ジャーナリスト 石川秀樹 -40ページ目

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。



『Facebookでコラボ! 商店街の“実験”に拍手』ならもっとよかったけれど、
残念! そうではなかった。
でも地方商店の若手たちが、「街をなんとかしたい。だって自分たちの生活がかかってんじゃん」とさまざまな試みを始めたことに拍手を送りたい
さらにその上に、この“小さな動き”にFacebookを一枚かませたらもっと面白くなるのでは、と感じたのでご報告する。


きのう(2013/3/14)静岡県経済産業部商工業局地域産業課の主催で「新しい商業活動等の活動報告会」が静岡市で行われた。いかめしいタイトル。この種の催しは、シンポジウムのためのシンポに終わってつまらない場合が多いが、今回は圧倒的に刺激的だった。
冒頭、講演したのは新雅史(あたらし・まさし)さんだった。
『商店街はなぜ滅びるのか』の著者だ。
『スカートの下の劇場』の著者、上野千鶴子さんのお弟子さんだそうで、さすがにタイトルで引きつけ、話の中身も濃かった。
商店街の過去から今を分析し、衰退には理由があることを説明するのだが、同時に「日本の総中流社会を支えたのは商店街だった」「若者が就活に破れて自殺するのは悲しい。“雇われて働く”以外の選択肢にもっと気づいてほしい」「商店の年収200~300万円はサラリーマンの500~600万円に相当する」などと、熱っぽく語る。
商店・商店街にかける期待が、実は非常に大きいことが伝わってきた。


それを受けて静岡県内の商店街の“実験”事例が3件紹介された。
中でも興味深かったのは、三島市大場(だいば)、地区の若手商店主「2代目集団」が行った『地元の商店街が、貴女の成人式をお祝いします!』という事業だ。
成人式といえば振袖、写真、お祝いパーティーのイメージだろうか。
そこで呉服店の主人が写真店(2店)と洋菓子店、居酒屋、料亭に声を掛けた。
商店街を順に回ってサービスを受けてください、という企画だ。
ポイントは、異業種コラボによる「テーマを明確にした」サービスの提供ということにある。想定した「流れ」はこうだ。


振袖(買ってくれたら、またはレンタルで)→プロの写真撮影(大幅値引き)→ケーキプレゼント(1000円分)→居酒屋または料亭で料理とお酒(お酒など1品サービス)

ジャーナリスト 石川秀樹


「ステップアップカード」を呉服店で渡し、商店街を回ってもらう。
そのために“周回マップ”も手づくりした。
11月末日から3月14日までの4カ月半で20枚を配布し、結果は写真店13枚、洋菓子店10枚、居酒屋・料亭4枚だったそうだ。
最後まで回り切った人は20人中4人、20%。
この結果をどう受け止めるか、いろいろ評価はあるだろうが、使った人の感想は
「地元の店なのに入ったことがなかった。それを何件も回れてよかった」
「見えない気配りやサービスがうれしかった」
「大手量販店で買った友達は『何もしてくれなかった』といっていた」
「着物をきて歩くというのは……楽しい」


こういう試みは、テーマを変えればいくらでも応用できそうだ。
商店街の中の異業種のコラボレーション。
今までは思いつきもしなかったのが今回は、企画し、実行した。
何もしない、できない商店街が多い中で、大きな前進だ。
会場で「質問がないか」というので「Facebookを使う気はなかったのか」と尋ねた。
残念ながら使っていなかった。
今回、カードは直接手渡し。次年度に向けてはDMを使うという。
応用イベントでは、地域限定、格安ということで「チラシ」も視野に入るだろう。
しかし僕としては、<ぜひ、Facebookを使ってほしい>と思った。
切り札になり得るからだ。


