大組閣(〃∇〃)
<新チームA> 高橋みなみ(キャプテン)中村麻里子(副 キャプテン)小嶋陽菜、島崎遥香、川栄李 奈、入山杏奈、 森川彩香、松井咲子、武藤十夢、藤田奈 那、中田ちさと、前田亜美、小嶋菜月、片 山陽加、 市川愛美(昇格)達家真姫宝(昇格)西山 怜那、田北香世子、中西智代梨(HKT4 8から移籍) 矢倉楓子(NMB48チームM兼任)古畑 奈和(SKE48K2兼任)宮脇咲良(H KT48K4兼任)
<新チームK> 横山由依(キャプテン)北原里英(副キャ プテン)阿部マリア、永尾まりや、宮崎美 穂、鈴木紫帆里、 内田眞由美、小林香菜、島田晴香、田野優 花、石田晴香、岩佐美咲、野中美郷、相笠 萌、小嶋真子、 湯本亜美(昇格)後藤萌咲、下口ひなな、 鈴木まりや(SNH48兼任)兒玉遥(H KT48チームH兼任) 松井珠理奈(SKE48チームS兼任)山 本彩(NMB48チームN兼任)
<新チームB> 倉持明日香(キャプテン)大家志津香(副 キャプテン)柏木由紀、高城亜樹(JKT 48兼任解除)、 竹内美宥、田名部生来、名取稚菜、高橋朱 里、大島涼花、内山奈月、梅田綾乃、橋本 耀、伊豆田莉奈、 平田梨奈、野沢玲奈(JKT48兼任解 除)渡辺麻友、大和田南那(昇格)福岡聖 菜(昇格)横島亜衿、 川本紗矢、小笠原茉由(NMB48から移 籍)、朝長美桜(HKT48チームK4兼 任)、 生駒里奈(乃木坂46と兼任=交換留学 生)
<新チーム4> 峯岸みなみ(キャプテン)木崎ゆりあ(副 キャプテン、SKE48から移籍)、岡田 奈々、西野未姫、 岩立沙穂、岡田彩花、北沢早紀、篠崎彩 奈、村山彩希、前田美月、茂木忍、佐々木 優佳里、小林茉里奈、 大森美優、加藤玲奈、向井地美音(昇 格)、込山榛香(昇格)、佐藤妃星(昇 格)、大川莉央(昇格)、 土保瑞希(昇格)、渋谷凪咲(昇格、NM B48チームB2兼任)、小谷里歩(NM B48チームN兼任)
<SKE48新チームS> 宮沢佐江(リーダー、SNH48兼任)、 佐藤実絵子(副リーダー)、中西優香、矢 方美紀、大矢真那、都築里佳、出口陽、 後藤理沙子、東李苑、鬼頭桃菜、金子栞、 宮前杏実、二村春香、竹内舞、北川綾巴 (昇格)松本慈子、岩田華怜(移籍)、 山内鈴蘭(移籍)、田中菜津美(HKT4 8チームH兼任)、松井珠理奈(AKB4 8チームK兼任)、 渡辺美優紀(AKB48チームB2兼任)
<新チームK2> 古川愛李(リーダー)大場美奈(副リー ダー、AKB48から移籍)高柳明音、山 田みずほ、内山命、加藤智子、高木由麻 奈、 山下ゆかり、水埜帆乃香、木下有希子、江 籠裕奈、石田安奈、阿比留李帆、日高優月 (昇格)、北野瑠華(昇格)神門沙樹、 高■夏生、荒井優希、惣田紗莉渚、高島祐 利奈(AKB48から移籍)、古畑奈和 (AKB48チームK兼任)、 山田菜々(NMB48チームM兼任)
<新チームE> 須田亜香里(リーダー)梅本まどか(副 リーダー)木本花音、井口栞里、酒井萌 衣、岩永亜美、山田澪花、市野成美、 加藤るみ、柴田阿弥、小林亜実、斉藤真木 子、磯原杏華、大脇有紗(昇格)熊崎晴香 (昇格)小石公美子、高寺沙菜、 福士奈央、谷真理佳(HKT48から移 籍)、佐藤すみれ(AKB48から移 籍)、松井玲奈(乃木坂46と兼任)
<新チームN> 山本彩(キャプテン、AKB48チームK 兼任)上西恵(副キャプテン)吉田朱里、 岸野里香、古賀成美、山口夕輝、西村愛 華、 太田夢莉、加藤夕夏、河野早紀、室加奈 子、山内つばさ、山岸奈津美、与儀ケイ ラ、須藤凛々花、小谷里歩(AKB48 チーム4兼任) 菊地あやか(AKB48から移籍)村重杏 奈(HKT48チームK4兼任)柏木由紀 (AKB48チームB兼任)
<NMB48新チームM> 山田菜々(キャプテン、AKB48チーム K2兼任)、沖田彩華(副キャプテン)、 川上礼奈、谷川愛梨、東由樹、三田麻央、 村上文香、村瀬紗英、島田玲奈、木下百 花、赤沢萌乃、石塚あかり、久代梨奈、白 間美瑠、近藤里奈、城恵理子(昇格)、 武井紗良、矢倉楓子(AKB48チームA 兼任)、藤江れいな(AKB48から移 籍)
