★その道のプロがFacebookを使うなら、機能くらい知っていないとヤバイ! | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

9日に、若い政治家とのメッセージのことを書いた。
「貴重なご意見ありがとうございました。私なりに考えがあってやっております。参考にさせて頂きます」というメッセージが返ってきた。
ていねいだが、木で鼻をくくった文面にも見える。
想定内の回答だったので特にがっかりもしなかったが、
『この人、全然Facebookをわかっていないのかもしれない……』とも思った。


政治家のいう<私なりの考え>は読者に伝わっているのだろうか。
出し惜しみせず、渾身の力をこめて思いを伝える、というのが「言葉の力」だ。
しかしそれは、政治家の観念や存念、思想のみを伝えるものではないだろう。
言葉で伝えながら、人となりや性格、心のありようがにじみ出る。
だから読者(この場合は「支持者」)は『あなたの考えを知りたい』とは思わず、『どういう人なのか』を聴き取ろうとする。

ジャーナリスト 石川秀樹


TPP(太平洋連携協定)の話を理詰めで話したところで100点満点の答など出てこない。
人口の過半数が65歳以上の高齢者が占めるという「限界集落」の話、これだって老婦人と連れだって歩いたとしても魔法のように解決策は見いだせない。
それでも「歩いて来た」と写真まで載せるなら、何を話し感じたのか、それにどう答え、心に葛藤はなかったのか、そんなことを書くべきだ。
本音などという薄っぺらな言葉でなく、婦人とのやりとりを書くだけでも政治家の思いの強さが伝わるだろう。人はそれを評価するのではないか。
人とのやりとりをソーシャルメディアに書くと(もし会話に力があれば)広がっていく。Facebookの場合、衆人環視の中で書くようなもので、ブログよりはるかに速く、広く伝わっていく。
バイラル機能(クチコミ)に差があるからだ。
せっかくFacebookを使っているのに、この人にはその自覚がない。
というよりも機能の差に気づいていないのかもしれない。


自分のプロフィールページで書いていると、タイムラインには自分の投稿してきたコンテンツが時系列順に並ぶ。
それはまるで“作品集”のように感じられる。
タイムラインは閉鎖された自宅のウォールのように見える。
しかし、違う! 
確かにコンテンツは壁にも架かっているが、同時に“往来”でもみくちゃになっている。 
往来とは、友達1人ひとりに与えられるニュースフィードのことだ。
それぞれが個性的な往来で、その雑踏の中で自分のコンテンツは他の人の投稿コンテンツと競い合っている。
堅苦しい政治家の投稿にいいね!してくれるとしたら、それはまぎれもなく“支持者”だからだ。
ありがたい存在だ。
そういう人たちに、「ブログ更新しました。昨日の記事については、フェイスブックに載せていない写真や内容もありますので、ご覧下さい」とやってはいけない。
往来から離れて、Facebookとは違う“別荘”(ブログ)に行ってタイトルさえ告げていない記事を「見てきてくれ」というのである。
ブログに1つのいいね!もつかないのは、当然である。


ソーシャルメディアの特性を知らないからといって政治家の恥になるわけではない。
能力不足ということでもない。
しかしFacebookは「言葉」の重みが非常に強いソーシャルメディアだ。
共感を得ればアッと驚くような広がりを見せることもある。
そして政治も「言葉」で勝負する舞台である。
安倍晋三首相に誰かソーシャルメディア指南がついているかどうかは知らない。
あるいは天性のセンスかも知れないが、もしかするとアベノミクスに浜田宏一イエール大名誉教授がいるように、誰か名コーチがついているのかもしれない。
そんなことを思わせるほど、安倍さんのFacebookは公私の使い分け(Facebookページとして「首相官邸」がある)がきちんとできている。


クセのあるFacebookを政治の道具に使うなら、見よう見まねで使ってはFacebookに失礼である。
これは政治家に限ったことではない。
ビジネスの一環としてFacebookを位置づける人は、
「道具を大切にしないプロはいない」
という言葉を思い出してほしい。
Facebookは、わかって使えば結果を出してくれる道具だ。
しかし不用意に使うと、思わぬケガもする。



<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』





 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
 いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。
 
 









 Vol.2
 Facebookのビジネス活用術。
 個人やお店、小さな会社は大企業や有名人を見習ってはい けません。
 バラマキマーケティングより友達を大切に。
 











 Vol.3
 Facebookのスーパースターたちを紹介しています。
 「誰か」って? 
 まあ、立ち読みでご確認ください。
 インフルエンサーの投稿術を詳しく伝えます。