マジすか学園3☆#5ー3☆
生徒会の仕事を終え、暗い夜道を帰宅中の峯岸ミナミと増田ユカ。
「あーあ、前田は、やっぱり、生徒会には入らないのかー。なんだかんだで、ラッパッパが気になるんだな…」
「ラッパッパの二年が、やられてもうたからなー。黙ってられへんやろ。非道いやっちゃなー、壁にDの血文字とか…、これから…ディーヴァと戦争になるんかな…?」
「そうだな。前田も、気合い入ってたし。わたしも、生徒会活動は後輩に任せて、ラッパッパにはいろうかな。『もしマジ女の生徒会長がヤンキーになったら』ってな…」
「ははは、『もしヤン』か…、そう簡単にラッパッパに入れてもらえるんかいな?」
「真摯に、ひたむきに…まずは特攻服からだな。真っ赤なやつがいいな。泣いてばかりは、いくない!」
形から入る主義の峯岸。増田の言葉は聞き流していた。
「ディーヴァか…、月の裏側には…、太陽の光も届かへんって言うもんな…」
「ん?どうした?」
増田が、急に、足をとめた。
「お客さんや」
二人の眼前に、ディーヴァの鈍色の特攻服の壁。三十人の精鋭。
「峯岸ミナミ…、と、おまけ一人か…予定とちゃうけど、まぁ、ええやろ…潰させてもらうで…Dの名の下に…」
おまけ扱いされる増田ユカ。
「こいつらが、ディーヴァか…、増田、やれるか?」
「おまけ扱いされて黙ってられんわ!うち、たこ焼き好きやけど、喧嘩も、めっちゃ好きやねん!」
「あーあ、前田は、やっぱり、生徒会には入らないのかー。なんだかんだで、ラッパッパが気になるんだな…」
「ラッパッパの二年が、やられてもうたからなー。黙ってられへんやろ。非道いやっちゃなー、壁にDの血文字とか…、これから…ディーヴァと戦争になるんかな…?」
「そうだな。前田も、気合い入ってたし。わたしも、生徒会活動は後輩に任せて、ラッパッパにはいろうかな。『もしマジ女の生徒会長がヤンキーになったら』ってな…」
「ははは、『もしヤン』か…、そう簡単にラッパッパに入れてもらえるんかいな?」
「真摯に、ひたむきに…まずは特攻服からだな。真っ赤なやつがいいな。泣いてばかりは、いくない!」
形から入る主義の峯岸。増田の言葉は聞き流していた。
「ディーヴァか…、月の裏側には…、太陽の光も届かへんって言うもんな…」
「ん?どうした?」
増田が、急に、足をとめた。
「お客さんや」
二人の眼前に、ディーヴァの鈍色の特攻服の壁。三十人の精鋭。
「峯岸ミナミ…、と、おまけ一人か…予定とちゃうけど、まぁ、ええやろ…潰させてもらうで…Dの名の下に…」
おまけ扱いされる増田ユカ。
「こいつらが、ディーヴァか…、増田、やれるか?」
「おまけ扱いされて黙ってられんわ!うち、たこ焼き好きやけど、喧嘩も、めっちゃ好きやねん!」
マジすか学園3☆#5ー2☆
サド、シブヤ、ブラック、トリゴヤがR11倉庫にたどり着いたとき、
泣き叫ぶチョウコクのそばにはー
脇腹から、血を流し倒れているゲキカラの姿が、あった。
「ゲキカラ!?」
サドたちが、走り寄り、周りを取り囲む。
ゲキカラを撃ったギャングは、すでに意識を失っていた。
額に汗を滲ませ
ゲキカラが、立ち上がりかける。ふらふらとー。
「こ…、これくらいの…傷で…、寝てたら…、“あのひと”に…、怒られ…る…」
「な、何を言ってる!動くな!死ぬぞ!」
サドが制止する。かなりの出血量だった。
「サド…、はぁ…、はぁ…、………怒って…る?」
「ああ、怒ってるよ!」
「フフ…、い…、いくら…、お前でも…、邪魔…する、なら………、潰す…」
「止めねーよ…、止めたって無駄だからな…わたしが怒ってるのは、お前がいつも、ひとりで突っ走ろうとするからだ…。あのときだって…」
あの事件。
もう、お前をひとりには、しないー。
「もっと怖さを知れ!残された者の悲しみを考えろ!」
サドが、一点の曇りもない瞳で言い放つ。これほど熱くなるのはめずらしかった。
ブラックは、素早く、包帯をゲキカラの身体に巻きつけ、止血する。幸い、銃弾は貫通していた。
「無理するな…わたしたちは…四人で四天王だろ」