<新チームB2> 上枝恵美加(キャプテン)梅田彩佳(副 キャプテン、AKB48から移籍)井尻晏 菜、植田碧麗、日下このみ、黒川葉月、小 林莉加子、 薮下柊、高野祐衣、門脇佳奈子、木下春 奈、林萌々香、川上千尋(昇格)渋谷凪咲 (昇格、AKB48チーム4兼任)、磯佳 奈江、 内木志、渡辺美優紀(SKE48チームS 兼任)、市川美織(AKB48から移 籍)、高柳明音(SKE48チームK2兼 任)
<新チームH> 穴井千尋(キャプテン)松岡菜摘(副キャ プテン)田島芽瑠、秋吉優花、井上由莉 耶、 梅本泉、駒田京伽、岡本尚子、神志那結 衣、坂口理子、若田部遥、山本茉央、 児玉遥(AKB48チームK兼任)田中菜 津美(SKE48チームS兼任)矢吹奈子 (昇格) 田中美久(昇格)指原莉乃(HKT48劇 場支配人兼任)
<新チームK4> 多田愛佳(キャプテン)宮脇咲良(副キャ プテン、A兼任)今田美奈、植木奈央、岡 田栞奈、 熊沢世莉奈、後藤泉、下野由貴、田中優 香、冨吉明日香、渕上舞、本村碧唯、森保 まどか、 草場愛(昇格)深川舞子(昇格)朝長美桜 (AKB48チームB兼任)村重杏奈(M B48チームN兼任) 木本花音(SKE48チームE兼任)
<JKTへ移籍> 近野莉菜
結構
涙涙の組閣だったような(T▽T;)
兼任増えて
メンバーの身体が心配だけど
完全移籍は
いろいろとメンバーもファンも
大変だよねー(ノ◇≦。)
さてさて
これから
AKBグループは
どうなっていくのかな(*´▽`*)
<新チームK> 横山由依(キャプテン)北原里英(副キャ プテン)阿部マリア、永尾まりや、宮崎美 穂、鈴木紫帆里、 内田眞由美、小林香菜、島田晴香、田野優 花、石田晴香、岩佐美咲、野中美郷、相笠 萌、小嶋真子、 湯本亜美(昇格)後藤萌咲、下口ひなな、 鈴木まりや(SNH48兼任)兒玉遥(H KT48チームH兼任) 松井珠理奈(SKE48チームS兼任)山 本彩(NMB48チームN兼任)
<新チームB> 倉持明日香(キャプテン)大家志津香(副 キャプテン)柏木由紀、高城亜樹(JKT 48兼任解除)、 竹内美宥、田名部生来、名取稚菜、高橋朱 里、大島涼花、内山奈月、梅田綾乃、橋本 耀、伊豆田莉奈、 平田梨奈、野沢玲奈(JKT48兼任解 除)渡辺麻友、大和田南那(昇格)福岡聖 菜(昇格)横島亜衿、 川本紗矢、小笠原茉由(NMB48から移 籍)、朝長美桜(HKT48チームK4兼 任)、 生駒里奈(乃木坂46と兼任=交換留学 生)
<新チーム4> 峯岸みなみ(キャプテン)木崎ゆりあ(副 キャプテン、SKE48から移籍)、岡田 奈々、西野未姫、 岩立沙穂、岡田彩花、北沢早紀、篠崎彩 奈、村山彩希、前田美月、茂木忍、佐々木 優佳里、小林茉里奈、 大森美優、加藤玲奈、向井地美音(昇 格)、込山榛香(昇格)、佐藤妃星(昇 格)、大川莉央(昇格)、 土保瑞希(昇格)、渋谷凪咲(昇格、NM B48チームB2兼任)、小谷里歩(NM B48チームN兼任)
<SKE48新チームS> 宮沢佐江(リーダー、SNH48兼任)、 佐藤実絵子(副リーダー)、中西優香、矢 方美紀、大矢真那、都築里佳、出口陽、 後藤理沙子、東李苑、鬼頭桃菜、金子栞、 宮前杏実、二村春香、竹内舞、北川綾巴 (昇格)松本慈子、岩田華怜(移籍)、 山内鈴蘭(移籍)、田中菜津美(HKT4 8チームH兼任)、松井珠理奈(AKB4 8チームK兼任)、 渡辺美優紀(AKB48チームB2兼任)
<新チームK2> 古川愛李(リーダー)大場美奈(副リー ダー、AKB48から移籍)高柳明音、山 田みずほ、内山命、加藤智子、高木由麻 奈、 山下ゆかり、水埜帆乃香、木下有希子、江 籠裕奈、石田安奈、阿比留李帆、日高優月 (昇格)、北野瑠華(昇格)神門沙樹、 高■夏生、荒井優希、惣田紗莉渚、高島祐 利奈(AKB48から移籍)、古畑奈和 (AKB48チームK兼任)、 山田菜々(NMB48チームM兼任)
