ジャーナリスト 石川秀樹 -39ページ目

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。



朝、NHKのテレビが「専業主婦特集」をやっていた。
近ごろは若いお嬢さんたちの間で“専業主婦願望”が強いという。
『だろうなぁ』とは思う。
「就職氷河期」で社会に出る前にさんざんおどされたかと思えば、先輩世代はバリバリのキャリア志向で結婚もしない。
もっと楽に生きたいよー、という気持ちにもなるだろう。
でも『そういう願いって、リスクがあり過ぎやしないか』と思うのだ。


専業主婦になるには相手の年収が問題になる。
700万円、いや1000万円はなければ……と彼女たちはいう。
そういう男性を見つけるためなら「なんでもする」とマイクの向こうの女子たち。
もちろん、うのみにはしない。
願望と現実は別と考えている人も多いだろう。
みんなが「専業主婦回帰」というから、空気に合わせている面もある。

ジャーナリスト 石川秀樹


しかし、しんどいね、女子たちよ。
社会は少しも女性たちを優遇していない。
会社社会は相も変わらず男性天国だ。
待遇も、チャンスも、出世のスピードも。
能力は男以上に高い女性も大勢いるのに。
結婚退社なんて、30年前の常識。過去の遺物のはずだ。
それなのに、結婚し妊娠した女性社員への会社の態度は冷たい。
「空気読めないの?」といいたげの迷惑顔だ。


そして今の日本は「忙しい時間帯にベビーカーなんかで電車に乗って来んな!」がまかり通るようなカリカリ、ギスギスの後進国。
こんな国柄でどうして女性たちが喜んで子供を産んでくれようか。


だから、専業主婦になりたいならお好きなように。
しかし僕は娘にはいうだろう。
「2馬力なら片方がへたっても生きていけるぜ」と。
第一、頼みの夫の頼りなさ。
倒産、リストラ、社内失業……、ウツにならざるを得ないようなリスクがいつでもある。
やさしい夫、実はDV(家庭内暴力)男だった、なんて怒り心頭の話もザラにある。
「俺が女だったら、絶対に仕事を辞めない!」


確かに、仕事と家事と両方、さらに子育てまでしなければならないとすれば、女性の負担は途方もない。
それに比べて男は楽だ。
仕事だけしていればいいなら、天国みたいなものだ。
洗濯物ひとつ干すのだって、実に面倒くさい(これは実感)。
だから女性たちよ、専業主婦みたいなリスクの高い道を目指さず、家事・育児を喜んでやるよう男をしつけるべきだ。
「食わしてくれなくていいから、応分の負担を分かち合おうよ」といいきってしまおう。


そういう女子を敢然と抱きしめる男こそが、男らしい。
愛があってこその夫婦ではないか。



………………………………………………………………………………………………
【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


ペタしてね   読者登録してね


鄙(ひな)にはまれな、というと金谷地区のみなさんに怒られてしまうが、お許しを。
過日、思いがけない所で美人に会った。
「ゆくら」という日本料理店の若おかみである。
その日、夜7時からFacebookの講演があり島田市にいた。
商工会の担当者が「食事に行きましょう」というので同乗した。
静岡空港に向かう山沿いの山道(静岡県島田市金谷地区、国道473号)を左に折れる。
車から降りると、大井川平野が眼前に広がっていた。
手前には桜の老木。


日本料理の店だが、たたずまいにはモダンな雰囲気がある。
迎えてくれたのが櫻井初音さんだった。
興味を引かれると、あれこれと質問がわいてくる。
主にお店の故事来歴とローケーションについてだが。
ほどなくしてFacebookのセミナーを企画し僕を招いてくれた彫刻家、土屋誠一さんも合流した。
それで地元でも人気の女将(にょしょう)であることが知れた。