トリゴヤが、ゲキカラの右に寄り添い、肩を貸す。
「みんなで、闘おうよ。わたしたち史上最強のラッパッパなんだから」
シブヤは、ゲキカラの左腕を自身の肩にまわす。
「ひとりでイイカッコしようとすんじゃねーよ。ウチらにも、おいしいとこ残しとけよ」
仲間たちの言葉に
ゲキカラが瞼をふせ、笑う。闘いのなかでは決して、見せることのない表情でー。
「お前たち…、みんな…、傷だらけじゃ…ねぇか…ひとのこと…、言えねー」
ゲキカラは想う。
そうだ
ここが
自分の居場所ー
暖かいー
あとは、“あのひと”がいたらー
チョウコクが、号泣している。ラッパッパの絆を目の当たりにしてー。
強い。
ゆるぎないー。
「行くぞ!」
サドが、先頭を進む。
とても大きな背中。
続いて
四天王。
涙をぬぐい
チョウコクも、五人の後を追った。
ーあらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがなー
泣き叫ぶチョウコクのそばにはー
脇腹から、血を流し倒れているゲキカラの姿が、あった。
「ゲキカラ!?」
サドたちが、走り寄り、周りを取り囲む。
ゲキカラを撃ったギャングは、すでに意識を失っていた。
額に汗を滲ませ
ゲキカラが、立ち上がりかける。ふらふらとー。
「こ…、これくらいの…傷で…、寝てたら…、“あのひと”に…、怒られ…る…」
「な、何を言ってる!動くな!死ぬぞ!」
サドが制止する。かなりの出血量だった。
「サド…、はぁ…、はぁ…、………怒って…る?」
「ああ、怒ってるよ!」
「フフ…、い…、いくら…、お前でも…、邪魔…する、なら………、潰す…」
「止めねーよ…、止めたって無駄だからな…わたしが怒ってるのは、お前がいつも、ひとりで突っ走ろうとするからだ…。あのときだって…」
あの事件。
もう、お前をひとりには、しないー。
「もっと怖さを知れ!残された者の悲しみを考えろ!」
サドが、一点の曇りもない瞳で言い放つ。これほど熱くなるのはめずらしかった。
ブラックは、素早く、包帯をゲキカラの身体に巻きつけ、止血する。幸い、銃弾は貫通していた。
「無理するな…わたしたちは…四人で四天王だろ」
トリゴヤが、ゲキカラの右に寄り添い、肩を貸す。
「みんなで、闘おうよ。わたしたち史上最強のラッパッパなんだから」
シブヤは、ゲキカラの左腕を自身の肩にまわす。
「ひとりでイイカッコしようとすんじゃねーよ。ウチらにも、おいしいとこ残しとけよ」
仲間たちの言葉に
ゲキカラが瞼をふせ、笑う。闘いのなかでは決して、見せることのない表情でー。
「お前たち…、みんな…、傷だらけじゃ…ねぇか…ひとのこと…、言えねー」
ゲキカラは想う。
そうだ
ここが
自分の居場所ー
暖かいー
あとは、“あのひと”がいたらー
チョウコクが、号泣している。ラッパッパの絆を目の当たりにしてー。
強い。
ゆるぎないー。
「行くぞ!」
サドが、先頭を進む。
とても大きな背中。
続いて
四天王。
涙をぬぐい
チョウコクも、五人の後を追った。
ーあらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがなー
マジすか学園3☆#5ー1☆
ニューヨークシティ
ハーレム
R11倉庫ー
「Crazy…(狂ってる…)」
口から、歯と血を撒き散らしながら、殴り飛ばされ、壁に激突し、呪詛の声を漏らし、果てるアングロサクソンの少年。青のトレードカラーは全米最大のギャング組織
グリップスのもの。
金銭で雇われたストリートギャングたち、いわば傭兵。ある少女を探し出し、さらってくるという簡単な仕事。
それが、まさか、こんなことになるとはー。
背の高い掘りの深い顔の少女は、なかなか、鋭い動きー拳法をあやつり、手強い相手ではあったが、人数をかければ、なんとかなると思った。しかし、後から来た少女が、誤算の始まりだった。いや、少女と言うよりも…。
Berserker(狂戦士)ー