<新チームE> 須田亜香里(リーダー)梅本まどか(副 リーダー)木本花音、井口栞里、酒井萌 衣、岩永亜美、山田澪花、市野成美、 加藤るみ、柴田阿弥、小林亜実、斉藤真木 子、磯原杏華、大脇有紗(昇格)熊崎晴香 (昇格)小石公美子、高寺沙菜、 福士奈央、谷真理佳(HKT48から移 籍)、佐藤すみれ(AKB48から移 籍)、松井玲奈(乃木坂46と兼任)
<新チームN> 山本彩(キャプテン、AKB48チームK 兼任)上西恵(副キャプテン)吉田朱里、 岸野里香、古賀成美、山口夕輝、西村愛 華、 太田夢莉、加藤夕夏、河野早紀、室加奈 子、山内つばさ、山岸奈津美、与儀ケイ ラ、須藤凛々花、小谷里歩(AKB48 チーム4兼任) 菊地あやか(AKB48から移籍)村重杏 奈(HKT48チームK4兼任)柏木由紀 (AKB48チームB兼任)
<NMB48新チームM> 山田菜々(キャプテン、AKB48チーム K2兼任)、沖田彩華(副キャプテン)、 川上礼奈、谷川愛梨、東由樹、三田麻央、 村上文香、村瀬紗英、島田玲奈、木下百 花、赤沢萌乃、石塚あかり、久代梨奈、白 間美瑠、近藤里奈、城恵理子(昇格)、 武井紗良、矢倉楓子(AKB48チームA 兼任)、藤江れいな(AKB48から移 籍)
<新チームB2> 上枝恵美加(キャプテン)梅田彩佳(副 キャプテン、AKB48から移籍)井尻晏 菜、植田碧麗、日下このみ、黒川葉月、小 林莉加子、 薮下柊、高野祐衣、門脇佳奈子、木下春 奈、林萌々香、川上千尋(昇格)渋谷凪咲 (昇格、AKB48チーム4兼任)、磯佳 奈江、 内木志、渡辺美優紀(SKE48チームS 兼任)、市川美織(AKB48から移 籍)、高柳明音(SKE48チームK2兼 任)
<新チームH> 穴井千尋(キャプテン)松岡菜摘(副キャ プテン)田島芽瑠、秋吉優花、井上由莉 耶、 梅本泉、駒田京伽、岡本尚子、神志那結 衣、坂口理子、若田部遥、山本茉央、 児玉遥(AKB48チームK兼任)田中菜 津美(SKE48チームS兼任)矢吹奈子 (昇格) 田中美久(昇格)指原莉乃(HKT48劇 場支配人兼任)
<新チームK4> 多田愛佳(キャプテン)宮脇咲良(副キャ プテン、A兼任)今田美奈、植木奈央、岡 田栞奈、 熊沢世莉奈、後藤泉、下野由貴、田中優 香、冨吉明日香、渕上舞、本村碧唯、森保 まどか、 草場愛(昇格)深川舞子(昇格)朝長美桜 (AKB48チームB兼任)村重杏奈(M B48チームN兼任) 木本花音(SKE48チームE兼任)
<JKTへ移籍> 近野莉菜
結構
涙涙の組閣だったような(T▽T;)
兼任増えて
メンバーの身体が心配だけど
完全移籍は
いろいろとメンバーもファンも
大変だよねー(ノ◇≦。)
さてさて
これから
AKBグループは
どうなっていくのかな(*´▽`*)
マジすか学園F☆(特別コラボ編)
Mar. 25 in New York City
深夜。
街灯もほとんどなく、
分厚い雲に覆われ、月明かりすらない真っ暗な
ニューヨークの貧民街を、
漆黒の特攻服に長い黒髪を、冷たい夜風になびかせた、ひとりの少女が、決意を込めた瞳で、歩みを進めていた。
その少女は、観光客はおろか、自国の人間すらも、ほとんど足を踏みいれないスラム街(こんなところ)に、まったく、似つかわしくないほど、可愛い顔立ちの日本人(ジャパニーズ)だった。
そして、向かう先には、地元警察すらも、二の足を踏む危険極まりない“区画(ブロック)”があった。闇がさらに色濃くあらわれる。暗部。
路上に蹲った褐色の肌に白い髭の老人が、道往く少女に声をかける。
「お嬢ちゃん、そこから、先へは行かんほうが身のためじゃ…、命がいくつあっても足りん…、世の中、まだまだ、捨てたもんじゃないぞ」
「別に…、自殺願望があるわけじゃない。ただ、ひとを探しているだけだ」
少女が、毅然とした態度で応えると、
白い髭の老人は、首を振った。
「人を探しとるなら、なおさら…“そっち”へ行っても無駄じゃ…、そこへ入った者は、とっくの昔にあの世へ行ったか…、もしくは、別人のようになっとるか…、まぁ、どっちにしても似たようなもんじゃが…」
少女は、
訳知り顔の老人に、写真をつきつける。
太陽のような笑顔をした少女の姿がそこにはあった。