ジャーナリスト 石川秀樹


母親はかつて金谷駅のすぐ前で、芝居小屋を経営していた。
売れる前の梅沢富美男もよく出演し、おひねりが乱れ飛んでいたそうな。
名物女将(おかみ)は健在で、他の客をもてなしている風情がまたよかった。
春は桜、やがて近くでは山野草が芽吹き、夏、8月10日には大井川の花火大会が開かれる。
山あいのここからは1万発が、ちょうど目の高さに見られるという。
1年で1番のにぎわい、予約が殺到するのもうなづける。
しかし、どうも……。
初めて来ただけでつぶさに事情を存ぜぬものの、このたたずまい、もっと人に知られてもいいのではないか。

と来れば「Facebook」ではないか。
でも残念ながら、女将はFacebookをやらない。
「ゆくら」もスポットに登場しない。
考えてみれば島田・金谷に名物は少なくない。
旧東海道の石畳、木製世界一の蓬莱橋、帯まつり、バラの丘公園、そしてお茶の郷……。
惜しい。ダンゼン惜しい!
足りないのは発信力だ。
ではFacebookで?
それは難しいと思うのだ。
1人で書き込みをしても大した広がりにはならない。
だからこそ「みんなで」という精神がとても大切だ。


地域のメディアリテラシーというと、なんだかややこしい話に聞こえるが……。
要は、女将さんのファンならつぶやけばいいのである。何度でも。
気がつけばシェアする。
1人でなく、大勢がそのことを意識する。
「島田・金谷」の観光というと、「誰がやるの?」という話になる。
商工会ひとりの力で“しまだ”の名が全国に広まるわけではない。
しかし地域のひとり1人がこぞって、意識的にまちの話題をFacebookに書き込み、気づいた人は必ずシェアするようになれば、情報は網の目のように広がっていく。
Facebookは自分ひとりが勝とうと思っても、なかなかうまくいかない。
“みんなで勝とう”と意識して、その仕組みをつくり、実践できる「チーム」が全国に思いを届けることに成功する。


<実例を、ぜひここで創ってほしい>


その夜の講演テーマをここに収れんさせようと思った。



<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』



 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
 いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。
 
 









 Vol.2
 Facebookのビジネス活用術。
 個人やお店、小さな会社は大企業や有名人を見習ってはい けません。
 バラマキマーケティングより友達を大切に。
 











 Vol.3
 Facebookのスーパースターたちを紹介しています。
 「誰か」って? 
 まあ、立ち読みでご確認ください。
 インフルエンサーの投稿術を詳しく伝えます。





こういう記事を読むと、つい反応したくなる。


日経新聞朝刊1面企画「ネット人類未来 第4部スマホの先③ 政治家、試される発信力」


安倍晋三首相のSNS巧者ぶりを導入部に使っているのだが……。
前半はよく調べてあり、的確に書けている。
安倍さんのページを見れば、SNSの特性をよく理解して書いていることが明瞭だ。
問題はこの記事の後半部だ。
ちょっと引用する。(◆印は引用)


◆安倍は前からフェイスブックの愛用者だった。ビックカメラで「iPad」を買い、記事を自分で書く。政治家はみな、こんなスタイルに近づいていく可能性がある。

ジャーナリスト 石川秀樹

フェイスブック、ビックカメラ、iPad、そして「自分で書く」……。
これが記者に浮かんだ“最先端”のイメージなのだろうか。
このあと記事は、地下鉄でのスマホ実用を実現させた孫正義氏のツイッターの話題、芸能人の母親の生活保護費需給をツイッターですっぱ抜いた片山さつき議員の話を持ち出して、ネットの威力を持ち上げる。
ただこれは、以下のことをいいたいがための“前触れ”であったようだ。


◆ただ、今後問われるのは情報の扱い方だ。スマホの普及でデマや偏った内容の情報が拡散することが増えた。
◆書かれた内容をそのまま事実と受け取る利用者も少なくない。



そして、お決まりの有識者を引っ張り出しての主張代弁だ。


◆東大准教授の菅原琢(36)は「ネット世論は極端な意見が目立ちがち。偏った考えを共有することで仲間意識も生まれる」と分析する。世論かサロンか、その見極めも重要になっている。


