第二十二話「小生、酒上不埒」、今回も春町先生ご活躍でした。

このブログは、ドラマからマーケティングのヒントを探しご案内しています。以下、一部ネタバレを含みます。

 

春町先生を励ます

筆を折った春町先生をフォローする蔦重、これ、プロデューサーの重要な仕事の一つです。

プロデューサーって、自分で一人では作れないんです。作者、絵師、彫り師、刷り師など多くの人たちの協力があって本を作ることができます。

春町先生も大切なブレーンの一人、たった一人と思わないでください。このひとりひとりの力を結集して事業を成すことが出来ます。

でもそれは、同じ本づくりを行う者同士も気持ちは同じ、喜三二先生と歌麿も春町先生を訪ねていました。

その気持ちが通じて、春町先生は筆をもつことに。そこには、春町先生の新たな面を引き出すことにもなりました。

 

新しい才を発見する

大田南畝先生の一言がヒントになり、「皮肉屋の恋川春町」が誕生します。「恋」の文字に「失」をつけて「未練」、といった同じ部首を持つ漢字を並べた青本を出版します。

これ、小野篁歌字尽(おののたかむらうたじづくし)をヒントにしたもの。売れている商品にはヒントがあります。

吉原を舞台に作ろうと、春町先生、早速取材していましたね。

 

忘年会で労を労う

歳の暮れ、蔦重はお世話になった人たちを招き、労を労っていました。今でいう忘年会ですね。戯作者や絵師、彫り師や刷り師などの職人たちを集め、吉原再見でライバルの小泉忠五郎まで居ましたね。

春町先生が気にしている絵師の北尾重政、「こっちが良かった」と春町先生が書いた「廓𦽳(さとのばかむら)費字盡」。春町先生は「それのおっかぶせをつくってくれ」と、自分よりも吉原を深く描いてくれと言っていました。

こういう関係、いいですね。ブレーンの仲同士で認め合い、競い合うからこそ、いい仕事ができると思います。

 

今回は、一見マーケティングと直接関係ない、売り手側の話のように思えますが、このような力の結束があるからこそ、プロデューサーのマーケティングが活かせるのです。

 

さて、次回はいよいよ「日本橋」に?

 

 

過去の記事もご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二十一話「蝦夷桜上野屁音」、今回はマーケティングのヒントがいろいろ出てきましたが、ここは絞ってお話を進めましょう。

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ディレクション

前回勢いがあった蔦重ですが、なんだか売れ行きがよくないようですよ。雛形若葉もイマイチ売れていない。前回、鶴屋が北尾政演に「戯作」を書いて欲しいと言っていましたが、それが売れているようです。北尾重政が言うには、鶴屋は「指図」が上手いと。絵師や摺師への「指図」が上手い、と言っていました。

ものづくりの全責任を負いクオリティを上げるために、絵師や摺師に細かい指示を出すこと。これがディレクションです。重政は摺師を連れてきて、歌麿に指図による違いを見せていました。細かく指示を出すことで、仕上がりをコントロールする。ディレクション一つで、売れる売れないにも大きく影響が出ます。

 

自分の強み

大田南畝に仕事を依頼する蔦重、ですが「5年先なら」と言われてしまいます。どこの本屋も、このタイミングならと狂歌集を狙っていたようです。しかし南畝は、「ずっとやってねえヤツにしか、出せねえものが出せる」と、「細見がせんべいみたいになった時は、そうきたか!と思った」と。

蔦重は今で言えばベンチャー企業のようなものでしょうか、業界の常識に風穴を開けるようなことをやってきています。違った角度で切り込む商品開発に目を向けていました。

今回も、「狂歌集が(色々)出れば、四方赤良(大田南畝)の年になる、そこにあえて南畝が書いた青本を出す」「狂歌の指南書を出そう。狂歌が流行りゃ指南書が売れる」とか。

自分の強みは自分でなかなか気づかないものですが、南畝の言葉でたくさん閃いたようです。

 

プロデューサーはつらいよ

市中の本屋の活躍に面白くない吉原の旦那衆に、売れ行きの悪い蔦重は取り囲まれて針の筵のところ、新たな企画を持ち込み「絵師はどうすんだい?」の問い。蔦重には既に心に決めている絵師「歌麿」がいますよね。ですが、それではスポンサーから予算が取れず苦悩しておりました。ここ、プロデューサーの仕事で辛いところでもあります。

プロジェクトを進めるにあたり、プロデューサーは予算とスケジュールはもちろん、人選も行います。誰を起用するか、たとえばデザイナーやイラストレーター、コピーライターやフォトグラファーなど、プロデューサーの頭の中にはプロジェクトごとに人選を描きます。ですが、今回の話のようになかなかそうがいかないことも。ここ、辛いです。でも、それをやり切るのがプロデューサーです。

このプロデューサーの仕事、今後も話の中でいろいろ出てきそうですね。

 

歌麿を売り出そうと会を開いた蔦重、そこになんだかご機嫌斜めの恋川春町の様子。次回どうなるのでしょうか。

 

 

 

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第二十話「寝惚けて候」、テンポの良い回でした。

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売れている本を売る

菊寿草に、耕書堂の本が高く評価され、なんと「極上上吉」。〇〇の評価で3つ星を得たようなことでしょうか。そうなると、誰もがその本を読みたいと思いますよね。市中の本屋にも、その本が無いのかとお客さんが問い合わせているようです。

市中の本屋「岩戸屋」でもそのようで、こっそり蔦重から仕入れていました。

そりゃぁ、売れている本を置いていれば集客につながり、売上にもつながります。いつの世も「売れる商品」を店頭に並べることは商いにとって大変重要なことです。

そう思っていたのは岩戸屋だけではなかったようで、市中の本屋の集まりでは、西村屋が再見を次は出さないこととあって、蔦重から仕入れることを認めさせていました。その結果、市中の本屋からの注文が殺到!

