AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -240ページ目

#2

2年B組の教室では、ネズミがジュリナに昨日の報告をしているところだった。

「やっぱり、サドが狙われたっすよ。そいつがまた、動きを見切るいい目をしてましてねー。結局は、サドのあびせ回し蹴りで倒されましたが、紙一重だったと思うんすよ」

「ふーん」

ジュリナがつまらなそうに、机に頬杖をついて聞いていた。

「矢場久根新総長の下に、死天王が4人。全員が、新総長と一緒に、転校してきたらしいっす。ホワイトは負けちまったんで、おそらく、もう前の高校に戻されてると思うんす。負け犬には容赦ない総長らしくて、本人や側近は負け知らずらしいっす」

「おもしれー」

ジュリナの瞳が妖しく光る。

「現在、マジ女は、最強軍団だったラッパッパ部長大島優子の名代で、前田がマジ女のてっぺんってことになってるっす。でも、ラッパッパ部長になるわけでも、前田軍団を結成するわけでもないみたいっす。ラッパッパは、サドさんたちが卒業したとはいえ、まだまだ、マジ女最強軍団を名乗り、金眉会や寒風愚連隊、その他のグループも手が出せないみたいっす」
「はははははは」

ジュリナが教室中にひびく大声で笑った。

「どうしたんっすか?」
「そろそろ、階段、のぼらせてもらおうか」

ジュリナが、すっくと立ち上がった。

#2

うららかな春の日差しを、感じながら、登校している前田とだるま。


「敦ねえ、からだのほうは大丈夫ですかい?」

「わたしのほうは、大丈夫ですよ。サドさんのほうが重傷でした」

「サドをそこまで痛めつけた、えーっと、あのーなんでしたっけ?」

「矢場久根死天王です」
「そうそう、それですわ。あと3人も、おるんでしょう。そのうえには総長が。おそろしいですわー」

「はい」

険しい表情でうなずく前田。


教室の扉を開けたとき、目の前に、見知らぬ制服を着た少女が立っていた。

「おはようございます」
「お、おはよう」

反射的に前田は、挨拶した。

見知らぬ少女は、前田とだるまの間をすり抜け、教室を出て行った。

「何者や?」

だるまが後ろ姿を見送る。

前田が、教室の後方に意識を向け、はっと目をみはった。


「うぅ」

「ぐぁぁ」

チームホルモンが全員、教室の床にはいつくばり、うめいていた。

前田とだるまが素早く駆け寄る。

「どうしたんやー?」


「さっきの……やつだ」
すぐに二人は、先ほどの見知らぬ少女だと思い当たった。

「どうして、こんな」

前田が悲しそうに、つぶやいた。

「わからねー。いきなり…一瞬の出来事だった」
それだけ言うと、ヲタは意識を失った。



校門前には、生徒会長の峯岸みなみが立っている。
そこへ、先ほどの少女が通りかかる。

「なんだ?転校生か」

「転校生でーす。でも、この学校じゃありませんけど」

いたずらっぽく笑う。

「なにしに来たんだ?」
「あいさつですよー」

それでは、と言って、転校生は、校門を出ていった。

#1

翌日の教室ー

例のごとく、チームホルモンの面々は、教室の後ろでホルモン焼きを楽しんでいる。


「それでよー、前田が矢場久根20人ぶったおしてよー」

ヲタが、まるで自分の手柄のように、昨日の話をしている。

「サドが死天王だかを倒したんだよなーさすがだぜ」

アキチャが続けた。

「けっこう強かったらしいぜ。新総長の下には、死天王が4人。全員一年坊だって話だ」

バンジーも見てきたかのように話す。

「おれたちも気をつけねーとな。ん?どうした?ムクチ」

「……」

ウナギは、箸が止まったムクチを見て言った。

「ん?あれ?」

七輪の上のホルモンがすべてなくなっているのにヲタも気づいた。

チームホルモンの顔を見渡す。

わたしじゃないと、アキチャが首を振る。
バンジーもウナギもムクチも同様に首を振った。

ヲタが後ろを振り返ると見知らぬ少女が立っていた。

「誰だ!」

全員がその人物に視線を飛ばした。

マジ女の制服とは違う茶色のブレザーを身にまとい、愛くるしい笑顔で皆の視線を受け止めた。


「転校生でーっす」

肩まで伸びた黒髪を揺らし、両手を振って言った。


#1 『新学期。そして、世代交代はじまる』 終