その写真を見て、老人は再び、首を振った。
「Thanks…」
少女は、硬貨(コイン)を親指で弾き飛ばすと、何の躊躇もなく、立ち入り禁止区域へと、歩き始める。
「Darkness is my ally.(闇は…味方だから…)」
そう呟くと、
そのまま、黒い特攻服の少女は、闇に溶けるように消えていった。
人気のない裏通りを、
しばらく、歩いていると、いきなり、少女の前に、闇が切りとられたかのように、大きな影が現れた。
ジーンズに革ジャン。青系のバンダナをした金髪碧眼のストリートギャング風の少年が、巨体を揺さぶりながら、近づいてくる。少年は、ガムを噛みつつ、少女に声をかけた。
「こんな時間に、こんなところに、遊びに来ちゃイケナイねー、BABYちゃん」
「…人を探しているんだが」
「こんなところに、運命の男(ひと)なんか、いねぇぜぃ!とっとと家に帰って、あったかいミルクでも飲んでなって!さもなきゃ、どうなっても知らねぇぞ!こんなふうに!」
と、言うやいなや、少女の腕を強く掴んだ。
「そうか…、言葉が理解できない上に、しつけの出来てない猿だったか…、それは失礼した…」
冷静に、
少女が、腕をふりほどく。
「ちっ!言うじゃねーか!おれたちのことを知らないんなら、教えてやろうか!この“ブロック”でも最強の組織(チーム)のことをな!」
少年は、
分厚い刃の、殺傷能力の高そうなナイフを取り出した。峰の部分にはセレーション(鋸刃)がついた、いわゆるサバイバルナイフをお手玉でもするかのように、クルクルと扱う。
「問答無用といったところか…」
「No holding back now.It's all or nothing!
(生きるか死ぬかってやつだ。いまさら遅いぜ!)」
この“ブロック”に巣喰う人間は、皆、野蛮で好戦的だった。青のトレードカラーは全米屈指の巨大なギャング組織、ブリックスのものだ。
サバイバルナイフを右手から左手、また右手にと、持ち替え、出処を悟らせないようにしている。
少女は、サッと距離をとり、両腕を高く掲げ、注意深く観察する。
思い切りのいい踏み込みから、
少年の右腕が素早く伸びた。
間一髪、少女が躱す。
パラパラと髪が、風に舞った。
「今度は、髪だけじゃすまないぜ!」
さらに、サバイバルナイフを扱うスピードが上がる。
何度か、交錯した、そのあと─
少年が、右腕を、突き出す。
少女が、体を開いてかわしたその手の中に、ナイフはなかった。
「ッ!」
瞬間。
痛みを覚える少女。反対側(サイド)からのナイフ攻撃が、少女の左腕を特攻服の上から深く切り裂いていた。
「切って切って切って、切りまくってやるよ!」
「そんな趣味は、ないんだがな…」
痛みに眉をひそめながら、
少女は、いままで、おさえていたものを、一気に解放する。
スイッチが一瞬で切り替わるかのように、闇夜に煌めく鋭い瞳は、まるで、野生の狼のような輝きを放った。
はじめは、
小動物をいたぶるくらいの感覚だった少年。それがいまでは、少女の発する強烈なオーラに、焦りを感じ始めていた。
修羅場を経験した者だけがわかる感覚。本能的な恐怖。全身から冷や汗が噴き出す。
少年は、その思いを振り払うように、
叫声をあげ、サバイバルナイフを突き出した。
「Carving time!(切り刻んでやる!)」
焦りは、隙を生む。
少女は、右の拳を強く握りしめた。
「Sleep in the darkness!(暗闇の中で眠りな!)」
少女の右拳が、顔に迫るサバイバルナイフをギリギリで、すり抜け、少年の顔面に、クロスカウンターとなって激しくめりこんだ。勢いのまま、少年の身体が、宙を舞い、冷たいアスファルトの地面に激しく背中を打ちつけ、何度も転がっていった。
仰向けに倒れたまま、動かなくなった少年は、
うめくように、声をもらした。
「………、Dark wolf…」
少年には、少女が、まるで、血に飢えた狼のように見えたのかもしれない。
少女は、倒れている少年に、近づき、意識があることを確かめると、
「合理主義なんでね…、できれは、手荒なことはしたくなかったんだが…、そのほうが手間も省けるし─、
世の中、LOVE&PEACE…って言うだろ?」