と、後に、ほとんどの者が述懐するように、狂戦士と呼ばれた少女ーゲキカラの闘いは鬼気迫るものがあった。自ら流した血と返り血が混ざり合う顔。ゲキカラにとって、何よりのスパイス。
独特な哄笑が、廃倉庫を支配する。
「フフフ…、ハハハハハハハハ…、Next!(つぎ!)」
ナイフをちらつかせるギャングたちに対し、恐怖心をまったく感じさせず闘うゲキカラ。
ギャングを捕まえ、盾にすることもあれば、振り回し武器にもする。そして、投げ捨てる。
打たれ強い上に、オフェンス面では容赦がない。手のつけようがないとは、このことか。
「Damn…it…(ちくしょう…)」
次々と、ギャングたちは、うめき、倒れていき、
とうとう
ゲキカラのまわりに、立っているギャングはひとりもいなくなった。
「Over already?(もう終わり…か?)」
肩で息をするゲキカラ。さすがの狂戦士も、喧嘩慣れした身体の大きいならず者たちを相手にするのは、少し厳しかったようだ。
チョウコクが心配そうに近づく。
「大丈夫か!?」
「あの扉か…」
左手奥に鉄製の扉があった。そこに、“あのひと”が…。
「チョウコク…、おりるなら、今…」
チョウコクの腕の怪我を気遣い
ゲキカラが振り返る。
その視界の端に、光るものが動いた。
黒光りしたもの。
拳銃。
倒れ込んでいる
ギャングの少年が、引き金に指をかけていた。銃口は、こちらを向いている。
「ちっ!」
ゲキカラが動く。
パン!
乾いた銃声が、倉庫内に響き渡った。
ザー
突然の豪雨。
チョウコクの目の前で、まるで、スローモーションのように、ゲキカラが、
倒れた。
「ゲキカラあああああ!!!!!!」
ハーレム
R11倉庫ー
「Crazy…(狂ってる…)」
口から、歯と血を撒き散らしながら、殴り飛ばされ、壁に激突し、呪詛の声を漏らし、果てるアングロサクソンの少年。青のトレードカラーは全米最大のギャング組織
グリップスのもの。
金銭で雇われたストリートギャングたち、いわば傭兵。ある少女を探し出し、さらってくるという簡単な仕事。
それが、まさか、こんなことになるとはー。
背の高い掘りの深い顔の少女は、なかなか、鋭い動きー拳法をあやつり、手強い相手ではあったが、人数をかければ、なんとかなると思った。しかし、後から来た少女が、誤算の始まりだった。いや、少女と言うよりも…。
Berserker(狂戦士)ー
と、後に、ほとんどの者が述懐するように、狂戦士と呼ばれた少女ーゲキカラの闘いは鬼気迫るものがあった。自ら流した血と返り血が混ざり合う顔。ゲキカラにとって、何よりのスパイス。
独特な哄笑が、廃倉庫を支配する。
「フフフ…、ハハハハハハハハ…、Next!(つぎ!)」
ナイフをちらつかせるギャングたちに対し、恐怖心をまったく感じさせず闘うゲキカラ。
ギャングを捕まえ、盾にすることもあれば、振り回し武器にもする。そして、投げ捨てる。
打たれ強い上に、オフェンス面では容赦がない。手のつけようがないとは、このことか。
「Damn…it…(ちくしょう…)」
次々と、ギャングたちは、うめき、倒れていき、
とうとう
ゲキカラのまわりに、立っているギャングはひとりもいなくなった。
「Over already?(もう終わり…か?)」
肩で息をするゲキカラ。さすがの狂戦士も、喧嘩慣れした身体の大きいならず者たちを相手にするのは、少し厳しかったようだ。
チョウコクが心配そうに近づく。
「大丈夫か!?」
「あの扉か…」
左手奥に鉄製の扉があった。そこに、“あのひと”が…。
「チョウコク…、おりるなら、今…」
チョウコクの腕の怪我を気遣い
ゲキカラが振り返る。
その視界の端に、光るものが動いた。
黒光りしたもの。
拳銃。
倒れ込んでいる
ギャングの少年が、引き金に指をかけていた。銃口は、こちらを向いている。
「ちっ!」
ゲキカラが動く。
パン!
乾いた銃声が、倉庫内に響き渡った。
ザー
突然の豪雨。
チョウコクの目の前で、まるで、スローモーションのように、ゲキカラが、
倒れた。
「ゲキカラあああああ!!!!!!」