特別編#2☆
卒業式のあと
成田国際空港ー
マジすか女学園の制服の二人。
「本当にひとりで行くつもりなんですか?」
「すまない…わたしの我が儘を許してくれ…」
「あいつらには…話しておきたいです…」
「おめぇには…、つらい思いをさせることになるが…、あいつらに弱いところは見せたくねーんだ…だから、黙っててくれ」
「必ず…生きて…」
「病院にいる間、ずっと、ラッパッパとマジ女のこと…考えてたよ。わたしたちが卒業し、これから、“あの旗”を、ラッパッパの伝統を、ちゃんと守っていけるのかどうか…
でも、前田に無理強いはするな。いずれ、あいつが立ち上がるときが来るまで…、それまで、フォローを頼む」
「わかりました」
「前田は…、“てっぺん”は、マジ女の顔だからな」
「あなたに何かあれば、すぐに駆けつけます。何をおいても…」
「うじうじしてんじゃねーぞ…、弱気なお前は嫌いだって言っただろ」
「すいません…」
「だからー!」
「す、すいません!」
「わたしは必ず帰ってくるよ…、やり残したことがあるからな…。それをやるまでは…死ねないんだ」
そうして
眩しい太陽のような少女は、日本を発った。

成田国際空港ー
マジすか女学園の制服の二人。
「本当にひとりで行くつもりなんですか?」
「すまない…わたしの我が儘を許してくれ…」
「あいつらには…話しておきたいです…」
「おめぇには…、つらい思いをさせることになるが…、あいつらに弱いところは見せたくねーんだ…だから、黙っててくれ」
「必ず…生きて…」
「病院にいる間、ずっと、ラッパッパとマジ女のこと…考えてたよ。わたしたちが卒業し、これから、“あの旗”を、ラッパッパの伝統を、ちゃんと守っていけるのかどうか…
でも、前田に無理強いはするな。いずれ、あいつが立ち上がるときが来るまで…、それまで、フォローを頼む」
「わかりました」
「前田は…、“てっぺん”は、マジ女の顔だからな」
「あなたに何かあれば、すぐに駆けつけます。何をおいても…」
「うじうじしてんじゃねーぞ…、弱気なお前は嫌いだって言っただろ」
「すいません…」
「だからー!」
「す、すいません!」
「わたしは必ず帰ってくるよ…、やり残したことがあるからな…。それをやるまでは…死ねないんだ」
そうして
眩しい太陽のような少女は、日本を発った。

マジすか学園3☆#5ー5☆
ニューヨークシティ
ハーレム
R11倉庫ー
ガチャリ
サドが、慎重に、奥の部屋へと続く鉄製の重い扉を開く。
すると、中には、さらに広い空間があらわれた。大小多数のコンテナが左右に立ち並んでいる。
奥のほうに、人影が二つ。
ひとつは、黒い特攻服の少女。小顔で可愛らしいなかに、ひとクセもふたクセもありそうな表情で、ひとりがけの黒革のソファに足を組んで座っている。
「よく来たな…マジ女…」
アンダーガールズ
親衛隊ー木崎ユリアが、座ったまま、笑う。
ここ、アメリカでは、BOSSと呼ばれ、全権を任されている。
となりには、目隠しをされ、木製の椅子に、後ろ手に縛られている黒髪の日本人の少女がいた。薄い緑の病院着。外傷はないようだ。
「返してもらおうか…わたしたちにとって、かけがえのない…大切なひとを…」
サドが、静かに言う。
うかつに、近づきはしないサドたち。内心とは裏腹に。
ゲキカラも、走り出したい衝動を抑えていた。
「ああ、返してやってもいいぜ…おれのモットーは、LOVE&PEACEだからな…」
立ち上がり、話し続けるユリア。
「だが…、お前らに話があるやつらがいてな…」
コンテナの陰から、ぞろぞろと、湧いて出る人影。次から次と。
ナイフを持つストリートギャングの少年たち。人種は様々だ。
ユリアは、微笑みながら、さらに奥の部屋に消えた。
「そんなことだと思ったぜ!」
シブヤが、拳を上げ、構える。
「やはりな…、高田の言う通りか…」
「うわぁ、うじゃうじゃ出てきたよ」
「ゲキカラ…、大丈夫なのか?」
「ああ…、こいつら全員…、ぶっ潰す!」
ブラックも、トリゴヤも、チョウコクも、ゲキカラも、いつでも闘う準備は出来ていた。
「気をつけろ!ここまで来て無様な格好は出来ないぞ!気合い入れて…、ぶちのめせ!」
叫び、
先陣をきるサド。
すべてが
一斉に動き出す。
皆の思いは、ひとつ。