チラシは何万枚まいても、店に人が来るだけだ(もちろんそれがチラシの役目!)。
Facebookは違う。
個人が「企画」のことを発信する。
効果がある?
たぶん、ない。
では、2人でやったら? どうかな、ビミョー……。
では全員で使ってみよう、家族にも頼もう、そして友達にも。
Facebookは広告ツールじゃない。広く拡散もしない。到達力は意外にないのだ!
でも、人をつなげる力はすごい
友達までが“巻き込まれて”くれたら、これは結構なクチコミだ。
さらに、今回のイベントは面白い!
街に、商店街に振袖の若い女の子が歩くなんて!!
この街にリテラシーがあったなら(難しいことじゃない、Facebook好きがいたとしたら)道行くお嬢さんを撮ってFacebookで話題にするかもしれない。
少なくとも、ジョイントした6店ではシャッターチャンスはいくらでもある。
了解をとってお客さんをタグ付けしてアップすれば、その友達に広がっていく。
お客さん自身が、スマホから自分の晴れ姿をアップすることは十分考えられる。


チラシは何万枚まいても社会化しない。
ソーシャル性(社交性といってもいい)をもたない媒体だ・
Facebookは違う。
異なる立ち位置、役割(店と客、街の人)で語り始めると、いやでもソーシャル性が生れる。それが手を変え品を変え、いろいろな趣向のイベントが何年も続いていけば、その街が発信する「文化」になっていく。
文化まで創れるソーシャルメディアはFacebookだけである。


ここまで書いてきて、いい手を思いついた。
「イベント」機能を使おう
これならイベントそのものをシェアしやすい。
イベントのために臨時にFacebookページを立ち上げてもいい。
そこで「イベント」を使う。
Facebookページのイベントでは、チケット配布先のURLも入れることができる
チラシ、DMほど直接的ではないが、話題を呼び、シェアする人が出てくれば情報ははるか遠くにまで到達する。
「大場で成人式パーティー」を企画する女性グループが出てくるかもしれない。
それはきっと他のメディアも取材する!


報告会では、他に2例が発表された。
島田市の職人衆、和菓子、しょう油、家具、石材、たたみ、お茶などの10人は、次世代の商人(あきんど)マイスターとして、商圏の端っこである焼津市の住宅展示場(「駿河工房」)で実演と展示を行う。
静岡では「おまちバル」ならぬ、<街カル>を行う。
カフェでデジカメやチョークアート教室、古着のリユースショップでカラーコーディネートや収納の教室、フレンチレストランでフランス料理教室、靴屋さんでお茶の教室なんてのまである。
店の空き時間を利用して、店主などがミニカルチャー教室を開くという催し。
個々のお店は専門店。
常連さんでなければ入りにくい。
商店街は、宿命的に(現代の感覚でいえば)“敷居が高い”という問題を抱えている。
でも気づいていない。
外に向かってイベントを打てば、それに気づくことができる。


こういった催しは、行政の補助金をもらわなくても実行できる。
今ならFacebookやツイッターがあるからだ。
他の2例でも上記の手法は十分に使えると思った。
せっかく一歩踏み出したのだから、もっとみんなを巻き込もう



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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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9日に、若い政治家とのメッセージのことを書いた。
「貴重なご意見ありがとうございました。私なりに考えがあってやっております。参考にさせて頂きます」というメッセージが返ってきた。
ていねいだが、木で鼻をくくった文面にも見える。
想定内の回答だったので特にがっかりもしなかったが、
『この人、全然Facebookをわかっていないのかもしれない……』とも思った。


政治家のいう<私なりの考え>は読者に伝わっているのだろうか。
出し惜しみせず、渾身の力をこめて思いを伝える、というのが「言葉の力」だ。
しかしそれは、政治家の観念や存念、思想のみを伝えるものではないだろう。
言葉で伝えながら、人となりや性格、心のありようがにじみ出る。
だから読者(この場合は「支持者」)は『あなたの考えを知りたい』とは思わず、『どういう人なのか』を聴き取ろうとする。

