が、教室の後方に意識を向け、はっと目をみはった。


「うぅ」

「ぐぁぁ」

チームホルモンが全員、教室の床にはいつくばり、うめいていた。

前田とだるまが素早く駆け寄る。

「どうしたんやー?」


「さっきの……やつだ」
すぐに二人は、先ほどの見知らぬ少女だと思い当たった。

「どうして、こんな」

前田が悲しそうに、つぶやいた。

「わからねー。いきなり…一瞬の出来事だった」
それだけ言うと、ヲタは意識を失った。



校門前には、生徒会長の峯岸みなみが立っている。
そこへ、先ほどの少女が通りかかる。

「なんだ?転校生か」

「転校生でーす。でも、この学校じゃありませんけど」

いたずらっぽく笑う。

「なにしに来たんだ?」
「あいさつですよー」

それでは、と言って、転校生は、校門を出ていった。

#1

翌日の教室ー

例のごとく、チームホルモンの面々は、教室の後ろでホルモン焼きを楽しんでいる。


「それでよー、前田が矢場久根20人ぶったおしてよー」

ヲタが、まるで自分の手柄のように、昨日の話をしている。

「サドが死天王だかを倒したんだよなーさすがだぜ」

アキチャが続けた。

「けっこう強かったらしいぜ。新総長の下には、死天王が4人。全員一年坊だって話だ」

バンジーも見てきたかのように話す。

「おれたちも気をつけねーとな。ん?どうした?ムクチ」

「……」

ウナギは、箸が止まったムクチを見て言った。

「ん?あれ?」

七輪の上のホルモンがすべてなくなっているのにヲタも気づいた。

チームホルモンの顔を見渡す。

わたしじゃないと、アキチャが首を振る。
バンジーもウナギもムクチも同様に首を振った。

ヲタが後ろを振り返ると見知らぬ少女が立っていた。

「誰だ!」

全員がその人物に視線を飛ばした。

マジ女の制服とは違う茶色のブレザーを身にまとい、愛くるしい笑顔で皆の視線を受け止めた。


「転校生でーっす」

肩まで伸びた黒髪を揺らし、両手を振って言った。


#1 『新学期。そして、世代交代はじまる』 終

#1

サドと死天王ホワイトとの死闘は続いていた。

まったくと言っていいほど、サドの拳はホワイトには届かなかった。
サドの動きは、完全に見切られ、拳は宙を切るばかりだった。

逆に、サドのほうは、全身ボロボロの状態で、立っているのも不思議なくらいであった。

ホワイトの動態視力は、常人の数倍するどかった。
「しぶといねー。お前の動きは読めてるんだよ。そろそろ、トドメか」

ホワイトが、一歩近づいたとき、


「サドさん!」

そこへ、前田があらわれた。

「ちっ、やつら、あれだけ頭数がいて、やられちまったのか。つかえない先輩たちだ」

ホワイトは、まだ、幼さが残る面立ちの入学したばかりの一年生だった。

「サドさん!大丈夫ですか?」

「ああ、わたしの獲物だ。手だすんじゃねーぞ」
サドは、フラフラの状態で、息をするのもつらそうだが、眼差しだけは鋭く光っていた。

「ははははは、強がりを。いい加減にくたばりな。おばさん」

「うおおおおお」

サドの渾身の右ストレートが、ホワイトの顔めがけて放たれた。

しかし、いままで同様に紙一重でかわされてしまった。

その刹那、サドの上体が地面につくスレスレで、前方に回転しつつ、左足がホワイトの顔面に炸裂した。電光石火のあびせ蹴りだ。


「ぐは!」

全体重の乗った蹴りは、まさに一撃必殺だった。

ホワイトは、そのまま倒れ込み、起き上がってはこなかった。


「だれが、オバサンだ?一年坊」

サドが、冷たい瞳で言い放った。