【2022/12】パタゴニア旅行記 vol.1(東京 ~ バンクーバー ~ メキシコシティ) | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2022/12】パタゴニア旅行記 vol.1(東京 ~ バンクーバー ~ メキシコシティ)

■プロローグ

 

初めて”パタゴニア”という地名を聞いたのは学生時代、タイのカンチャナブリ―だった。

1年半近く一人旅をしていて、数日後に帰国するという日本人バックパッカーに出会い、まだ駆け出しのバックパッカーだった僕は長期旅行に興味を持ち始めた頃で、とにかくあれこれ聞きたいことばかりで、一緒にいたのは2~3日ぐらいだったけどその間、相当質問責めにしてたと思う。(彼からすれば帰国前に相当迷惑な話だったことだろう・・・)

その中の話で、「もし君が将来、本当に世界一周旅行をすることがあれば”チベット”と”パタゴニア”には行った方がいい!アウトドアが好きなら絶対お勧めする。」

そう言われ、そて以来ずっと「いつか必ず!」と心に思っていた場所だ。

その後、僕は学生時代に1~2ヶ月の遺跡巡りの一人旅を続け、大学卒業を経て社会人を一度社会人になるも2年で辞め、2003年2月から約2年間の放浪旅を実行することになる。世界一周とまではいかなかったものの、アジア全陸路横断を果たし、その旅の中でチベットには行くこができたが、南米大陸までは足を伸ばせず、パタゴニアはお預けのままとなっていた。

放浪生活を終え27歳で帰国し、リーマンバックパッカーとなって以来、全くチャンスがなかったわけではないが、最低2週間の休暇(トレッキング込みでしかも夏・12月~3月限定)を取るというのも簡単ではなく、中南米に行くのことはあってもインカ・マヤの遺跡巡りがメインでアルゼンチン・チリには行くことがないまま現在に至ってしまった。。

そして遂に、あのカンチャナブリ―の薄暗い安ゲストハウスのテラスで酒を飲みながら聞いたパタゴニアの話から25年、、、

会社のリフレッシュ休暇が取得できる今年度、「次のリフレッシュ休暇を待ってたら40後半。ソロキャンプのトレッキングとか今よりきつくね?」と自問自答。念願のパタゴニアへ!

コロナ規制の状況や円安影響のがある中、会社のリフレッシュ休暇が出るこのタイミングしかない、と思いつつ、燃油サーチャージが上がる直前の5月末にとりあえず、【東京~バンクーバー】のフライトを予約。コロナ前の海外出張で貯まっていたマイレージを使う機会がきた。(サーチャージ/税金のみ:4.9万円)

その後、チリ、アルゼンチンのコロナの感染状況・渡航規制を様子見しながら、9月ぐらいに「行ける!」と確信を持って、【バンクーバー~サンティアゴ(メキシコシティ経由)】のフライトを予約。(総額:16.5万円)

そこから、パタゴニアまでの国内線、国立公園内のキャンプサイトやバスの予約など事前準備に大忙しだった。3ヶ月前にも関わらず、キャンプサイトが空いてなかったり、英語サイトがなかったり、日本のクレジットカートが使えなかったり、準備の段階から綿密に段階的に計画をしてきたが、この時点でタフな旅にたるであろうことは分かっていた。

 

■スケジュール(全15日間)

 

Day_1:東京 ~ バンクーバー(カナダ) ~ メキシコシティ(メキシコ)

Day_2:メキシコシティ ~ サンティアゴ(チリ)

Day_3:サンティアゴ ~ プンタ・アレナス ~ プエルト・ナタレス

Day_4:プエルト・ナタレス ~ パイネ国立公園[トレッキング・キャンプ]

Day_5:パイネ国立公園[トレッキング・キャンプ]

Day_6:パイネ国立公園[トレッキング・キャンプ]

Day_7:パイネ国立公園[トレッキング]~ プエルト・ナタレス

Day_8:プエルト・ナタレス ~ エル・カラファテ(アルゼンチン)~ エル・チャルテン

Day_9:エル・チャルテン ~ フィッツ・ロイ[トレッキング]~ エル・カラファテ

Day_10:エル・カラファテ ~ ペリト・モレノ氷河[現地ツアー]~ ブエノス・アイレス

Day_11:ブエノス・アイレス ~ サンティアゴ(チリ)