「ハッ!よく言うぜ、クソったれが!ったく、たいしたタマだ…、ひとは見かけによらねぇって言うけど…、最近の“狼”は、可愛い子ちゃんの皮を被ってんのかよ…」
寝転がったまま、少年は、驚嘆の表情で見上げる。年下の少女に一発で倒されてしまったこと、また、身体が、まったく、動かせないことを恥じつつも。
それに追い打ちをかけるように、少女は小さく笑って、辛辣な言葉を投げかけた。
「今日はアンラッキーだったな。三下が弱いくせに、いきがるからだ…、こんなことなら、いつものように、とっとと、家に帰って、『ママの』ミルクでも飲んでいればよかったのに…」
ところで─、と
少女は、言葉をつなぎ、最優先事項である、写真の人物について、尋ねてみた。
結果として、この少年も、なにも知らないとのことだった。
少女は─
アンダーガールズ親衛隊の、木崎ユリアは、ひとり呟く。
「“ここ”にいると聞いてきたんだが…、もう少し、奥のほうをあたってみるか…、なかなか、骨の折れそうな依頼(しごと)だな…」
Illustration by パック
深夜。
街灯もほとんどなく、
分厚い雲に覆われ、月明かりすらない真っ暗な
ニューヨークの貧民街を、
漆黒の特攻服に長い黒髪を、冷たい夜風になびかせた、ひとりの少女が、決意を込めた瞳で、歩みを進めていた。
その少女は、観光客はおろか、自国の人間すらも、ほとんど足を踏みいれないスラム街(こんなところ)に、まったく、似つかわしくないほど、可愛い顔立ちの日本人(ジャパニーズ)だった。
そして、向かう先には、地元警察すらも、二の足を踏む危険極まりない“区画(ブロック)”があった。闇がさらに色濃くあらわれる。暗部。
路上に蹲った褐色の肌に白い髭の老人が、道往く少女に声をかける。
「お嬢ちゃん、そこから、先へは行かんほうが身のためじゃ…、命がいくつあっても足りん…、世の中、まだまだ、捨てたもんじゃないぞ」
「別に…、自殺願望があるわけじゃない。ただ、ひとを探しているだけだ」
少女が、毅然とした態度で応えると、
白い髭の老人は、首を振った。
「人を探しとるなら、なおさら…“そっち”へ行っても無駄じゃ…、そこへ入った者は、とっくの昔にあの世へ行ったか…、もしくは、別人のようになっとるか…、まぁ、どっちにしても似たようなもんじゃが…」
少女は、
訳知り顔の老人に、写真をつきつける。
太陽のような笑顔をした少女の姿がそこにはあった。
その写真を見て、老人は再び、首を振った。
「Thanks…」
少女は、硬貨(コイン)を親指で弾き飛ばすと、何の躊躇もなく、立ち入り禁止区域へと、歩き始める。
「Darkness is my ally.(闇は…味方だから…)」
そう呟くと、
そのまま、黒い特攻服の少女は、闇に溶けるように消えていった。
人気のない裏通りを、
しばらく、歩いていると、いきなり、少女の前に、闇が切りとられたかのように、大きな影が現れた。
ジーンズに革ジャン。青系のバンダナをした金髪碧眼のストリートギャング風の少年が、巨体を揺さぶりながら、近づいてくる。少年は、ガムを噛みつつ、少女に声をかけた。
「こんな時間に、こんなところに、遊びに来ちゃイケナイねー、BABYちゃん」
「…人を探しているんだが」
「こんなところに、運命の男(ひと)なんか、いねぇぜぃ!とっとと家に帰って、あったかいミルクでも飲んでなって!さもなきゃ、どうなっても知らねぇぞ!こんなふうに!」
と、言うやいなや、少女の腕を強く掴んだ。
「そうか…、言葉が理解できない上に、しつけの出来てない猿だったか…、それは失礼した…」
冷静に、
少女が、腕をふりほどく。
「ちっ!言うじゃねーか!おれたちのことを知らないんなら、教えてやろうか!この“ブロック”でも最強の組織(チーム)のことをな!」
少年は、
分厚い刃の、殺傷能力の高そうなナイフを取り出した。峰の部分にはセレーション(鋸刃)がついた、いわゆるサバイバルナイフをお手玉でもするかのように、クルクルと扱う。
「問答無用といったところか…」
「No holding back now.It's all or nothing!