サドは、紙一重でギャングたちのナイフをかわしていく。ギャングたちには、残像しか見えない。実体がなく、繰り出すナイフがすり抜ける。そして、斬って落とすかの如く、ギャングたちを叩きふせていった。
(優子さん…)
ブラックが、得意の動態視力と素早い動きを見せる。ついていけるギャングはいなかった。なぜ、やられたのかわからないうちに、ギャングたちは倒れていく。
(優子さん…)
シブヤが、テンポよく、リズムを刻みながら、パンチを繰り出す。ギャングたちは、カウンターをとられ、次々、沈んでいった。
(優子さん…)
トリゴヤが、また、覚醒している。ギャングたちに読めない動き。さらに、耳元で囁く。恐怖のひとことを。続々、発狂するギャングたち。
(優子さん…)
チョウコクが、流れるような動きで、突きや蹴りをきめる。みとれるほど鮮やかに。ギャングたちは崩れ去る。
(大島…優子…)
ゲキカラが、重傷の身体をものともせず、一直線に突き進む。いつもの独特の哄笑とともに。血が飛び散る。ギャングたちも吹き飛ぶ。
(優子さん…、探したんだよ…ずっと)
(『おめぇ、強いな!でも、まだまだ甘い!甘口だ!』)
(屋上も…教室も…、体育館も保健室も…)
(『今日は、中辛かな』)
(でも、どこにもいなかった…)
(『おめぇは、今日から…、ゲキカラだ!』)
(優子さん…、優子さんには心配ばかりかけた…)
(『おい!てめぇら!ゲキカラをどこに連れてくんだよ!ざけんじゃねーぞ!ゲキカラは、わたしの仲間だ!』)
(ひとりは、さびしかった…)
(『負けたら、承知しねーぞ!』)
(優子さんには、いろんなことを教わった…)
「ゲキカラ!危ない!」
彷徨って、彷徨って、彷徨ってー
探し求めてー
また、自分を失いかけたー
でもー
チョウコクの言葉に反応するゲキカラ。背後から迫る敵の攻撃を、間一髪かわし、裏の拳でギャングを弾き飛ばした。
前を見据える瞳。
「やっと…、見つけた」
大切なひとー
大切な絆ー
ハーレム
R11倉庫ー
ガチャリ
サドが、慎重に、奥の部屋へと続く鉄製の重い扉を開く。
すると、中には、さらに広い空間があらわれた。大小多数のコンテナが左右に立ち並んでいる。
奥のほうに、人影が二つ。
ひとつは、黒い特攻服の少女。小顔で可愛らしいなかに、ひとクセもふたクセもありそうな表情で、ひとりがけの黒革のソファに足を組んで座っている。
「よく来たな…マジ女…」
アンダーガールズ
親衛隊ー木崎ユリアが、座ったまま、笑う。
ここ、アメリカでは、BOSSと呼ばれ、全権を任されている。
となりには、目隠しをされ、木製の椅子に、後ろ手に縛られている黒髪の日本人の少女がいた。薄い緑の病院着。外傷はないようだ。
「返してもらおうか…わたしたちにとって、かけがえのない…大切なひとを…」
サドが、静かに言う。
うかつに、近づきはしないサドたち。内心とは裏腹に。
ゲキカラも、走り出したい衝動を抑えていた。
「ああ、返してやってもいいぜ…おれのモットーは、LOVE&PEACEだからな…」
立ち上がり、話し続けるユリア。
「だが…、お前らに話があるやつらがいてな…」
コンテナの陰から、ぞろぞろと、湧いて出る人影。次から次と。
ナイフを持つストリートギャングの少年たち。人種は様々だ。
ユリアは、微笑みながら、さらに奥の部屋に消えた。
「そんなことだと思ったぜ!」
シブヤが、拳を上げ、構える。
「やはりな…、高田の言う通りか…」
「うわぁ、うじゃうじゃ出てきたよ」
「ゲキカラ…、大丈夫なのか?」
「ああ…、こいつら全員…、ぶっ潰す!」
ブラックも、トリゴヤも、チョウコクも、ゲキカラも、いつでも闘う準備は出来ていた。
「気をつけろ!ここまで来て無様な格好は出来ないぞ!気合い入れて…、ぶちのめせ!」
叫び、
先陣をきるサド。
すべてが
一斉に動き出す。
皆の思いは、ひとつ。
サドは、紙一重でギャングたちのナイフをかわしていく。ギャングたちには、残像しか見えない。実体がなく、繰り出すナイフがすり抜ける。そして、斬って落とすかの如く、ギャングたちを叩きふせていった。
(優子さん…)
ブラックが、得意の動態視力と素早い動きを見せる。ついていけるギャングはいなかった。なぜ、やられたのかわからないうちに、ギャングたちは倒れていく。
(優子さん…)
シブヤが、テンポよく、リズムを刻みながら、パンチを繰り出す。ギャングたちは、カウンターをとられ、次々、沈んでいった。
