AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -166ページ目

マジすか学園3☆#5ー3☆

生徒会の仕事を終え、暗い夜道を帰宅中の峯岸ミナミと増田ユカ。


「あーあ、前田は、やっぱり、生徒会には入らないのかー。なんだかんだで、ラッパッパが気になるんだな…」


「ラッパッパの二年が、やられてもうたからなー。黙ってられへんやろ。非道いやっちゃなー、壁にDの血文字とか…、これから…ディーヴァと戦争になるんかな…?」


「そうだな。前田も、気合い入ってたし。わたしも、生徒会活動は後輩に任せて、ラッパッパにはいろうかな。『もしマジ女の生徒会長がヤンキーになったら』ってな…」

「ははは、『もしヤン』か…、そう簡単にラッパッパに入れてもらえるんかいな?」

「真摯に、ひたむきに…まずは特攻服からだな。真っ赤なやつがいいな。泣いてばかりは、いくない!」

形から入る主義の峯岸。増田の言葉は聞き流していた。


「ディーヴァか…、月の裏側には…、太陽の光も届かへんって言うもんな…」


「ん?どうした?」


増田が、急に、足をとめた。

「お客さんや」

二人の眼前に、ディーヴァの鈍色の特攻服の壁。三十人の精鋭。


「峯岸ミナミ…、と、おまけ一人か…予定とちゃうけど、まぁ、ええやろ…潰させてもらうで…Dの名の下に…」


おまけ扱いされる増田ユカ。


「こいつらが、ディーヴァか…、増田、やれるか?」


「おまけ扱いされて黙ってられんわ!うち、たこ焼き好きやけど、喧嘩も、めっちゃ好きやねん!」

マジすか学園3☆#5ー2☆

サド、シブヤ、ブラック、トリゴヤがR11倉庫にたどり着いたとき、


泣き叫ぶチョウコクのそばにはー


脇腹から、血を流し倒れているゲキカラの姿が、あった。


「ゲキカラ!?」

サドたちが、走り寄り、周りを取り囲む。

ゲキカラを撃ったギャングは、すでに意識を失っていた。


額に汗を滲ませ
ゲキカラが、立ち上がりかける。ふらふらとー。

「こ…、これくらいの…傷で…、寝てたら…、“あのひと”に…、怒られ…る…」


「な、何を言ってる!動くな!死ぬぞ!」

サドが制止する。かなりの出血量だった。


「サド…、はぁ…、はぁ…、………怒って…る?」


「ああ、怒ってるよ!」

「フフ…、い…、いくら…、お前でも…、邪魔…する、なら………、潰す…」


「止めねーよ…、止めたって無駄だからな…わたしが怒ってるのは、お前がいつも、ひとりで突っ走ろうとするからだ…。あのときだって…」

あの事件。


もう、お前をひとりには、しないー。


「もっと怖さを知れ!残された者の悲しみを考えろ!」

サドが、一点の曇りもない瞳で言い放つ。これほど熱くなるのはめずらしかった。


ブラックは、素早く、包帯をゲキカラの身体に巻きつけ、止血する。幸い、銃弾は貫通していた。

「無理するな…わたしたちは…四人で四天王だろ」


トリゴヤが、ゲキカラの右に寄り添い、肩を貸す。
「みんなで、闘おうよ。わたしたち史上最強のラッパッパなんだから」



シブヤは、ゲキカラの左腕を自身の肩にまわす。
「ひとりでイイカッコしようとすんじゃねーよ。ウチらにも、おいしいとこ残しとけよ」


仲間たちの言葉に
ゲキカラが瞼をふせ、笑う。闘いのなかでは決して、見せることのない表情でー。


「お前たち…、みんな…、傷だらけじゃ…ねぇか…ひとのこと…、言えねー」



ゲキカラは想う。


そうだ

ここが
自分の居場所ー


暖かいー



あとは、“あのひと”がいたらー



チョウコクが、号泣している。ラッパッパの絆を目の当たりにしてー。

強い。

ゆるぎないー。



「行くぞ!」


サドが、先頭を進む。

とても大きな背中。

続いて
四天王。


涙をぬぐい
チョウコクも、五人の後を追った。



ーあらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがなー

マジすか学園3☆#5ー1☆

ニューヨークシティ
ハーレム

R11倉庫ー


「Crazy…(狂ってる…)」

口から、歯と血を撒き散らしながら、殴り飛ばされ、壁に激突し、呪詛の声を漏らし、果てるアングロサクソンの少年。青のトレードカラーは全米最大のギャング組織
グリップスのもの。
金銭で雇われたストリートギャングたち、いわば傭兵。ある少女を探し出し、さらってくるという簡単な仕事。
それが、まさか、こんなことになるとはー。

背の高い掘りの深い顔の少女は、なかなか、鋭い動きー拳法をあやつり、手強い相手ではあったが、人数をかければ、なんとかなると思った。しかし、後から来た少女が、誤算の始まりだった。いや、少女と言うよりも…。

Berserker(狂戦士)ー


と、後に、ほとんどの者が述懐するように、狂戦士と呼ばれた少女ーゲキカラの闘いは鬼気迫るものがあった。自ら流した血と返り血が混ざり合う顔。ゲキカラにとって、何よりのスパイス。
独特な哄笑が、廃倉庫を支配する。

「フフフ…、ハハハハハハハハ…、Next!(つぎ!)」


ナイフをちらつかせるギャングたちに対し、恐怖心をまったく感じさせず闘うゲキカラ。
ギャングを捕まえ、盾にすることもあれば、振り回し武器にもする。そして、投げ捨てる。
打たれ強い上に、オフェンス面では容赦がない。手のつけようがないとは、このことか。


「Damn…it…(ちくしょう…)」

次々と、ギャングたちは、うめき、倒れていき、

とうとう
ゲキカラのまわりに、立っているギャングはひとりもいなくなった。


「Over already?(もう終わり…か?)」


肩で息をするゲキカラ。さすがの狂戦士も、喧嘩慣れした身体の大きいならず者たちを相手にするのは、少し厳しかったようだ。

チョウコクが心配そうに近づく。

「大丈夫か!?」


「あの扉か…」


左手奥に鉄製の扉があった。そこに、“あのひと”が…。


「チョウコク…、おりるなら、今…」


チョウコクの腕の怪我を気遣い
ゲキカラが振り返る。

その視界の端に、光るものが動いた。

黒光りしたもの。


拳銃。


倒れ込んでいる
ギャングの少年が、引き金に指をかけていた。銃口は、こちらを向いている。


「ちっ!」

ゲキカラが動く。


パン!


乾いた銃声が、倉庫内に響き渡った。



ザー


突然の豪雨。





チョウコクの目の前で、まるで、スローモーションのように、ゲキカラが、



倒れた。




「ゲキカラあああああ!!!!!!」