 

購入のきっかけ(言い訳)を作る

市中の本屋が蔦中の本を仕入れるための「言い訳」をうまく作ったのは蔦重でした。これ、「企画」のテクニックでもあります。

買い手は何らかの「言い訳」があると買いやすいものです。その言い訳の作り方は様々です。物語では、西村屋が再見を出せないような環境づくりを仕掛けていました。作戦勝ちとも言えます。

なかなかそこまで出来ないよ、と思われるかもしれませんが、「言い訳」を作るのは難しいことではありません。言い換えれば、買う「きっかけ」を作るのも同じです。

今は5月下旬ですが、6月には「父の日」がありますね。この父の日を「言い訳」とできる販促企画を立てることができます。

普段節約モードの家計でも、「父の日なら」とちょっと贅沢提案もできます。7月なら、普段食べない鰻を「土用丑だから」、と買う人も。

うまく「言い訳」を作って提案することで、いつもより売上増に繋げることができます。

 

 

大田南畝の狂歌の会に出席した蔦重、閃きました。「ありゃ流行る」と言っていましたね。この先の物語の行方が楽しみです。蔦中の閃きがどう展開してくのでしょうか。

 

 

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第十九話「鱗の置き土産」。鱗形屋と蔦重の気持ちが通い合い、ハッピーエンドになってよかったです。
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ビジネスマンとアーティスト

作家・恋川春町先生、スランプでしょうか。鶴屋とソリが合わずぶつかっていましたね。三月経っても、いい案思(作の構想)が出ず、先に進まないようです。

しかし鶴屋さん、売れる本づくりには厳しいですね。どんな本が売れるか、売れるための本を作ろうとしていますが、アーティストの春川先生とは意見が違って当たり前です。

営業と製造との間で同じようなぶつかり合いを経験された、と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 

アイデアを出そう

なんとか春町先生を引き込みたい蔦重、鱗形屋の旦那も春町先生のことを考えると蔦重と組んだ方がいいと味方についてくれました。
春町先生に嫌われてしまった蔦重、朋誠堂喜三二の「春町が食いつく案思を」という助言にみんなでアイデア出しをしていました。
アイデア出し、企画会議で「なんか、いいアイデアない?」なんて言われた(言った)ご経験がある方もいらっしゃるのでは。
アイデア出しって、結構楽しくて盛り上がりますよね。ドラマでも楽しそうでした。
 

ブレンストーミング

この、複数の人が集まって自由にアイデアを出し合い、新しいアイデアを導き出す方法をブレンストーミングと言います。
このポイントは、批判しないこと。ドラマの中でも、楽しそうに自由に意見を出し合っていましたね。蔦重はそれを書き留めていました。鱗形屋の旦那もアイデアを書き出し、蔦重に渡していました。
それらのアイデアが、まだ他に使われていないことを確認するため、出版済みの本をチェック。それが、既に使われているものが多く、苦戦していました。
しかし、歌麿の「絵から考えるっていうのは?」という発想の転換から、物語は加速します。意見が偏りがちなところに、別の視点を入れることで更に議論を進めることができます。
 
菊寿草に、喜三二の黄表紙が高く評価され、蔦重と喜んでいました。次回は次なる重要人物の登場でしょうか。
 
 

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第十八話「歌麿よ、見徳は一炊夢」。歌麿の登場です!

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歌麿誕生の瞬間

唐丸との再会から、歌麿の誕生の瞬間です!

史実はどうだったかはさておき、歌麿の誕生です。物語はどんどん加速していくでしょう。
江戸時代、名前を変えるのはごく一般的だったようで、その狙いはそれぞれの立場や人生の段階によって名前を変えることで「役割」や「生き方」を表現していたそうです。

蔦重のもとで暮らし、仕事もするようになった唐丸改め、捨吉、いえ勇助、絵師としての名前を「歌麿」と蔦重が提案しました。

 

ペンネーム

言ってみれば、これ、ペンネームですよね。本を執筆するときの名前です。ビジネスネームとも言います。作家だけでなく、映像の世界でも脚本を書く時、別の名前を使った監督もいらっしゃいます。

これはある意味、ブランディングでもあります。

今回大活躍した喜三二さんも、平沢という名前でありながら書き物をするときには別の名を名乗っています。

私の周りにも、ビジネスネームで仕事をしている人も珍しくありません。結婚して旧姓で仕事をしている方もいらっしゃいます。

実は、現代でも珍しいことでも無いですね。

 

社名・屋号

「耕書堂」という店名、平賀源内がつけてくれた名前ですが、この屋号のように、店名や社名など、経営者の思いが込められています。

一度つけたらなかなか変えられないのが、社名や屋号です。ですから、決めるときはとてもエネルギーを使いますね。この名前が、その事業の顔となりますから。

この名前を覚えていただくことも、事業の成長にとって大変重要なことです。そのため、どんな仕事なのか、何を提供してくれるのか、顧客にとってわかりやすい、伝わりやすいことマーケティングの視点では重要です。

この社名や屋号と並んで重要なのがロゴマークですが、それは多分、この先の物語でご案内するタイミングがあると思います。

 

 

 

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