【2024/3】バリ島旅行記 vol.2(クタ~ウブド~トヤ・ブンカ) | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2024/3】バリ島旅行記 vol.2(クタ~ウブド~トヤ・ブンカ)

■3月21日(木) Day_3

 

朝8時ぐらいに起床。

今回の旅はどうするか結局、これから何をするかどこに行くか、決まらないまま朝を迎える。

ベッドの上でダラダラ考えてみると、選択肢は3つぐらい。

①、②は過去の旅で何度か経験済みなので確実に楽しめるのは分かっているが、どうしよう・・・

 

  • Option①:クタビーチを拠点にダラダラしつつ、日帰りダイビングやナイトクラブで遊び惚ける
  • Option②:今日中にクタを出て、ギリ3島のどこかに行って透明度の高い海でのんびりバカンス&Chill out
  • Option③:未知のキンタマーニ高原まで足を延ばしてバトゥール山からの御来光トレッキング

 

何も決まらないまま何はともあれ、ここはひとまず動いてみようと、8:30にホテルをチェックアウト。とりあえず、バックパックを背負ってバス会社(Perma社)のオフィスに行ってみる。

ここはギリ島までジョイントチケットを取り扱っているバス会社だが、ここ10年以上オフィスの一はこのレギャン通りにあって使い勝手がいい。

まずは、ギリ3島行きの便はないかと聞いてみると、7:30の朝一本のみで既に出発していた。(この時点で時間はすでに9時近い)

「昔は10時ぐらいの便があったじゃないか!」と大人げなく逆ギレ気味に聞いてはみたが「今はない。明日なら予約できるけどどうする?」と言われる。明日行って、明後日帰ってくる??あり得ない。

もしくは明後日、朝一のフェリーに乗り込んで、バスを乗り継いで15時半までにデンパサール空港に直行するか・・・?個人でパダンバイまで行けば、そこからギリ3島までは一日に何本かフェリーはあるはずだと思いGrabも含め考えてみたが、個人で行くにはやはりちょっとお金がかかる。

 

そこで、今回はギリは諦めて、別のOptionとして、キンタマーニの拠点となる街・ペネロカン行きは無いか聞いてみると、ウブド行きなら10:00発の便があるという。

正直ウブドまでの移動であれば、わざわざバスを使わなくてもレンタバイクを借りれば十分行ける距離だし、過去2回ウブドにはバイクでしか行ったことがない。ただ、既にホテルもチェックアウトしてバックパックもここにあるわけだけらここはひとまずウブドまで行って考えてみることにする。(IDR100k≒1,000円)

というわけで、結局消去法で今回はOpition③に決定!

レギャン通り沿いの両替商に寄って、オフィス近くのカフェで朝食代わりにカフェラテを飲みながらバスを待つ。

出発10分前にオフィスに行くと、スタッフから今日は人数が少ないのでミニバンで行くということで、オフィスからちょっと歩いた交差点に停まっていたミニバンに乗り込む。

結局、乗客は私も含めて二人。外見、日本人ぽかったので話しかけてみるとやはり昨夜日本から着いたという30代のサラリーマン男性だった。僕と同様2日間の有休を取って来たショートトリップの一人旅のようだ。やはり学生時代から東南アジアを中心にバックパッカー旅行をしているようだが、バリ島は初めてでウブドには日帰りのピストン観光らしい。

 

 

 

ウブドに近づくと車の流れが悪くなり、渋滞に捕まって、結局ウブドのPermaオフィスに到着したのは12時前ぐらいだった。

念のため、この辺りからペネロカン行きのバスはないか、聞いてみたがやはり無い。

一瞬、「ここは久しぶりにウブドでゴロゴロするか・・・」という考えもよぎったが、ここは初志貫徹。せっかくバリまで来たんだし、今度またいつ来るか分からないし、バトゥール山に登ってみようと決断。

バス会社オフィスに屯っていたレンタバイクのおっちゃんに声をかけ、バイクを借りる。(IDR200k≒2,000円:2泊3日:48時間)

最初は新型で150㏄ぐらいのバイクを進められたが、二人乗りするわけでもなく、バックパックと自分一人なのでそんなオーバースペックは必要ない。

金額が安いからというより、操作性や渋滞時の小回りを考えて110㏄の小型の『SCOOPY』という地元では人気の大衆バイクをチョイス。ホンダと合弁で製造されている優れもの。ちゃんとスマホスタンドまで着いていて、これならMaps.meを見ながら道に迷うことなく快適に走れる。

今日はこいつに跨り、バトゥール山の麓にあるトヤ・ブンカという町まで行くことにする。

 

 

ちょうど正午12時ぐらいにウブド出発!