(優子さん…)
トリゴヤが、また、覚醒している。ギャングたちに読めない動き。さらに、耳元で囁く。恐怖のひとことを。続々、発狂するギャングたち。
(優子さん…)
チョウコクが、流れるような動きで、突きや蹴りをきめる。みとれるほど鮮やかに。ギャングたちは崩れ去る。
(大島…優子…)
ゲキカラが、重傷の身体をものともせず、一直線に突き進む。いつもの独特の哄笑とともに。血が飛び散る。ギャングたちも吹き飛ぶ。
(優子さん…、探したんだよ…ずっと)
(『おめぇ、強いな!でも、まだまだ甘い!甘口だ!』)
(屋上も…教室も…、体育館も保健室も…)
(『今日は、中辛かな』)
(でも、どこにもいなかった…)
(『おめぇは、今日から…、ゲキカラだ!』)
(優子さん…、優子さんには心配ばかりかけた…)
(『おい!てめぇら!ゲキカラをどこに連れてくんだよ!ざけんじゃねーぞ!ゲキカラは、わたしの仲間だ!』)
(ひとりは、さびしかった…)
(『負けたら、承知しねーぞ!』)
(優子さんには、いろんなことを教わった…)
「ゲキカラ!危ない!」
彷徨って、彷徨って、彷徨ってー
探し求めてー
また、自分を失いかけたー
でもー
チョウコクの言葉に反応するゲキカラ。背後から迫る敵の攻撃を、間一髪かわし、裏の拳でギャングを弾き飛ばした。
前を見据える瞳。
「やっと…、見つけた」
大切なひとー
大切な絆ー
マジすか学園3☆#5ー4☆
「雑魚がなんぼ集まっても、雑魚は雑魚や!ほんまに、誰に断って東に来てんねん!たこやきボンバーくらわすでぇ!」
ユカの破壊力抜群のパンチが乱れ飛ぶ。たこやきボンバー。あっという間に、二、三人が倒れる。
出鼻をくじかれる格好のディーヴァの精鋭メンバーたち。“おまけ”の意外な実力に驚く。
「増田!意外と強いんだな!」
峯岸も、初めて見る増田の闘いぶりに驚いていた。
「意外は余計や!そっち、気ぃつけや!」
峯岸にも、凶器を持つディーヴァが、襲いかかる。勢い良く、振り下ろされる鉄パイプ。
パシ!
っと、真剣白刃取りの要領で、峯岸が、その鉄パイプを両掌で挟む。
「くっ!なんや!?はなせ!」
峯岸の掌に吸い付いたようにはなれない鉄パイプ。続けざまに峯岸に襲いかかるディーヴァたち。
峯岸は、鉄パイプを奪いとると、迫る金属バットや木刀を、打ち返し、的確に相手の急所をとらえ、倒していった。
順調に、ディーヴァのメンバーが、悲鳴を上げ、戦闘不能になっていく。
「この中に、将軍は、おらんみたいやな…」
増田が、ひと息ついたときー
「まだまだやなぁ…」
銀灰色(グレイ)の特攻服の少女が、背後にいきなり出現したように、増田にはおもえた。
京風のイントネーション。
「誰や!?」
さっと、距離をとる増田。氷のように冷たい殺気を感じた。背筋が凍りつく。
それでも、ひるまず
闘おうとする増田の姿を見て、少女は言った。
「世の中、埋められん実力の差いうもんがあるんや…、そんな、生き急ぐんやめよし…」
ユカの破壊力抜群のパンチが乱れ飛ぶ。たこやきボンバー。あっという間に、二、三人が倒れる。
出鼻をくじかれる格好のディーヴァの精鋭メンバーたち。“おまけ”の意外な実力に驚く。
「増田!意外と強いんだな!」
峯岸も、初めて見る増田の闘いぶりに驚いていた。
「意外は余計や!そっち、気ぃつけや!」
峯岸にも、凶器を持つディーヴァが、襲いかかる。勢い良く、振り下ろされる鉄パイプ。
パシ!
っと、真剣白刃取りの要領で、峯岸が、その鉄パイプを両掌で挟む。
「くっ!なんや!?はなせ!」
峯岸の掌に吸い付いたようにはなれない鉄パイプ。続けざまに峯岸に襲いかかるディーヴァたち。
峯岸は、鉄パイプを奪いとると、迫る金属バットや木刀を、打ち返し、的確に相手の急所をとらえ、倒していった。
順調に、ディーヴァのメンバーが、悲鳴を上げ、戦闘不能になっていく。
「この中に、将軍は、おらんみたいやな…」
増田が、ひと息ついたときー
「まだまだやなぁ…」
銀灰色(グレイ)の特攻服の少女が、背後にいきなり出現したように、増田にはおもえた。
京風のイントネーション。
「誰や!?」
さっと、距離をとる増田。氷のように冷たい殺気を感じた。背筋が凍りつく。
それでも、ひるまず
闘おうとする増田の姿を見て、少女は言った。
「世の中、埋められん実力の差いうもんがあるんや…、そんな、生き急ぐんやめよし…」