AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -239ページ目

#2

その日、めずらしく学ランは、学園に姿を見せなかった。前田やだるまが連絡を試みるも、何の音沙汰もなかった。

「気になりますねえ、敦ねえ」

前田とだるまが、下校している。

「昨日から、敦ねえ、サド、チームホルモン、学ランまで……」
苦々しく、だるまがつぶやく。

「まだ、わかりませんよ。学ランは」

希望的観測かもしれないということは、前田にもわかっていた。

とりあえず、連絡がつかないのはおかしいということで、二人は、学ランの家に向かうことにした。


学ランの父は、一流企業の重役に就いているということもあり、高級マンションの一室に、学ランは父と母と住んでいた。
初めて、訪れた二人は、そのたたずまいに驚く。

セキュリティーは万全で、入り口はオートロックなので、前田は、インターフォンを押してみた。
ほどなく、学ランの母と思われる人物が、応答した。

「はじめまして。さえさんの同級生の前田と言います」

「そうですかー。あの子、きのうから、帰ってないんですよー。まあ、よくあることですので」

ほほほ、と上品そうに笑う母。

「わかりました。ありがとうございます」

前田は、帰ろうとする。
だるまは、インターフォンに食い下がる。

「あんた、母親なら心配やないんですかい!連絡とれへんのですよ!」

前田は、だるまをインターフォンから、ひきはがす。だるまがよろけた。

「何かある」

前田は、眼鏡の端を、指でついと持ち上げた。



高級マンションの一室で、学ランの母は、深いためいきをついて言った。
「これでいいのよ、さえ」

部屋の隅には、学ランの姿があった。

#2

ラッパッパ部員を一蹴したジュリナは、階段を一段、また一段と踏みしめるように、のぼった。

吹奏楽部と書かれた部室の入り口に、4人の人影があった。
2年に進級した、アニメ、昭和、ジャンボ、ライスの4人だった。

ジュリナが、身構える。
しかし、4人からは、戦う意思が伝わってこない。4人は、ジュリナを部室に招き入れるかのように、道を開けた。

不思議に思いながら、ジュリナが部室の中に歩を進める。

部室には、ひとり、制服を着た生徒が、ジュリナに背を向け、窓から校庭を眺めていた。

「来たか」

ラッパッパ前副部長のサドだった。

「卒業したけど、まだ制服いけるよなー?きのう、おばさんとか言われちまってよー」

サドは、愚痴るように言った。顔には、昨日の激戦を物語るキズが残っていた。

「なんで、お前がここに…」

「ギラついてるなー」

「え?」

サドは、ジュリナの目を見て、語り出す。

「おまえを見てると、昔のわたしを思い出すよ。まるで、抜き身のナイフのようだったあの頃のわたしを」

ふっと自嘲気味に口元をゆるめる。

「ジュリナ、過去に何があったのかは知らないが、いま、マジ女のなかで争っていても意味はない。マジ女同士が争い、傷つけあって喜ぶのは誰だ?」

「矢場久根か」

「そうだ。新総長のもと、体制が変わったやつらは手強い。まずは、やつらの侵略から、この学園を守るのが、先だろ?マジ女のてっぺんを決めるのは、それからでも遅くはない」

ジュリナは、逡巡した。
「ちっ、けが人を相手にしてもつまんないからな。ケガが治ったら、お前も、そして、前田もぶったおして、てっぺんとってやる」

「いつでも、相手になるぜ、ジュリナ」

ジュリナは、踵を返し、部室を飛び出していった。

残されたサドは、窓外の空に目をやった。

「あいつにも、わたしにとっての優子さんがあらわれればな。あのときのように」

#2

ジュリナは、放課後、単身ラッパッパ部室を目指し、階段に足をかけた。
すると、眼前に、ラッパッパ部員が10人立ちふさがる。

「どいつも弱そうだな。かかってきな」

ジュリナは言うやいなや、手近な部員の頭を右手でつかむと、そのまま集団に投げつけた。

「くそっ」
「おらー」
「やっちまえ」

口々に叫びながら、襲いかかってくる部員たち。
ジュリナは身軽に体をかわしながら、突き進む。
「ははははは!楽しいぜ」

多人数に囲まれているにもかかわらず、嬉しそうに笑いながら殴り続けるジュリナ。
足場の悪い階段の途中でも、まるで踊ってるかのように、殴るのは止まらない。

あっという間に、ラッパッパ部員全員が地に伏した。

「やっぱりね」

まだまだ、物足りないとでもいうように、部室に向け、階段をのぼりはじめた。