おやおや、ソーシャルメディアにおける僕らの発信は(全部でないまでも)「デマや偏った内容の情報」と決めつけられた。何の証拠もなく。


それではお聞きしたい。
2011年3月11日の地震津波を契機にした福島第一原発の事故において、新聞やテレビ、わけても日経新聞などの大メディアは事実を伝えただろうか。
こぞって、何の根拠もない、いや、結果としてウソで塗り固められた事故当事者である東電情報をうのみにして国民に伝えた。
この間の報道は、フリージャーナリストの発信の方がはるかに正確で、問題の核心を衝いていた。それらを読んで再発信したSNSの“ただの素人の発言”の方がはるかに良質で、事件の本質をつかんでいた。
大メディアの記者、論説委員はどの面下げて、ソーシャルメディアの情報をウソ、偏見と決めつけられるのか!


君たち(大新聞・テレビの記者・編集委員・論説委員)と同様、僕らもしばしば間違えるし、情報をうのみにもする。しかしその確率は、君ら“プロ”を自認する人たちとどれくらいの差があるだろう。
少なくとも僕らは、東電、そして東電情報を承るしか能がなかった政府情報を、うのみにはしなかった。
事故の現場では、「あの情報はおかしい」「ウソではないか」という声は、かなり初期の段階から上がっていた。
真摯にそういう声を聴く気があれば、あれほどに国民に、曲げられた東電・政府(つまりこの事故の責任者)の都合のよい情報を垂れ流すことはなかったはずだ。


この記者は、ネットの情報は危うい、その情報をうのみにして形成される世論はさらに危うく、ウソ情報を共有することで“烏合の衆”がサロンを形成する、とまでいいたいようだが、その思い込みこそが、ネットリテラシーの低さを物語っていると僕は思う。


君たち記者は、ブログひとつ書けないではないか。
ソーシャルメディアで、一個人として日々発信することもない。
“社畜”の君たちに書けはしまい。
君たちも、僕らも、Facebookという実名のメディアの中で、個人の名誉と責任をかけて自分の意見を発信し続ければ、世界はもっと透明になりもっと公平になる。
素人同然の新聞記者たちに、「ネット世論は……」などと高みに立った講釈などされたくないのだ。


君の書いた記事はこう結ばれていた。


◆選良たちは広大なネットの海を泳ぎ切ることができるだろうか。


誰に向かってものをいっている。
曲がりなりにも国民の選挙によって選ばれた国会議員より、君たち記者はエラいのか。
仲間意識がある、だから親しいのだろう。
それはわかる。
政治家も一流新聞社の記者も、元をただせば同じ階層、大学の仲間たちだ。
それを一見、へりくだったように「選良」などと古臭い言葉を突然使って見せる。
屈折しているのだよ、君たちの思考は。
今どき政治家を「選良=エリート」と思っているのは君たちくらいのものだ。


釈迦に説法だが、最後にいっておきたい。


「世論」は正しい情報によっても、誤った情報によっても形成される。
そして過去、日本に悲劇・惨劇をもたらしたのは大メディアによる誤った扇動によるものであった。
今日、曲がりなりにも“脱原発”の正しい意識が国民に浸透しているとすれば、それは大メディアによるものではない。
間違い続け、ウソ情報垂れ流しに加担してしまった大メディア情報を、「信じるな」「現場はこうだぞ」「事件は終わっていない」といい続けてきた、ソーシャルメディアの情報によってである。
物事の本質をつかむ力は、何ものにも左右されない、金にも権力にも利権にも名誉にも無縁な、われら無名の民たちの方が、「プロであらねばならない記者・編集者たち」の眼力を越えているのではないか。


顔を洗って出直さなければならないのは、君たちである。



………………………………………………………………………………………………
【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