(生きるか死ぬかってやつだ。いまさら遅いぜ!)」
この“ブロック”に巣喰う人間は、皆、野蛮で好戦的だった。青のトレードカラーは全米屈指の巨大なギャング組織、ブリックスのものだ。
サバイバルナイフを右手から左手、また右手にと、持ち替え、出処を悟らせないようにしている。
少女は、サッと距離をとり、両腕を高く掲げ、注意深く観察する。
思い切りのいい踏み込みから、
少年の右腕が素早く伸びた。
間一髪、少女が躱す。
パラパラと髪が、風に舞った。
「今度は、髪だけじゃすまないぜ!」
さらに、サバイバルナイフを扱うスピードが上がる。
何度か、交錯した、そのあと─
少年が、右腕を、突き出す。
少女が、体を開いてかわしたその手の中に、ナイフはなかった。
「ッ!」
瞬間。
痛みを覚える少女。反対側(サイド)からのナイフ攻撃が、少女の左腕を特攻服の上から深く切り裂いていた。
「切って切って切って、切りまくってやるよ!」
「そんな趣味は、ないんだがな…」
痛みに眉をひそめながら、
少女は、いままで、おさえていたものを、一気に解放する。
スイッチが一瞬で切り替わるかのように、闇夜に煌めく鋭い瞳は、まるで、野生の狼のような輝きを放った。
はじめは、
小動物をいたぶるくらいの感覚だった少年。それがいまでは、少女の発する強烈なオーラに、焦りを感じ始めていた。
修羅場を経験した者だけがわかる感覚。本能的な恐怖。全身から冷や汗が噴き出す。
少年は、その思いを振り払うように、
叫声をあげ、サバイバルナイフを突き出した。
「Carving time!(切り刻んでやる!)」
焦りは、隙を生む。
少女は、右の拳を強く握りしめた。
「Sleep in the darkness!(暗闇の中で眠りな!)」
少女の右拳が、顔に迫るサバイバルナイフをギリギリで、すり抜け、少年の顔面に、クロスカウンターとなって激しくめりこんだ。勢いのまま、少年の身体が、宙を舞い、冷たいアスファルトの地面に激しく背中を打ちつけ、何度も転がっていった。
仰向けに倒れたまま、動かなくなった少年は、
うめくように、声をもらした。
「………、Dark wolf…」
少年には、少女が、まるで、血に飢えた狼のように見えたのかもしれない。
少女は、倒れている少年に、近づき、意識があることを確かめると、
「合理主義なんでね…、できれは、手荒なことはしたくなかったんだが…、そのほうが手間も省けるし─、
世の中、LOVE&PEACE…って言うだろ?」
「ハッ!よく言うぜ、クソったれが!ったく、たいしたタマだ…、ひとは見かけによらねぇって言うけど…、最近の“狼”は、可愛い子ちゃんの皮を被ってんのかよ…」
寝転がったまま、少年は、驚嘆の表情で見上げる。年下の少女に一発で倒されてしまったこと、また、身体が、まったく、動かせないことを恥じつつも。
それに追い打ちをかけるように、少女は小さく笑って、辛辣な言葉を投げかけた。
「今日はアンラッキーだったな。三下が弱いくせに、いきがるからだ…、こんなことなら、いつものように、とっとと、家に帰って、『ママの』ミルクでも飲んでいればよかったのに…」
ところで─、と
少女は、言葉をつなぎ、最優先事項である、写真の人物について、尋ねてみた。
結果として、この少年も、なにも知らないとのことだった。
少女は─
アンダーガールズ親衛隊の、木崎ユリアは、ひとり呟く。
「“ここ”にいると聞いてきたんだが…、もう少し、奥のほうをあたってみるか…、なかなか、骨の折れそうな依頼(しごと)だな…」
Illustration by パック
マジすか学園F☆#2ー6
【エリアK】
前田の背中を守るように、学ラン、だるま、歌舞伎シスターズの四人は、背中合わせに、小さな円形をつくり、ディーヴァの隊員たちを迎えうった。
こうすれば、主に、正面の敵を倒すことに集中できる。いくら、八百人もの人数がいるとはいえ、一斉に攻撃出来るのは、精々、十数人。そこに、少人数であることの唯一の利点があった。左右、お互いに、フォローし合いながらの持久戦。それが、この大人数を相手にする場合の最善の作戦だと思われた。
襲いかかる木刀や鉄パイプの雨をかわし、時には受け止め、ひとりひとり、確実に倒していく。その作戦は順調に進んでいくかに思えた。
