ふぇいばりっとしんぐinピルケース。 -6ページ目

「ヴァルハラ・ライジング」



「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督の7本目の作品。

自分を捕らえていた族長を殺し、脱走に成功した片目の奴隷戦士、ワン・アイ
その道中エルサレムを目指すバイキングの一行と行動を共にし
未開の地を発見、上陸するのだが・・・・な話。

タイトルにある「ヴァルハラ」とは古ノルド語で「倒れた戦士の住居」の意味で
バイキングたちは勇敢な死を遂げてヴァルハラに迎えられることを名誉と考えていたそうで
それを頭に入れて見るとそのまんまの話、映像だわぁーと

この後の作品になる「ドライヴ」同様、台詞は最小限で役者の表情、佇まい、間で語る
作風なのだけれど難しかったり、退屈に感じないのは台詞がなくても理解できる
「画」の作り方のお陰なのだと思う。「間」の取り方も好き。
で、やたら暴力的なのも好み。

この2本以前のニコラス・ウィンディング・レフン作品も観てみたい!ので

是非、公開、DVD化して欲しいっす。


「KOTOKO」

「KOTOKO」公式サイト


琴子は幼い一人息子と暮らしている。


彼女は以前からモノが2つに見える。


その為、生活は常に緊張と危険、不安の連続。


そんな自分しかこの世に頼る者のいない息子を大切に思うあまり精神のバランスを崩していく琴子。



Coccoを主演に迎えた塚本晋也監督の新作。


たとえば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はビョークよりもトリアーの世界が色濃く作品を支配しているけれど

「KOTOKO」は塚本監督とCoccoが「鉄男」の男と“やつ”のように一つに「融合」したような作品。


主人公、琴子を演じるというか、琴子として生きてるようなスクリーン上のCoccoの

笑い、泣き、動き、歌い、叫ぶ姿は本当に引き付けられるし、彼女自身の世界観を感じることができる。

その点は完璧で多分ファンの人達が求める「Coccoの映画」として完成していると思います、のだけれど

それと同時に塚本監督自身の作家としての新境地で到達点で最高傑作(とりあえず好き嫌いは抜きで)に

なっているのですよ。


「ヴィタール」「HAZE]「悪夢探偵」最近の「悪夢探偵2」と「鉄男 THE BULLET MAN」で特に顕著だった

「大切なものを失うことへの不安、恐怖」「親と子の関係性」などの要素が「母親」を主人公にした事で

一気に明確になったというか、納得できる形に落ち着いたと思う。


しかも塚本作品としては珍しく広く共感を得る可能性も・・・・・。


2人の個性、才能、資質、感性がお互いを高めている、とても良いコラボレーションだと思う。

今年4本目の2012年ベスト候補入り!!大好きです!!



「ウルトラマンサーガ」

「ウルトラマンサーガ」公式HP


ウルトラセブンの息子!ウルトラマンゼロを主役にしたシリーズ3作目。


「え!?ウルトラマンサーガって固体名なの??」

「は!?DAIGOがゼロなの???」

「ちょ!?AKBで女性だけの地球防衛隊ですって????」

「お!初の3D作品なの??」


・・・・と公開前から色々話題の作品。

なのですが


〇ウルトラマンシリーズというと町を破壊しながら暴れる怪獣とウルトラマンが戦うシーンが

 見せ場の特撮ヒーロー物だけれど、現実に信じられないような震災が起こった今

 それのような作品を作り続ける意義、意味は?


〇子供向け特撮番組はまず玩具先行で作られているのは当たり前。

 年末、年明けに「仮面ライダーフォーゼ」と「ゴーカイジャーvsギャバン」を観に行ったが

 TVシリーズの延長、番外編、イベント止まりで勿体無い、残念だと感じた。

 所詮、日本特撮文化の部外者?の意見だけれど、「映画」として観られる作品が観たい。

 (TVシリーズの延長、番外編、イベントで構わないけれど、それ以上が観たいのです)


〇「アバター」で3Dが普及して以降、沢山の3D映画が作られたけれど

 触れるのでは?と思うような立体感のある作品は殆ど無いし

 3D映画である理由、意味のある作品が少ない。


〇演技経験の少ないタレントを起用する、しなければいけない、すると収益が上がる

  のは理解できるけれど、問題はその使い方だと思う


〇邦画は漫画、小説の映画化やTVドラマの映画版が多く「今」「現在」をテーマにした作品が少ない。

 「今」しか観られない、賞味期限の短い作品は多いけれど

 「今」を映し、「今」を生きる人に向けたメッセージや主張のある作品が少ない

 (「今」を舞台にした作品なら「モテキ」があったじゃないかと思われるだろうけど

 「モテキ」は震災が起こらなかった平行世界の話に見えて「あったかもしれない「今」」に感じた

 仕方の無い事で作品自体に問題は無い・・・・けれど色んなものが乗っかってサブカル祭になった

 映画版よりTVシリーズの方が何倍も好きです)


・・・みたいな思い、不満、疑問?にしっかりと応えてくれる良作なのですよ!


ウルトラマンなのに!!!!


エンドクレジット後のラストカットは素晴らしかったっす。


来週のTBSラジオ「ウィークエンドシャッフル」内「シネマハスラー」のお題が

「ウルトラマンサーガ」らしいので多分この辺りを宇多丸さんが上手くまとめてくれると思います

そちらを是非・・・ってオイ。