ジャーナリスト 石川秀樹


TPP(太平洋連携協定)の話を理詰めで話したところで100点満点の答など出てこない。
人口の過半数が65歳以上の高齢者が占めるという「限界集落」の話、これだって老婦人と連れだって歩いたとしても魔法のように解決策は見いだせない。
それでも「歩いて来た」と写真まで載せるなら、何を話し感じたのか、それにどう答え、心に葛藤はなかったのか、そんなことを書くべきだ。
本音などという薄っぺらな言葉でなく、婦人とのやりとりを書くだけでも政治家の思いの強さが伝わるだろう。人はそれを評価するのではないか。
人とのやりとりをソーシャルメディアに書くと(もし会話に力があれば)広がっていく。Facebookの場合、衆人環視の中で書くようなもので、ブログよりはるかに速く、広く伝わっていく。
バイラル機能(クチコミ)に差があるからだ。
せっかくFacebookを使っているのに、この人にはその自覚がない。
というよりも機能の差に気づいていないのかもしれない。


自分のプロフィールページで書いていると、タイムラインには自分の投稿してきたコンテンツが時系列順に並ぶ。
それはまるで“作品集”のように感じられる。
タイムラインは閉鎖された自宅のウォールのように見える。
しかし、違う! 
確かにコンテンツは壁にも架かっているが、同時に“往来”でもみくちゃになっている。 
往来とは、友達1人ひとりに与えられるニュースフィードのことだ。
それぞれが個性的な往来で、その雑踏の中で自分のコンテンツは他の人の投稿コンテンツと競い合っている。
堅苦しい政治家の投稿にいいね!してくれるとしたら、それはまぎれもなく“支持者”だからだ。
ありがたい存在だ。
そういう人たちに、「ブログ更新しました。昨日の記事については、フェイスブックに載せていない写真や内容もありますので、ご覧下さい」とやってはいけない。
往来から離れて、Facebookとは違う“別荘”(ブログ)に行ってタイトルさえ告げていない記事を「見てきてくれ」というのである。
ブログに1つのいいね!もつかないのは、当然である。


ソーシャルメディアの特性を知らないからといって政治家の恥になるわけではない。
能力不足ということでもない。
しかしFacebookは「言葉」の重みが非常に強いソーシャルメディアだ。
共感を得ればアッと驚くような広がりを見せることもある。
そして政治も「言葉」で勝負する舞台である。
安倍晋三首相に誰かソーシャルメディア指南がついているかどうかは知らない。
あるいは天性のセンスかも知れないが、もしかするとアベノミクスに浜田宏一イエール大名誉教授がいるように、誰か名コーチがついているのかもしれない。
そんなことを思わせるほど、安倍さんのFacebookは公私の使い分け(Facebookページとして「首相官邸」がある)がきちんとできている。


クセのあるFacebookを政治の道具に使うなら、見よう見まねで使ってはFacebookに失礼である。
これは政治家に限ったことではない。
ビジネスの一環としてFacebookを位置づける人は、
「道具を大切にしないプロはいない」
という言葉を思い出してほしい。
Facebookは、わかって使えば結果を出してくれる道具だ。
しかし不用意に使うと、思わぬケガもする。



<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』





 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
 いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。
 
 









 Vol.2
 Facebookのビジネス活用術。
 個人やお店、小さな会社は大企業や有名人を見習ってはい けません。
 バラマキマーケティングより友達を大切に。
 











 Vol.3
 Facebookのスーパースターたちを紹介しています。
 「誰か」って? 
 まあ、立ち読みでご確認ください。
 インフルエンサーの投稿術を詳しく伝えます。






<これは、すごい!>と思った。
3月11日静岡新聞朝刊の別刷り16ページ特集号「津波から逃げる」。
南海トラフ巨大地震の浸水予測。
太平洋に面した静岡県内23市町の地図が「浸水深(m)」に色分けして載っている。
<すごい!>と思ったのは、知りたいと思っていた情報があったからだ。
iPhoneの地図アプリで自宅近くの標高は確認している。
でも『海に向かって歩くとあの辺は?』
よく海岸近くを散歩した、だから“あの日”以来、気になっていたのだ。
ようやく自分の中で「全容」が明らかになった。

