AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」 -112ページ目

ボツになったお話☆


【エリアK】


歩きだす前田に、駆けるように近寄っていった学ランたち四人は、
思いもよらない言葉を投げかけられることとなった。

「ど、どういうことだよ!敦子!」

学ランが、耳を疑い、声を荒げる。

「もう一度、言おうか…」

前田が、振り返り、言葉を発する。


「…お前たちの気持ちは嬉しい、だけど…、いや、だからこそ、ここからは、わたし一人で行く。これは、わたしの問題だ…」


予想外の台詞に、学ランが、絶句する。大阪まで、やって来て、多くの障害を乗り越え、死に物狂いで、ようやく、見つけ出すことができたのに。ようやく、出逢えたというのに─。歌舞伎シスターズとだるまたちも、同様に驚きの色を隠しきれなかった。


「もう、わたしに関わるな…、わたしは、“マジ女”をやめた人間なんだ…、だから…、」


「一人でなんて、無茶ですよ!そんな身体で!まだ、ディーヴァは、何百人もいるんですよ!」

小歌舞伎がそう言うのも無理はなかった。
前田の制服は全身、ズタズタに切り刻まれており、顔は泥にまみれ、酷く傷ついていた。いままでのダメージを考えると、立っているのが不思議なくらいだった。


「それでも─」


「学校やめたら、もう、赤の他人だってのかい?いままでの関係は何だったんだよ!そんな簡単なものだったのかよ!」


「歌舞伎…」


大歌舞伎も糾弾するように、。


「説明してくれねーか?俺たちにもわかるように」


「おい!だるま!お前からも何とか言えよ!黙ってねぇでさ!」


「あのおひとが、関わっとるんやないですか?あつ姐の大親友(マブダチ)やった…、」


「だるま…」



「あつ姐が、仲間のことを考えて、仲間を守るために、ひとりで突っ走るっちゅうのは、ようあることや…、けど…、今回は、それだけと…ちゃうような気がするんや…、なんか…、初めて会うたときみたいな…、マジ女に来たばっかりの…、誰も寄せつけん、あのときの…あつ姐みたいや…
また、あのときのあつ姐に戻るつもりですか?」


だるまの目が、寂しそうに


「昨日の夜、ディーヴァの岸野が…」



「ああ、ホルモンたちから聞いたよ。なんとか、峠は越えたらしい…、ひどい話だぜ」


「今日、総攻撃をかける」


「それだけじゃなかった」


「『みなみ』の“死”に、ディーヴァの総帥が、関わっている、と」


「どういうことでっか?」


「守れなかった…、助けてやることが出来なかった」

「わたしは、怖いんだ…、もう、後悔したくない」



「同じだよ…、お前が死んだら…、第二の、第三の『前田敦子』が生まれるだろう…、そんな思いを、うちらにさせるつもりなのか!?」


「自分さえ良ければいいのかよ!」






「もう、誰も…失いたくないんだ」



「わたしたちが、お前を守るよ」

「水臭いねー。そんなの当たり前じゃないか」


「ひとりの手のひらですくえる量なんて、たかがしれてるんだよ」


「こぼれたものは、わたしたちが受け止める。そのために、わたしたちはいると思ってる。それが、前田四天王」




「お前は、やめたつもりでも、」


「そんなに簡単じゃねーんだよ!仲間(ダチ)の絆を断ち切るってのはね」



学ランが、一通の封書を地面に叩きつけた。


「校長からの伝言だ…、『生きて…戻ってこい』ってな」



「これは、マジ女のOG会からだ」

「苦しくなったら、中を開けろ」

「勝利の手羽先か?」


「これは、あつ姐にしか、似合いまへん」


「」






「言っても無駄だな…」



「忘れてたよ…、お前たちも、バカだってこと…、わたしと同じで」

バカだから、マジになることしか出来ない者たち。


「来てくれて、ありがとう」


笑顔がこぼれる。

「痛かったですか?」

「あぁ、いままで受けたなかで…、一番な…」



「わたしは、」


「もしも、わたしが死んだら…、きっと、歌舞伎たちは、また、路地裏でクズと呼ばれるようになるんじゃないか…とか、学ランは、街中を全力で走り回ったりするんじゃないか…とか、だるまは、だるまなのに、ずっと、起き上がらなくなっちゃうんじゃないか…とか」