しかし、それも束の間。
当然のように、時が経つにつれ、五人の体力にも、衰えが見えてくる。無理もない。これまでの死闘のダメージというものが、いま、まさに、五人に、重くのしかかってきていた。
「おい!だるま!もう、へばってきてんじゃねーだろな!」
三十五人目のディーヴァを右の拳で倒しながら、学ランが言う。
「へばってへんわい!こっからが、見せ場や!お前こそ、息あがっとるやないか!」
三十人目のディーヴァを頭突きで倒しながら、だるまが吠える。
「はぁ…、はぁ…、姉貴…、背中合わせの体形は、お互いの死角を減らし、正面の敵だけに集中できるというメリットがあり…、また、下手に移動するよりも、迎えうつという形態は、無駄な体力を温存できるという意味もあります…、ただ…、このままじゃ、最後まで保たないか、と…、何か、別の作戦を…」
二十三人目のディーヴァに水平チョップを決めながら、小歌舞伎が、分析する。ディーヴァの圧力は、想像以上に、彼女らの気力、体力をそぎ落としていった。
「そんな解説(よわね)は、聞きたくないんだよ…と言いたいところだけど、そうだねぇ…、どうするか…」
(そろそろ、“こっち”も…)
大歌舞伎が、“右肩”の痛みに耐え、三十八人目のディーヴァに、掌底を打ち込みながら、前田のほうを見やる。
心強い仲間たちに預けた背中。
もちろんほかの四人以上に疲労はあったが、久しぶりに、前田は、背後を気にすることなく、存分に闘うことができていた。
そんな中、
前田は、感じていた─
(総帥は、必ず、この近くにいる)
─これが、最終局面だということを。だとすれば、近くで、必ず、ディーヴァ総帥が、見ている。いままでのように、監視カメラからではなく─。直接。
その鋭い視線を、前田は、
いままで以上に、痛いほど、感じていた。
前田が、五十人目を左の拳で、打ちぬく。
頭を巡らし、海のほうに目を向けたとき、銀灰色(グレイ)の巨大なクルーザーが、三百メートルほど先に係留されていることに気がついた。豪華客船級の甲板に、ぼんやりと、特攻服を身に付けた人影が見える。
「クルーザーか!」
前田が叫ぶ。
「クルーザー?前田、それが…、一体…」
大歌舞伎が、不思議そうに、前田を見る。
「おそらく…、ディーヴァの総帥は、あの船にいる!」
前田は、一隻の灰色をした巨大なクルーザーを指し示した。
目の前にいたディーヴァの隊員が、前田たちに、得意気に言う。
「そうや、その通りや。お前らを潰すっちゅうこの『ゲーム』が終わった後は、あの船に、うちらが全員乗っていって、東京を制圧する予定やからな。そんで、ディーヴァが、日本を制覇するんや!」
「そんなことさせるかよ!」
学ランが、ペラペラ喋るディーヴァ隊員の胸ぐらを掴む。
「ぐっ…、そんなん…言うても、お前らには、どうしようも…ないやろ…、この人数相手に…、ここで、終わりや…」
「くそっ!」
投げ捨てる。
確かに、
このまま、ここにとどまっていても、時間の問題で、潰されるだけ。それならば─
「あつ姐!こうなったら─」
だるまが、前田の声を待つ。
このままでは、いずれ、結果は見えている。
「行け!敦子!ここを突っ切って、総帥とかいう野郎をブッ飛ばすんだ!フォローは任せろ!おれたちは、負けねーよ!」
学ランも、促すよう叫ぶ。
ここで、潰されてしまう前に、決して、容易ではないが、この包囲網を突破することに、前田は賭けることにした。
「わかった…、行くぞ、ついて来い!」
走る。巨大クルーザー目指し。一直線に。
最初のウサギが。木刀と鉄パイプの森を突き進む。
待つも地獄。進むも地獄。
ならば、前田は、飛び込む。
傷つくことを、恐れはしない。
拳を振るい、敵を倒し、
無理やり、進む道を、こじ開けていく。
その背中を、だるま、学ランが追う。
「捕まるんじゃないよ!」
小歌舞伎に、声をかけ、
大歌舞伎も、それに続こうとしたとき、
「姉貴!」
体力の限界にきていた者に狙いを定めた、複数のディーヴァ隊員たちが、小歌舞伎を捕まえていた。
「ちっ!言ってるそばから…」
大歌舞伎が、振り返り、小歌舞伎のもとへ向かおうとする。
周りはすべて敵だらけ。油断は禁物だった。