ジャーナリスト 石川秀樹-津波浸水予想図


別刷り特集を見て5分ほどの心の動きを書けば、以上のようになる。
自分のことしか頭になかった……!
2年目の「3.11」。
新聞各紙はどのように書くのだろうと思いながら郵便受けから取り出し、真っ先に目が行ったのが「津波の浸水予測」だった。
新聞の狙いはよくわかる。
「役に立つ情報を県民に」
その通り、これは心に届く情報だった。
誰でも、生き残りたい。
わが身のことが心配だ。
それでこういう企画が生まれ、「この特別の日」の目玉企画となった。


この特別の日は、誰にとっても「特別」で在り続けているだろうか。
人のことはいえない。
私は“特別だ”といいながら、わが身の関心にすぐ飛びついてしまった。
2年たったから風化したのではない。
すでに忘れているのだ。
多くの人もそうだろう。
まだ行方不明の人が2000人以上いる。
原発事故で帰還できない人が数万人も……。
こういった事実も、わが身の痛みでなければ思い出しもしない。


地元紙の“労作”を見、読みながら、いろいろな思いが渦巻いていた。




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【筆者から】
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主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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Facebookの記事にコメントなどがされると、Facebookから「お知らせ」が届く。
それで自分が投稿した記事を開くと、最近はこんな感じで表示される。
名前の後ろに、いつの間にが「フォロワー●●人」。
余計なものがくっついている。
私はこういうの、嫌いですね。
ツイッターじゃああるまいし。
「フォロワー数がステイタス」なんて勘違いする人がまた出てきますよ。

ジャーナリスト 石川秀樹


そんなことはどうでもいい。
しかしFacebookの筋として、これは間違っている!
だってFacebookは「コミュニティーをつくるためのもの」といっている。
だから友達の上限は5000人。
それ以上、人のつながりで輪を広げるのは不可能だと考えるからこの制限を設けている。


でもFacebookは変質した。
ツイッターを真似てフィード購読(今はフォロワー)を設けることによって、つながりなしの購読者をつくってしまった。
これはあるいはユーザーから要望があったのかもしれない。
「(つながりがなくても)あの人の投稿を読みたい」と。
それに応えたのだとすれば“進化”といえなくもない。


ところが「フォロワー●●人」をぶら下げている。
私は人気者ですと誇示してください、といわんばかりに。
最近は、「Facebook流を押し付けてくる」Facebookでなくなってきた。
あっちこっち、いろんな意見に流されて右往左往するFacebookだ。


友達リクエスト欄を開けば、「知りあいかも?」にタレントやモデル、女優の名がゾロゾロ出てくる。
これなども「有名人と友達になれるなんてすごいでしょ」といわんばかり。
露骨な「釣りの手口」をFacebookがやっている。


よほど株主の目が気になるのだろうか。
頑固で独りよがりで、一筋縄でいかない、毅然としたFacebookポリシーを取り戻してもらいたい。




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主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
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先日、Facebookの友達からこんなメッセージをもらった。


「先週後半あたりからFacebookページの反応が急激に良くなっています。なんなのでしょう。マーケティング的にいえば、キャズムを越えたのでしょうか(笑)」


いわれて、『そういえば』と思い当たる節があった。
Facebookページの「表示率」が上がっているような気がするのだ。
「〇〇〇人がこの投稿を見ました」というあれである。
ここから以下、ちょっと難しい話になるのだが、Facebookユーザーにとって非常に重要な問題なので、ご用とお急ぎでない方はしばらくお付き合い願いたい。

ジャーナリスト 石川秀樹


みなさんFacebookをやっている人は、いいね!をほしいと思わないだろうか。
でもなかなかいいね!は増えてくれない。
その原因を考えたとはある?
「いいね!」はいうまでもなく、投稿に対する評価である。
それは100%正しいのだが、“評価”以前に、そもそもその投稿が他のユーザーに届いているのか。
この問題に気づいている人は案外少ない。


Facebookは、自分のタイムラインに投稿すると「その記事は友達のニュースフィードに表示される」と説明している。
多くの人はもちろん、この説明を信じる。
しかし、そうは問屋が卸さないのだ。
全部が届いているわけではない!!