「あつ姐…、何言うて…」


「それでも、“ダチ”がこの世から永遠にいなくなる辛さとか苦しさは、みんな一緒なんだろうな…てさ」


「そんな思いを、絶対に味あわせたくない…、そして、自分でも、そんな思いをするのは、もう二度と…」


「昨日の夜、ディーヴァの岸野が…」

「聞いたよ…」

「わかっとります」


『集めといたったで』


『早ぅ、来いや』


(来れるもんならな…)





「G…G…H…S…?」


「GanGireHighSchool…、つまり、ガンギレ高校の指定ジャージだ」


「どういうことだ?まさか、ディーヴァの総帥が、なんか関わってんのか?」





「さぁ、最終局面(ラストステージ)の始まりや!」

33rdシングル☆ハート・エレキ

こじはるセンター

おめでとうо(ж>▽<)y ☆


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マジすか学園F☆#2ー5

東京──


アンダーガールズ新宿本部跡地前。

数日間、
行方不明だったアンダーガールズ三番隊隊長、平田リカコが、突然現れ、一番隊隊長、秦サワコ、同じく四番隊隊長、金子シオリの二人に、襲いかかってきた。平田は、何者かによって、洗脳を施され、仲間のことを、憎むべき敵と誤って認識させられていた。
さらに、驚異的にアップされた筋力や運動能力に、サワコは、苦戦を強いられ、平田を慕う金子は、泣きながら応戦し─

結果。

辛くも、サワコが、封印していた“紅の拳”を炸裂させ、平田を、地面に沈めることに成功したのだった。



「救急車呼んだほうがいいでしゅか?」


「そうだな…、組織(うち)の系列のな…」

敬礼のような仕草をし、金子が、携帯電話を取り出した。

サワコが、仰向けになって倒れている平田のそばに近寄って、複雑な想いで見下ろす。


通話を終えた金子が
溜めた息をはく。


「ふぅ…、それにしても、危ないところでひたね…」


「あぁ…、確かに危ない状況だった…、わたしたちも、そうだが、あのまま、平田が活動を続けていたら、おそらく、“平田”自身の肉体のほうも、破滅してしまっていただろう…自らの行動の所為(せい)で─」


「えっ!メアリーしゃん自身が…破滅?
ど、ど、どういうことでしゅか?」


「洗脳…、人間の脳というのは、通常、全体の数パーセントしか活動していないといわれている。もし、その脳を、フル稼働させてしまった場合、その莫大な負荷に耐えきれず、自らの肉体のほうが限界を超え、全身の筋肉は引き裂かれ、精神は崩壊し、ボロボロの廃人のようになってしまうといわれている。そのようなことを防ぐため、自然と、脳には、縛り(ストッパー)というものが備わっている。洗脳とは、いわば、その“縛り”を取り払い、限界を遥かに超え、最大限のちからを発揮させることのできる、恐ろしいもの…、
先程の平田の動きは、いつもの動きを遥かに凌駕していた…、筋繊維の引きちぎれる音を何度か、耳にもした…、
自らの身体をかえりみることなく、闘いを続けることが可能とは…、
まさに、死兵だな…」


“死”すら恐れぬ闘いぶり。もし、このような戦士が、
量産できるようなことができれば、これほど手強い戦力は、ないだろう。


「しかし、なかには、自ら、そのストッパーを、外すことが出来る者がいる…、肉体を犠牲にしても…、誰かの想いを背負い、極限の集中力と強靭な精神力を発揮し…、奇跡を起こす。
そういう者は…、ある意味、すでに、人間を超えているのかもしれないな…」


