「KOTOKO」
琴子は幼い一人息子と暮らしている。
彼女は以前からモノが2つに見える。
その為、生活は常に緊張と危険、不安の連続。
そんな自分しかこの世に頼る者のいない息子を大切に思うあまり精神のバランスを崩していく琴子。
Coccoを主演に迎えた塚本晋也監督の新作。
たとえば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はビョークよりもトリアーの世界が色濃く作品を支配しているけれど
「KOTOKO」は塚本監督とCoccoが「鉄男」の男と“やつ”のように一つに「融合」したような作品。
主人公、琴子を演じるというか、琴子として生きてるようなスクリーン上のCoccoの
笑い、泣き、動き、歌い、叫ぶ姿は本当に引き付けられるし、彼女自身の世界観を感じることができる。
その点は完璧で多分ファンの人達が求める「Coccoの映画」として完成していると思います、のだけれど
それと同時に塚本監督自身の作家としての新境地で到達点で最高傑作(とりあえず好き嫌いは抜きで)に
なっているのですよ。
「ヴィタール」「HAZE]「悪夢探偵」最近の「悪夢探偵2」と「鉄男 THE BULLET MAN」で特に顕著だった
「大切なものを失うことへの不安、恐怖」「親と子の関係性」などの要素が「母親」を主人公にした事で
一気に明確になったというか、納得できる形に落ち着いたと思う。
しかも塚本作品としては珍しく広く共感を得る可能性も・・・・・。
2人の個性、才能、資質、感性がお互いを高めている、とても良いコラボレーションだと思う。
今年4本目の2012年ベスト候補入り!!大好きです!!