天気は快晴で絶好のツーリング日和、順調にいけばキンタマーニ高原まで約2時間の道のり。

タイやベトナムの街乗りであればだいたいノーヘル(オススメはしません)で走ってしまうが、今回はちゃんとヘルメットを着用。

バックパックはサイズ的に足元に載らないので、仕方なく背負ったままの運転になってしまうが、肩掛けベルトを緩めて後部座席に重量がかかるように調整。

レンタバイクのおっちゃんに教えてもらったとウブド市内のガソリンスタンドで満タン(IDR40k≒400円)まで入れていざ出発!(ちなみによく街中の商店で見かける瓶詰めや量り売りのガソリンは30~50%ぐらい高い)

市内は渋滞していたが、地元民にならって車やトラックの間もバンバンすり抜け、反対車線や歩道も問答無用。むしろこれやらないと、後ろの地元民から煽られる。(若い頃は日本でもこんな運転してたので全く気にならないけど・・・)

やっぱり、小回りの利くサイズにして良かった。

途中、観光バス(JTBやHISもあった)がたくさん停まってると思ったら有名な観光スポットでもあるヒンドゥー遺跡『ゴアガジャ』だった。ここまでは過去2回来たことはあったが、ここから先は初めての道のり。

幹線道路に出て、そこから先はひたすら北上。基本的には見晴らしのいい田園風景の中をが広がる一本道で気持ちがいい。

たまにポツポツと小さな街に出て少しバイクや車の数が増えて、いくつか信号機や横断歩道があるぐらいで、基本的には信号なしでひたすらスロットル開けっ放しで跨っているだけ。ただ、さすがに高原地帯に向かっているだけあって、少しづつ標高があがっていき耳抜きが必要になってきて、風も肌寒くなってくると共に雲が出てきた。雨季に来たのだから午後から夕方にかけては雨が降るのは分かっているので休憩や昼メシもなく走り続ける。

 

13:20、キンタマーニ高原の入口であるペネロカンに到着。ここではゲートが設けられていてここから先は自然保護区ということで、観光客は入場料を支払うことになっている。(IDR50k≒500円/大人)

ここまで来ればもうちょっとだが、ここからは舗装はされていても結構なクネクネの山道を行くことになる。

途中、バトゥール山とバトゥール湖が見える展望台があったので立ち寄る。

売店や土産屋などもあって観光客が集まっていてるが、何よりも土産物の歩き売りがかなりしつこくて止まってのんびり景色を眺めたり写真を撮らせてくれるような状態ではない。

 

 

 

 

ここで、キンタマーニと町に行く道と、湖の方へ下ってバトゥール山トレッキングの拠点となるトヤ・ブンカの町に行く道と分岐になっている。

九十九折りの急坂を下り、湖に向かっていく途中で遂に雨が降り始める。

しかも、降り始めから10分もたたないうちに顔に直撃するたびに痛むぐらいの完全なドシャ降りになって、いよいよ視界もゼロになる。トヤ・ブンカはもう目と鼻の先だというのに、さすがにこれ以上は危険と判断し、道端沿いに"Rest area"という看板を見つけたのでここの東屋に緊急避難。

一応、レインジャケットは持っているものの、さすがにこんな中では3分で中まで浸透してビショ濡れになるのは目に見えている。明日のトレッキングにビショビショのまま持っていくのも嫌なのであまりここで濡らしたくはない。

雨の音がうるさいぐらいのスコールになり、ここは諦めてタバコを吸いながら、開いてるお店もなく自分以外に誰もいないRest areaにて雨が収まるのをひたすら待つ・・・

(この東屋は雨は凌げるんだけど、とにかくハエが凄かった。目に見えるだけで100匹以上がひたらす飛び回っていて、バックパックのレインカバーが真っ黒になるぐらい着いていたが、もははや振り払う気力もないぐらい凄まじい量だった)

 

 

 

 

待つこと30分ほどでようやく少し雨が弱くなってきた。

と、共にレインコートを着たおばちゃんが雨の中、バイクで走ってきて「どこまで行くの?」と声をかけてきてくれた。「トヤ・ブンカの町まで」と言うと、このRest areaでお店(Closeしていたが)をやっているらしく、閉まっている店の中から、使い捨てのビニールカッパ(ゴミ袋みたいなやつに頭と腕が出るようになってるやつ)を持ってきて、「これ着なさい」と言わんばかりに手渡してくれて颯爽と去って行った。

ありがたい!