約束違反だって?
そう、これはFacebook側の約束違反だ。
Facebookページでも同じである。
「ページへの投稿はファンのニュースフィードに表示される」はずなのに、あまり表示されない。


なぜそうなるのだろうか。
ものすごく簡単に説明すると、それはニュースフィードという“掲示板”のキャパシティの問題である。
Facebookユーザーは世界中で10億人。
ニュースフィードの内容は1人ひとり異なる。
10億通りのニュースフィードがある。
ニュースフィードへのコンテンツの表示数を「無限」にすると、サーバーがいくつあっても足りないことになる。
そこでFacebookは、1日当たりの表示コンテンツ数を250に制限した(「250」という数字は僕の推測だ)。


するとどうなるか。
友達数が数十人の人なら、すべての友達の投稿をニュースフィードでほぼ読むことができるだろう。
Facebookの友達数の平均は130人だといわれている。
このくらいだと、まあまあすべてではないまでも多くの友達の投稿を読むことができる。
しかし、例えば友達が1000人を超えているような場合には――
だいぶFacebook側の<選別>にかかってしまう。
交流している友達の投稿は表示されるが、あまり交流がなければ表示されない。
いわゆる「Facebookのアルゴリズム」というやつだ。
アルゴリズムにより、親しい人とそうでない人が自然により分けられることになる。


よくも悪くも、Facebookはそういう仕組みで動いている。
だから友達500人いるあなた、あなたの投稿は限られた人にしか届いていない!
(友達数が少ない場合でもアルゴリズムは働く。だからこの場合でも「選別」はある)


この影響をより深刻に受けるのはFacebookページだ。
だってFacebookページはビジネス志向だから、より切実に表示を求めている。
しかしファン数1000人を超えたページの表示率は50%以下。
1000人~5000人で30%以下。
ファン数が増えれば増えるほど表示率は下がっていく。


この原理は想像がつくと思う。
Facebookページもまた、ファンのニュースフィードで読まれるからだ。
ニュースフィードには、友達・フォローした人・Facebookページの投稿が流れ込む。
1日の制限数250コンテンツ。
この中で3者の投稿が表示競争をしているのだ。


友達の指摘に戻ろう。
僕のFacebookページでも表示数が上がった。
表示には「オーガニック」と「クチコミ」がある。
オーガニックはFacebookページで見た人+ファンのニュースフィードで見た人の合計数だ。
見た人がいいね!や投稿をすると、そのことも友達のニュースフィードに表示される可能性が出てくる。
これを読んだ人が「クチコミ」ということになる。
表示数・表示率をいうときはオーガニックが対象だ。


僕のFacebookページのファンは500人くらいだが、先週くらいまではオーガニック200アップにも苦労していた。
それが今週に入って、楽に200を超えるようになった。
この原因を友達は「キャズムを越えた?」と表現されたが……。
ハイテク技術の場合、初期の利用者と普及期の利用者との間に大きな溝(キャズム)があるとされる。
Facebookがついに初期の需要期を越えて、普及期に入ったのではないか、というのが友達の読みである。


そんな感じもするが、僕はもっと単純に<Facebookがアルゴリズムを変えた>のだろうと思っている。


ここへ来てFacebookは“実験的に”かどうか知らないが、Facebookページの投稿にファンがいいね!をすると、ファンのニュースフィードでそのアクティビティを紹介し、さらに「このページにいいね!」というボタンまで表示するという大サービスまで始めている。
Facebookページを普及させたい人にとってはうれしい“異変”だ。
これらの改革がどこまで続くのかは予断を許さない。
例によって、Facebook次第である。


いずれにしても肝心なのは、投稿はニュースフィードで読まれていること。
そしてそのニュースフィードは競争の場であるということ。
勝ち負けを決定するのは「友達との交流の濃さ・薄さである」こと。


だから友達数を追い求めても意味はない、つながった人たちとしっかり交流しましょう―ということになる。






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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
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