ペタしてね   読者登録してね

あまりこの話題に触れたくなかったのだが、やはり書かずにはいられない。
「一票の格差」の問題だ。


3月25日、広島高裁が昨年12月の衆院選広島1、2区について「違憲で無効」と判決を出して以来、一気に注目を集めた。

ジャーナリスト 石川秀樹-一票の格差訴訟の広島高裁


「一票の格差」は今までさんざん、衆院選でも参院選についてでも「違憲判決」が出るが一向に「選挙無効」とはしてこなかった。国会の立法権を尊重するとかで、いわゆる“事情判決”の法理を持ち出して、司法は及び腰で対処してきた。
それが「無効」だ。
国会の無作為(つまり、やる気がなかった)に業を煮やしていた多くの心ある国民は、拍手喝采した。


それは当然といえば当然だ。
議員ときたら、おのれの“就職”のこととなると我利我利亡者、恥も外聞もなくおのれの都合を言い立てて、一向に選挙区改革が進まない。
それが高裁とはいえ、怒りの無効宣言だ。
これで国民の溜飲が下がったとしても無理はない。


その結果、安倍政権も重い腰を上げて、「衆院選挙区画定審議会」の「0増5減」の勧告案をのもうということになった。
これで「一票の格差」は1.988倍に圧縮されるという。
新聞はこぞって「それでは足りぬ」という。
限りなく1対1に近づくよう国会は努力せよというのである。
猫も杓子も、鬼の首を取ったかのように勇ましい。
なだれを打って、「一票の格差是正」という大正義に向かって錦の御旗を振る。


そういう光景を、地方に住む私は複雑な思いで見つめている。
そりゃあ、正義といえば正義だろう。
同じ人間だもの、一票の価値に軽重があってはならぬ。
100%それは正しい。


『でもね』と私は思うのである。


都市の論理ばかりで進んでしまって、日本は大丈夫なんですかねぇ。
「東京一極集中」! 
今さらいい古された言葉だが、それはひどいものだ。
政治・経済はおろか、文化・学術・芸術、観光、人財……のすべてが東京へ東京へ。
原発立地がなぜ地方、それも辺鄙な地方に限って在り続けるのか。
不便、危険、汚いものは地方に在り、都市はその上にあぐらをかいている。
人口も圧倒的に大都市に偏在だ。
地方都市は市の人口要件「3万人」(市町村合併促進で極度に甘くされた)を割り込み、あるかなしかの商店街もシャッター街と化している有様。
そんな状況の中で、「お前ら人口少ないんだから、定数減らせよ」である。


わざとこんな書き方をしているので、無用に地方都市を卑下し、ばかにしているように見えるかもしれない。
それは本意ではない。
地方の中にも魅力的なまちはあるのである。
豊かで住みやすい、人のぬくもりのあるまちにと懸命に頑張っている人たちがいる。
だからことさらに、地方の被害者意識を言い立てるつもりはない。
東京に一極集中し、地方の中核都市も膨れ上がり、地方の中に格差が広がり、地方の中のさらに地方では「限界集落」などと(差別用語だと思うのだが)いわれる地域が急増している。
それもまた、人間と同じように、日本という国が成長し老いて朽ち果てていくひとつの過程であるのだろう、「仕方ないじゃないか」といわれればそれも認めよう。


しかし、しかしながら、私は地方が捨て置かれることに我慢がならない。
たかが一票の格差、それを是正するのは正義だ。
やればいい。
国会議員の尻を叩け、怠慢を責めろ。


しかし心ある国民は、それをやればやるほど地方は発言力もなくなり(今だって代弁されていないが)疲弊していくという事実を忘れないでもらいたい。
むろん、地方再生は選挙権の問題で左右されることでない。
しかし考えてもみよ、人口の十中八、九までが都市部に偏在し、公平に1票の価値を振り分ければ、一か二かしかない地方の田舎は朽ち果てていくしかないだろうことを。
今日、東京に在住する人たちも、その多くは地方から移り住んだ者たちだ。
置き去りにしてきた田舎は、今どのような状態にあるのか。
ぜひ、考えてもらいたい。