早速これを着て、雨が弱まったところを見計らってバイクに跨り、ハエ地獄から逃げるように立ち去る。

弱くなったと言っても、もう靴やパンツ、シャツはビショビショである。さらに言えば、トヤ・ブンカまで行けばなんとかなるだろうということで、特にホテルも取ってなければ、目的地もない。

とりあえず、Wi‐fiが繋がってそうな観光地らしき所を狙って、『Batur Natural Hot Spring』なる温泉施設に入ることにする。

10分ほど走ると、また雨足が激しくなってきて逃げるようにしてなんとか施設内に入る。温泉に入る前から既にびしょ濡れである。

受付で入場料を払い(IDR190k≒1,900円/Foreigner,Adult)、ロッカーの鍵を受け取る。

思いのほか入場料高かったが、とりあえずここでスマホにWi-fi繋いで体制を整えなければならない。

入ってみると、造りはまるで市民プールのような感じだ。利用客は更衣室があってそこで水着に着替えて温泉入るのだが、こちらはそれどころではない。

バックパックは辛うじてレインカバーで守れたが、こんな荷物を持ってくる客はおらず、当然ロッカーに入るわけもなく、海パンだけ出して貴重品だけロッカーに入れてバックパックやびしょ濡れの靴などはそのあたりに放置。

こんな雨の中でもありながら、利用客もそこそこいたが、ほとんどが欧米人と中国人。地元民はごくわずかだった。ぬるま湯の温水プールのような感じで、晴れていれば目の前にバトゥール湖が広がり素晴らしい見晴らしだろうが、残念ながら今日はそんな感じではない。

しかも、私の一番の仕事は今日の宿を探すこと。晴れいていればバイクで適当に回りながらブラブラ探せばいいが、この天気だとそうゆうわけには行かない。温泉で温まった身体を冷やさず、ちゃんと空室のあるゲストハウスに辿り着きたい。ということで、軽く温泉に入った後、予約サイトを駆使してなんとかこの施設から近くのシングルルームを予約。

そして、もう一つ。

バックパックを空けた時に今朝チェックアウトしてきたクタのホテルに長袖フリースを忘れてきてしまったことに気付く。飛行機の中で結構汗をかいたので、クローゼットのハンガーにかけてエアコンの風があたるように干していたのを忘れて、そのままにしてきてしまった・・・涼しい高原地帯で最も有効アイテムの筈なのに凡ミス。

とりあえず、至急ホテルに部屋番号とフリースの特徴を伝えて取り置きしておいてもらうよう依頼メールを出す。

結局、1時間半ほど待っても雨は上がらなかったが、だいぶ小雨になってきたところで温泉を出る。

 

せっかくタオルで身体を乾かしたのに、またビニール袋のカッパを被り雨の中、バイクを走らせ16:00ぐらいにゲストハウス到着。

つい先程予約したばかりの『Batur Sunrise Guesthouse』(バンガロー:約3,300円)は無料の露天温泉付きのゲストハウスで、蚊帳付きのクイーンベッドのバンガロー。TVもエアコンもなく、ユニットバスとコーヒーメーカーだけの簡素な造りながら清掃はしっかり行き届ている感じだ。

 

 

 

 

 

 

結局、夕方になってようやく雨がやみ17時過ぎにLunch兼Dinnerを食べに出掛ける。

ゲストハウスを出てバトゥール湖を北上して少し高台に建っているいかにも観光客向けのレストランを発見。幹線道路から崖の上を階段で登った上にある『Wayan Kitchen&Bar』という名のイタリアン(?)のお店。雨上がりで曇っているものの、高台になっていてバトゥール湖が望めるロケーションで、お客は入れ替わりもあったが僕を含め3~4組ほどで皆、欧米人観光客だ。

 

ビンタン(大)とチキン・アヤムをオーダー(IDR110k=約1,100円、チップ込み)

クタ~ウブドのバス移動から始まり、バイク運転疲れ、雨打たれ疲れ、気疲れ、とハードな一日だったが、このキンキンのビールでようやく疲れが取れた感じだ。そして、約24時間ぶりにちゃんとした食事。

明日は早朝3時半起きで、ご来光トレッキングが始まるのでここで精の付く肉料理に有りつけて良かった。

 

 

 

 

 

 

帰りがけに近くの商店で寝酒のビールと明日のトレッキング用のパンと菓子を買い込んでバンガローに戻り、21時ぐらいに就寝。

非常にタフでハードな長い一日だった。

(夜は犬のケンカの鳴き声が凄かったが、この犬は割と懐いてくれてずっとウチのバンガローの近くで番犬のようにいてくれた)