#1
夜のファミレス
「お疲れ様ー」
「お疲れ様です」
バイトを終え、店長に挨拶をし、スタッフルームを出ようとしたサド。
「サド、お前見かけによらず、よく働くなー」
店長がサドの背中に声をかける。
「見かけによらずは余計ですよ。店長」
背中を向けたまま答える。
「まあ、おれも昔はワルだったからなー」
店長は50代で、頭がうすく、小太りで、笑顔の耐えない柔和な男だった。
「見かけによりませんね」
サドは振り返って言った。
「悪名高いマジ女の卒業生を雇ってくれるところなんか、なかなかないぞ」
はははーと膝を叩いて笑う自称元ワル。
「店長には感謝してます。」
「いやいや。これからも頼むよ。ケンカもいいけど、シフトに穴あけるなよ」
「わかってますよ。それじゃ、また明日」
サドが、アルバイト先のファミリーレストランから出て行くところを、何者かが鋭い眼差しで見ていた。
しばらく、歩くと人気のない公園がある。その公園を横切ろうとして、サドはふと立ち止まった。
「誰だ?」
サドは振り向き、問い質す。
「気づいてたか」
先ほどのファミリーレストランから尾行していたのだった。矢場久根の制服を着ている。
「矢場久根か。お前が総長を?」
「ちがう。わたしじゃない。あの方は、新総長はお前ごとき、相手にしない。わたしは矢場久根死天王のひとり」
サドは、臨戦態勢にはいった。
「剣玉は飽きたが、ケンカはまだまだ現役だ。来いよ。」
「お疲れ様ー」
「お疲れ様です」
バイトを終え、店長に挨拶をし、スタッフルームを出ようとしたサド。
「サド、お前見かけによらず、よく働くなー」
店長がサドの背中に声をかける。
「見かけによらずは余計ですよ。店長」
背中を向けたまま答える。
「まあ、おれも昔はワルだったからなー」
店長は50代で、頭がうすく、小太りで、笑顔の耐えない柔和な男だった。
「見かけによりませんね」
サドは振り返って言った。
「悪名高いマジ女の卒業生を雇ってくれるところなんか、なかなかないぞ」
はははーと膝を叩いて笑う自称元ワル。
「店長には感謝してます。」
「いやいや。これからも頼むよ。ケンカもいいけど、シフトに穴あけるなよ」
「わかってますよ。それじゃ、また明日」
サドが、アルバイト先のファミリーレストランから出て行くところを、何者かが鋭い眼差しで見ていた。
しばらく、歩くと人気のない公園がある。その公園を横切ろうとして、サドはふと立ち止まった。
「誰だ?」
サドは振り向き、問い質す。
「気づいてたか」
先ほどのファミリーレストランから尾行していたのだった。矢場久根の制服を着ている。
「矢場久根か。お前が総長を?」
「ちがう。わたしじゃない。あの方は、新総長はお前ごとき、相手にしない。わたしは矢場久根死天王のひとり」
サドは、臨戦態勢にはいった。
「剣玉は飽きたが、ケンカはまだまだ現役だ。来いよ。」