新聞よ、正義を振りかざして「一票の格差是正」をいい募れ。
しかしその一方で、その格差是正は“地方を殺さない”政策と一体でなければならない、ことを忘れないでほしい。


財政力があり、人もカネも文化も知恵も、そして圧倒的な政治力さえ兼ね備えている「東京」は、この際、独立させたらどうか。
その余の地方が連合して「新しい日本」という国を創成させるのだ。


夢物語のようだが国民よ、これはすでに現実に起こっていることである。
「東京」が国家でないだけであり、実態、実力は並みの国家を超えている。
それが地震大国、火山帯国の中央に君臨している。
たった独りで、代替機能を分散することもなく、ただ集めに集めあらゆる機能を増大させている!
こんな“かたいびつ”な巨大都市はあってはならない(本当は……)。
東京が国家なら、そして愚かでないなら、機能の多くを地方に分散し、健全な生き残りを図るだろう。
それは地方再生にもつながるリーズナブルで公平な施策だ。


一票の格差を是正するなら、打ち捨てられる地方のために、大幅な“主権移譲”を行ってもらいたい。
捨てられるための格差是正などいらない。
地方が主権国家並みの自由裁量権を持つ、そういう改革になるよう、この一票の格差是正騒ぎの折、地方から声を上げたのである。





………………………………………………………………………………………………
【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


ペタしてね   読者登録してね





おやおや、新聞というやつは……!!


新卒採用の記事が出ている。
今シーズンも「前年並み」ということらしい。
共同通信社が主要108社に2014年度の採用計画を聞いた。
デフレ脱却、景気回復、給料アップ、そして雇用増は国民の切なる願いだ。
で調査結果はどうかというと、
前年度並み43%、増やす18%、減らす19%。
それで見出しは
「安倍政策、効果薄く」となった。


ジャーナリスト 石川秀樹



期待はわかるが、「でもね」と私は考えてしまう。
安倍さんの内閣発足は昨年12月26日だ。
まだ3か月足らず。
この間に円は下がり、株式相場も軒並み上昇した。
地価も下げ止まったし、春闘にも明るさが見えてきている。
にもかかわらず多くの新聞メディアは、ことさらに「アベノミクス」(今は日銀新総裁の黒田東彦氏と合わせて「アベクロミクス」などと呼んでいる)を不安視する。
副作用が心配だというのだ。
長期金利の上昇、そしてハイパーインフレ。
今はまだ「物価の2%上昇は難しい」「ダメだったときには誰が責任を取るのか」などといった論調かまびすしい、そんな折だ。
インフレのきざしも見えぬというのに「ハイパーインフレ」を心配してくれるとは恐れ入る。


そして「安倍政策、効果薄く」だからね。
日本経済が瞬間に成長軌道に乗って、昔のようにグングン右肩上がりになるとでもいうのだろうか。
無責任にもほどがある。
企業マインドを考えれば「これから少しよい風が吹くかな」と思っても、将来的な負担継続を考えれば、一気に採用増までいかなくても当然である。
景気動向を占う指数はいくつもあるが、その中に「常用雇用指数」というのがある。
これ、景気の遅行指数の1つである。
景気の効果が遅れて現れてくる指数のこと。
その「雇用」に即時の効果をうんぬんしようというのだから、これは無茶な話。
今の新聞には、こんな常識さえ欠けている。
情けない!


あたふたするな、新聞よ。
日々、政権批判しようなどと考えてくれなくていい。
本当に「曲がり角」にさしかかった時にこそ、天下国家を論じればいいのである。
子供のけんかじゃああるまいし、なんでもかんでも騒ぎ立てていれば、値打ちが下がるってぇものだ!!



………………………………………………………………………………………………
【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。





ペタしてね   読者登録してね