「へぇ…、そういうのを、一般人(ひと)は、“神”と呼ぶんでしゅかね…、もしかして、サワコしゃんも…」

サワコは、倒れている平田の様子を慎重に見ていた。


「……、メアリーしゃんは、大丈夫なんでしゅか?」


平田の傍に心配そうに歩みより、しゃがみ込む金子。



「ったく…、ざまぁねーよな…、金子なんかに、心配…されるようじゃ…」


「メアリーしゃん!」


平田が、目を覚ました。その瞳に、もはや敵意は、見られなかった。


「放火野郎を追ってったら…、この様(ザマ)さ…、ボコボコにされて…、それからは…、なんだか…、長い夢を…見ていたみてぇだ…、悪い夢をな…ゴホっ…」


咳き込む平田の口から、赤いものが飛び散る。それでも、何かを伝えようと、必死で、


「そいつは…、蒼い…、特攻服に…、肩までの…黒…髪…、」


「もういい!何も言うな」

サワコが叱責するように、平田の言葉を遮った。

「へっ…、すまねぇ…、結局…、お前のいる…場所には…、たどり着けそうもねーな…」

神々の領域。
その高みに踏み込めるのは、強き者のみ。

虚空に、右手を伸ばしたとき、
全身のちからが抜け、再度、意識を失う平田。無念の思いだけが二人に伝わる。


金子シオリの全身が、怒りで震えていた。平田には、よく、面倒をみてもらっていた。周りには、まるで、姉妹のようにみえることもあった。

「許しません…絶対に…、犯人を見つけて…、わたしが…」


「心配するな…、平田がいつも、こう…言っていただろう…、

ピンチは…チャンスだと」


サワコの涼しげな瞳には、この場にあらわれた新たな来訪者の姿が、はっきりと映し出されていた。


蒼紺(ブルー)の特攻服に、肩に少しかかる黒い髪の少女。
今しがた、平田が語った特徴に合致していた。

銀色に輝く十字(クロス)のピアスをつけた、まだ幼さの残る高校生くらいの少女は、黒い煙草をくわえたまま、不敵な笑みをみせる。


「いい夢、見れただろ?」


「何者だ…?」


サワコが問う。


「“神を崩す者たち”…」


「何っ?」


煙草をくわえつつ、少女は、器用に、話し続ける。

「かつては、そんなふうに呼ばれていたな…、しばらく、浮世を離れてたんでね、その間に、世の中、随分、変わっちまった…、
この特攻服…、それから、薔薇─と聞けば、何か、思い出すだろ?」


「………、まさか…、あの…、薔薇十字軍(ローゼンクロイツ)…か?」


首肯する少女。


「薔薇十字軍(ローゼンクロイツ)の岩田カレンだ…」


常に冷静なサワコが、驚愕する。薔薇十字軍─その名を聞いて、ある記憶が呼びおこされた。まだ、サワコが、不良になる以前の─


「六年前─、当時、東京を支配していた巨大暴走族─NGZを、たった七人の少女たちが、あっという間に、叩き潰し、それを取り押さえようとした警視庁の機動隊ですら、手玉にとって逃げ切ったという…、そう、そのチームの名が、薔薇十字軍…」


さらに、記憶の糸を辿る。


「そして、その中学生らしき少女たちは、次々と、最強といわれていた不良(ヤンキー)たちや族(チーム)を潰していった…、
しかし…、東京を完全に制覇する直前の…ある夜、突如として、行方をくらまし…、消息を絶った、と…」


「懐かしい話だな」


カレンの
口元の煙草から、紫煙がのぼっていく。


「ふたたび…東京を炎の海にするつもりか…」


「このビルみたいに…か?」


焼失したアンダーガールズ本部ビル跡に視線をうつすカレン。


「どうでもいいでしゅよ…、そんな話…」


金子シオリが、業を煮やし、話に割って入る。


「メアリーしゃんの敵(かたき)…」


金子は、
無造作に、カレンに近づいていく。
相手が敵意を持ち、攻撃をしかけようとする前に、それを察知し、逆に先制攻撃をしかける能力を有する金子。故に、防御は不要。

それは、どんな攻撃に対しても効果を発揮する。


しかし─


金子が反応するより早く、カレンの鋭すぎる蹴りが、金子の頭部を薙ぎ払っていた。だぶだぶの深紅の特攻服が、アスファルトを転がっていく。


「金子!」


「だ、大丈夫でしゅ…」


ふらつく頭を押さえながら、立ち上がる。まがりなりにも、アンダーガールズの隊長である。
カレンは、超然と、何事もなかったかのように、立っていた。驚くべき身体バランスをほこっている。


「悪いな、ちょっとばかり、“せっかち”なもんでね…、ただ、強いやつは、全員、潰す!邪魔をするやつも潰す!そこに、例外は…ない」


「…………」

(金子の…絶対防御が機能しないほどの…、尋常ではない、迅さ…)


ありえない。だが──


「いいだろう…、二対一だが、腐った外道に、容赦はしない!」


サワコが、最大限の警戒をとり、構えをみせる。


「いいや…」


パチンと、指を軽く鳴らすカレン。

すると、
サワコの背後から、ぼろぼろの肉体を省みずに、勢いよく、平田リカコが起き上がった。


「…二対二だな」