Day_12:サンティアゴ ~ メキシコシティ(メキシコ)

Day_13:メキシコシティ ~ バンクーバー(カナダ)

Day_14:バンクーバー ~ 東京

Day_15:帰国

※旅行準備にあたりブログやyoutubeなどでパタゴニア旅行の情報収集(特にガイド無しのソロトレッキングに関する情報)を始めたが、コロナ禍の影響もあってか、なかなか最新情報を入手するのが困難だった。ただ、日本語サイトは少なく、ほとんどが英語サイトを参考にさせてもらった。

周囲にパタゴニアに行ったことある人間もほとんどおらず、そんなわけで、これからパタゴニア旅行を計画している人にとってこの旅行記が少しでも参考になればと思う。(かなりカツカツの強行スケジュールではあるが・・・)

 

■12月27日(火) Day_1

 

12時までガッツリ糞みたいな仕事をして、14時過ぎに自宅を出て16時に成田着。成田に行くのは8月のサムイ島旅行以来だ。

もともと22:00羽田発の便を予約していたものの、フライト変更(羽田便が減便)になり、18:00成田発に回された結果だった

そんな旅行スケジュールをなんとか調整して決めた後の突然のフライト変更!舐めんな、ANA。

結局、このフライト変更のため、出国日は午後半休、帰国便も変更(前倒し)となり、バンクーバーで当日乗り換えができなくなり、1日有給を使うことになった。

 

 

12時までガッツリ糞みたいな仕事を終え、14時過ぎに自宅を出て16時に成田着。

成田に行くのは8月のサムイ島旅行以来だったが、その時とは比較にならないぐらい人が多い!

9月に日本の水際対策が緩和され、帰国時のPCR検査も不要になったことで(3回以上のワクチン接種者)、だいぶ海外旅行者が増えたことを実感する。

 

10:00、バンクーバー到着。

まだ空港内の所々にX'masデコレーションが残っている。

外に出ると冷たい雨、、、奇しくも、前回のリフレッシュ休暇(2016年11月)にキューバに行った時も、ここバンクーバーでのトランジットでダウンタウンの安宿(ホステル)のドミトリーで1泊したが、その時も冷たい雨が降っていた。

とりあえず、今回の旅では行きは6時間トランジット、帰りが1泊の予定である。(上述のとおり当初予定では当日4時間待ちのトランジットが、23時間待ちになった・・・)

バンクーバーは空港からSkyTrain一本(40分ぐらい)で手軽に市内まで行けるので、空港の手荷物預かり所にバックパックを置いて、少しだけ市内散策をすることにする。

 

 

 

 

6年前の記憶を元にWaterfront駅からCanada Place周辺をブラブラと歩きながら、当時宿泊したホステルを発見。少し看板が変わったが外観はあまり変わらず残っていて懐かしさを感じた。

メキシコ人と2段ベッドのドミトリーをシェアしたが、この時はキューバ旅行を終えて、トロントからナイアガラに行った後の帰国便待ちで疲労感たっぷりで歩いていたことを思い出す。2週間後、年を越してまたここに戻ってくる時はどんな姿で、どんな気分でいるのだろうか・・・

 

 

 

 

本当はもう少し行きたいところもあったが、かなり雨脚も強くなってきてて、トレッキング用に念入りに撥水スプレーをしてきたGore-texのジャケットもサブバックもビショビショ状態、、、やれやれだ。

早めに空港に戻って、バックパックをPick-upして、空港のラウンジでメキシコシティ行きのフライトを待つ。

ここ2年間、全く活躍の場がなかったPriority Passだが、今回の旅では計9回のフライトがあり、フル活用することになるだろう・・・

 

16:30バンクーバー発のAir Canadaにて、本日の宿泊地メキシコシティに向かう。

深夜23:30にメキシコシティ空港着。

入国手続き・荷物受け取りを終えて空港を出たのは0時過ぎだったが、予め空港から徒歩圏内で行けるホテルを予約していたため、街灯もほとんどない暗闇の中、10分ほど歩いてホテルへ到着。

もちろん周囲の飲食店や売店など全てCloseしており、そのまま眠りにつき、本旅行の初日が終わった。

(実質42時間ぐらいの長~い1日だった)

パタゴニアはまだ遠し・・・