AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -241ページ目

#1

サドと死天王ホワイトとの死闘は続いていた。

まったくと言っていいほど、サドの拳はホワイトには届かなかった。
サドの動きは、完全に見切られ、拳は宙を切るばかりだった。

逆に、サドのほうは、全身ボロボロの状態で、立っているのも不思議なくらいであった。

ホワイトの動態視力は、常人の数倍するどかった。
「しぶといねー。お前の動きは読めてるんだよ。そろそろ、トドメか」

ホワイトが、一歩近づいたとき、


「サドさん!」

そこへ、前田があらわれた。

「ちっ、やつら、あれだけ頭数がいて、やられちまったのか。つかえない先輩たちだ」

ホワイトは、まだ、幼さが残る面立ちの入学したばかりの一年生だった。

「サドさん!大丈夫ですか?」

「ああ、わたしの獲物だ。手だすんじゃねーぞ」
サドは、フラフラの状態で、息をするのもつらそうだが、眼差しだけは鋭く光っていた。

「ははははは、強がりを。いい加減にくたばりな。おばさん」

「うおおおおお」

サドの渾身の右ストレートが、ホワイトの顔めがけて放たれた。

しかし、いままで同様に紙一重でかわされてしまった。

その刹那、サドの上体が地面につくスレスレで、前方に回転しつつ、左足がホワイトの顔面に炸裂した。電光石火のあびせ蹴りだ。


「ぐは!」

全体重の乗った蹴りは、まさに一撃必殺だった。

ホワイトは、そのまま倒れ込み、起き上がってはこなかった。


「だれが、オバサンだ?一年坊」

サドが、冷たい瞳で言い放った。

#1

前田が机に向かい、介護士の勉強をしている。

ふと、昼間のサドの言葉が気になった。

そのとき、ケータイのメール着信音が鳴った。

サドからだった。


『話したいことがある。近くの公園に来てくれ』
というメッセージ。


「サドさん…」

ジャージのうえに、カーディガンを羽織り、小走りで公園に向かった。


「えっ」

公園の手前で、矢場久根の生徒が20名ばかり、たむろしていた。

「前田ー、どこ行くんだよー」

言うやいなや、木刀で殴りかかってくる。

それを左腕で受け止め、すかさず、右で顔面にパンチを入れる前田。

「やっちまえー」

一斉に襲いかかってくる矢場久根の生徒たち。

それを、ときには受け止め、ときにはかわし、ひとりまたひとりと、確実に倒していく。

そのとき、前田は気づいた。

「まさか、サドさん…」
矢場久根の生徒が、ケータイをちらつかせる。

サドのケータイだった。
「今ごろ、くたばってんじゃねーか。サドのやつ。相手は矢場久根死天王だからな」

バシッ

前田が後ろから、殴られ、転倒した。

「おらおらー」

一気に矢場久根の生徒が群がる。

「なんだよ。マジ女のてっぺんも大したことねーな。マジすか?」

その言葉に倒れていた前田が反応した。
そして、ゆっくり立ち上がる。

先ほどまでとは雰囲気が一変していた。

右手を眼鏡にかけ、ゆっくりとはずし、言う。

「マジだよ」

#1

夜のファミレス

「お疲れ様ー」
「お疲れ様です」

バイトを終え、店長に挨拶をし、スタッフルームを出ようとしたサド。

「サド、お前見かけによらず、よく働くなー」
店長がサドの背中に声をかける。

「見かけによらずは余計ですよ。店長」

背中を向けたまま答える。

「まあ、おれも昔はワルだったからなー」

店長は50代で、頭がうすく、小太りで、笑顔の耐えない柔和な男だった。
「見かけによりませんね」
サドは振り返って言った。

「悪名高いマジ女の卒業生を雇ってくれるところなんか、なかなかないぞ」

はははーと膝を叩いて笑う自称元ワル。

「店長には感謝してます。」

「いやいや。これからも頼むよ。ケンカもいいけど、シフトに穴あけるなよ」

「わかってますよ。それじゃ、また明日」


サドが、アルバイト先のファミリーレストランから出て行くところを、何者かが鋭い眼差しで見ていた。



しばらく、歩くと人気のない公園がある。その公園を横切ろうとして、サドはふと立ち止まった。

「誰だ?」

サドは振り向き、問い質す。

「気づいてたか」

先ほどのファミリーレストランから尾行していたのだった。矢場久根の制服を着ている。

「矢場久根か。お前が総長を?」

「ちがう。わたしじゃない。あの方は、新総長はお前ごとき、相手にしない。わたしは矢場久根死天王のひとり」

サドは、臨戦態勢にはいった。

「剣玉は飽きたが、ケンカはまだまだ現役だ。来いよ。」