小歌舞伎を掴むディーヴァの手を離そうとする、そのなかで、大歌舞伎の死角となった背後から、木刀が振り下ろされた。
「しまっ…」
激しい痛みと共に、
頭から血を流し、
前に倒れこむ大歌舞伎に、さらに、叩きつけられる木刀や鉄パイプ。
「やめろー!」
複数の隊員たちを強引に振りほどき、必死で、
小歌舞伎が、大歌舞伎に覆いかぶさる。
直後。
次々と、その小歌舞伎の身体に、無数の凶器が勢いよく振り下ろされた。
「ぐああああああッ!」
「バ、バカ野郎!どけ!」
下から、大歌舞伎が叫ぶ。
「す…、すいま…せん、姉貴…」
「謝るんなら、どきやがれ!早く!」
その間、絶え間無く、攻めは続く。
小歌舞伎は、全身で、それらの攻撃を受け続けた。大歌舞伎の身代わりとなって。
ポタポタと落ちるのは、涙か、汗か、それとも、血か。うつ伏せの大歌舞伎には、はっきりとわからなかった。
「姉貴…、いつも…、いつも、足を引っ張って…、すいません…、それと…、最初の『約束』守れなくて…、こんな…ところで…、本当に…、すいません…」
一緒に、東京へ帰ると、皆で、誓いあったのに。ふたりで、“てっぺん”目指し、階段をのぼると、約束したはずなのに。
まだ─
その階段の途中だというのに─
(姉貴…、これが、わたしの…最後の“マジ”です…)
小歌舞伎は、初めて大歌舞伎に出会ったときのことを思いだしながら、最後まで、ディーヴァの攻撃から大歌舞伎を完全に守り、意識を失っていった。
覆いかぶさる小歌舞伎の、ちからが抜けた、その重さを感じとり、大歌舞伎の怒りが、頂点に達する。
「うぅおおおおおおおおおおおッ!!」
ちからの抜けた小歌舞伎を、左手で抱えながら、立ち上がる。と同時に、殴りかかってきたディーヴァに、大歌舞伎は、右の掌底を放つ。まとめて、ディーヴァ三人が、思い切り吹き飛んだ。“連獅子”─。
「テメーら…、どいつもこいつも、奈落の底へ…、つき落とされたいらしいね」
「やれるもんやったら、やってみろや!」
まだまだ、余裕をみせる、総勢数百人と残っているダメージのないディーヴァたちが、続々と大歌舞伎に襲いかかる。前田たちの姿は、もう、多くの人影や土煙で、見えなくなっていた。
一人。
いや、小歌舞伎を脇に抱えたまま、闘い続ける大歌舞伎。
(謝りたいのは…こっちのほうだ…、わたしのせいで、お前まで、周りからは白い目で見られ、ヤンキーのクズとまで言われ続けたあの頃…、それでも、お前は、変わらずに、いつでも、どんなときでも、一緒にいてくれた…、だから─、
わたしたちは…、いつだって…、二人で…ひとつ…、そうだろ?)
迫りくる木刀に、直接、掌底を放ち、弾き飛ばす。
反動で右肩に激痛が走る。しかし、大歌舞伎は、決め技の掌底を打ちまくる。ばたばたと、倒れていくディーヴァの隊員たち。それでも、次から次とあらわれる─
横から、後ろから。四方八方。
終わりなど見えない。
不利だとわかっていても、小歌舞伎を決して、はなさずに、闘い続ける大歌舞伎。無茶は承知の上だった。
身体に食い込む木刀。骨に響く鉄パイプ。
倒れたくなるような気持ちを必死に堪え、大歌舞伎は、掌底を連打し、迫りくるディーヴァを将棋倒しにする。また、後ろからの敵にも注意しつつ、回し蹴りをきめる。
何度も、何度も、鬼気迫るように、これでもか、と掌底を打ちまくる。それは、破滅への片道切符なのか。
大歌舞伎は、我武者羅に、
華麗とは程遠い“舞い”をみせ続けた。
そして─
ついに、恐れていたそのときが、やってきた。
大歌舞伎の右腕が、上がらなくなる。
(やっちまったか…)
観念する。それは、すなわち、体力の限界。
(前田…、すまないね…、わたしたちは…、ここまで…だ…)
ボロボロの歌舞伎の衣装。額から流れ落ちる赤い血。
動きの止まった大歌舞伎を見て、正面に立つディーヴァの隊員が言う。
「ようやく、あきらめたんやな?まったく、往生際のわるいやつらや」
それでも─、犬死だけはゴメンだった。
「ちっ…、くだらねーこと…、言ってんじゃねぇ…、あきらめの悪いのが…、“マジ女”の専売特許だ…
うちら…マジ女の歌舞伎シスターズ…、なめんじゃないよ!」
玉砕覚悟。
大歌舞伎が、群衆に飛び込んでいく。
それが、
歌舞伎シスターズの最後の“舞い”となった。

