第二話「吉原再見『嗚呼御江戸』」にも、マーケティングのヒントがありましたね。
蔦屋重三郎のことについて調べると、必ず「吉原細見」の話が出てきます。ドラマでも登場します。この吉原細見の巻頭の「序」(現代でいう、はじめに、の部分でしょうか)を平賀源内にお願いする、ということから物語が始まりました。
名コピーライター
平賀源内のエピソードで有名なのが「本日土用丑の日」と書いて鰻屋が繁盛したというエピソードは有名ですね。ドラマの中でも、平賀源内が書いた引札(現代でいうチラシ広告)の宣伝文句で売れた商品のことを描いていました。ヒット商品を生み出す人だから、ぜひお願いしたいと思いますよね。言ってみれば、「名コピーライター」。
平賀源内はコピーラーターではありませんが、多才な方だったようです。
リサーチ無くしてコピーは書けない
もしあなたが平賀源内だったとして、蔦谷十三郎からコピーを書いて欲しいと頼まれたらどうしますか?
サッと筆をとり、ササッと・・・書けますか? 私なら書けません。ではどうするか、吉原のことをよく知りたいですよね。ドラマでも蔦重とともに吉原に繰り出します。
さて、何を調べますか?
そこがどんなところか、実体験から得るものは大きいですね、聞き取り(インタビュー)も重要です。「吉原のいいとこは?」とインタビュー。言葉を変えると、「あなたの会社の強みはなんですか?」。
さらに、どんな女郎がいるのか、どんな客が来ていて、どんな楽しみ方をしているのか・・・色々リサーチが必要です。ドラマでも描かれていました。
そして、無事平賀源内が書いた「序」は、蔦重のもとに届きました。
吉原再見をブラッシュアップ
この吉原細見、年2回発行されていたそうですが、ガイドブックだけに常に情報は新鮮でなければなりませんね。蔦重はそこにも目をつけました。「改め」とは、ブラッシュアップのこと。
情報を最新に保つことは、信頼に繋がります。吉原再見に持たせたい役割から考えれば、とても重要なことですね。
こうして出来上がった「吉原再見 嗚呼御江戸」、その続きはどうなりますか。
第一話のこちらもご覧ください。