192国会 10月12日の報告△予算委員会(第四回) | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

「安倍内閣の基本姿勢」に関する集中審議

 

二次補正予算案は成立しているのに、なぜか開かれる予算委員会。行政にまつわるものはみな予算に関係するから予算委員会でやるのだというそうです。それならばみんな内閣のことなんだから内閣委員会でやってもいいという理屈が成り立ちます。

 

●浜田靖一委員長(自由民主党・無所属の会)

●菅原一秀理事(自由民主党・無所属の会)   9時 00分      28分

学校は避難所となることからエアコン設置率を上げるべきだと要望。

2020年東京五輪・パラリンピックの開催経費に関して質問。安倍晋三首相は、「まず都と大会組織委員会が検討して示していくものだ。オープンなプロセスによる意思決定が大切だ」と述べ、双方に意思決定の透明化を求めました。

 

●西村康稔理事(自由民主党・無所属の会)       9時 28分      27分

所得の再配分が適切に行われており、アベノミクスで格差は拡大していないと主張。金融緩和も促進すべきとの考えのようですが、マイナス金利は一時的な政策として認識している模様。

農業分野での外国人労働者受け入れについて質問し、安倍首相は「重要課題の一つ」とし、「次期国会への国家戦略特区法改正案提出も視野に議論を加速したい」と意欲を示しました。

 

●赤羽一嘉理事(公明党)       9時 55分      31分

赤羽氏は、熊本地震や豪雨による被害が相次ぐ中、熊本県の阿蘇山が8日に噴火したことについて、農業被害や観光地の風評被害への懸念を示し、「被災者の生活再建に万全の対策を」と強調。菅義偉官房長官は「国と自治体の役割の中で、一番効率的な形を考えている」と答弁。

 

●村岡敏英委員(民進党・無所属クラブ)         10時 26分     30分

維新の党から当選し、現在は民進党に合流した村岡代議士。選挙区の事情から自民党に入れず民進党の立場となっています。自民党における村岡家と御法川家の世襲バッティングから生まれた典型的な地方における二大政党制。秋田を代表してTPPのコメについて質疑。

輸入米問題に関しては、「外食産業が(卸業者から)いくらで買ったのか、調べないといけない」と指摘。

 

 

●緒方林太郎委員(民進党・無所属クラブ)       10時 56分     33分

農林水産省が公表した実態調査の内容について「政府に聞いても(金銭の)やりとりの有無、その活用、やりとりが生じた背景、目的としか答えない」と指摘。厳密な調査が行われたのかどうか疑問を呈し、個別の聞き取り記録の開示を求めています。

文書が黒塗りであっても開示しない山本有二農水相の姿勢を「のり弁以下だ。TPP、特に農業に関わることはものすごく情報が隠蔽(いんぺい)されている」と反発。

おそらく自民党議員も、これについてはおかしいと思っているはずです。したがって、追及を深めたところでかえって逆効果であると考えます。与党議員がこの官僚の意見になびかざるを得ない事情があるわけであり、本来自民党議員も民進党議員の側に立った考えを持っているのだから、それをいかに引き出すかが必要であると思います。

 

●井出庸生委員(民進党・無所属クラブ)         11時 29分     36分

井出委員はみんなの党、旧・日本維新の会、維新の党を経て現在は民進党に合流。東日本地域の維新の党出身者は全員民進党に入党しています。井出正一元さきがけ代表は小選挙区では一度も当選しませんでしたが、井出庸生議員はかなり地元を回っているようであるので選挙に強くなる可能性が高いです。

井出議員は、「会計検査院に特別検査課というものが出来て、一つの問題を取り上げて横断的に検査をする体制が整った。ぜひ東京オリンピックについてもしっかりと検査をしていただき、次年度以降の予算編成につなげるよう持っていってほしい」と指摘。

特定秘密保護については、「特定秘密は443件あるとされているが、これはあくまで項目であり、この中に特定秘密に指定された行政文書や記録などが27万2千点余りある。しかし今年、特定秘密がゼロであるとして5件の指定が解除された。ゼロのものがあるとは想定していなかったが、なぜこういう問題が起こったのか。また他に記録が入っていないものもあるのではないか」と質問。金田勝年法務大臣は、「他にあるのかとの点については、該当する具体的な情報が現存せず、今後も出現しないと確定したので指定を解除すべき特定秘密は、現時点で承知していない」と答弁。

 

●山尾志桜里委員(民進党・無所属クラブ)       13時 00分     40分

自らの選挙区に寄付行為をなして追及されるべき議員が、安倍内閣を追及。

山尾氏は旧民主党政権時代と比べ、安倍政権以降は待機児童が増えたと主張。首相が現政権で保育所の受け皿は旧民主党政権よりも上回っているなどと反論すると、自ら売った“ケンカ”にもかかわらず、「威張ったり、けなしたりしても、政策の議論にならない」と答弁。いつもの足引っ張り質疑であるのでとくに建設的な内容はなしであるが、自民党大ファンと反自民大ファンからすれば大みどころなのかもしれません。

 

●玉木雄一郎委員(民進党・無所属クラブ)       13時 40分     35分

野党が言う「年金カット法案」について質問。塩崎恭久厚生労働大臣を呼ばず、安倍首相の徹底攻撃。与野党どちらの考えを取るにしても年金は必ず破たんします。本人は野党としての役割を果たしているつもりだろうが、結局はいつもの子どもの喧嘩であり、それも民意として必要であるが、冷静な議論をしていないので割愛。

 

●大串博志委員(民進党・無所属クラブ)         14時 15分     41分

大串民進党政調会長も、年金の問題を質疑。同じく塩崎厚労相を呼ばず。安倍首相は年金問題については各論の詳細な政策ではなく、全体的なフレームワークの質問であるから答弁するとしていました。

 

●長妻昭理事(民進党・無所属クラブ)   14時 56分     39分

引き続き年金の問題を質疑。民進党の質問は7人で約4時間。そのうち玉木氏ら3人が約2時間を目いっぱい使って「年金カット」を追及。第一次安倍内閣をぶち破った経験が長妻氏にはあるため、再度それをやる狙いと思われますが、その後の政権交代で厚生労働大臣をつとめながら、官僚の抵抗にあったとして結局は実現できなかった実績もあり。したがって、この議論のやりとりに意味はないということになります。そして年金がどうして支払い不能になってしまうかということは、彼ら与野党の常識が「利子はプラス」「貯めておいたお金は増える」という妄想にあるからです。したがって年金そのものに問題はないのです。

192-閣06 年金機能強化法案

190-閣54 公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律案

 

 

 

●高橋千鶴子委員(日本共産党)         15時 35分     50分

稲田朋美防衛相が戦争法=安保法制にもとづき自衛隊に付与される新任務で「リスクが高まるということではない」(11日、参予算委)との認識を示していることを取り上げ、駆け付け警護など危険を伴う新任務の付与を批判し、南スーダンからの自衛隊撤退を求めました。

南スーダンに派遣される予定の陸自第9師団第5連隊(青森市)に所属する自衛隊員の家族が「あんな苦しい戦争の思いを孫たちにさせたくない」などと悲痛な声をあげていることを紹介し、「家族にちゃんと説明ができるか。国民や国会に、十分な説明がないまま、新しい任務を付与することは絶対に許せない。現在の部隊を撤退させよ」と主張しました。

 

●浦野靖人委員(日本維新の会)         16時 25分     18分

被選挙権年齢を18歳にする法案は参議院に提出しており、高市早苗総務大臣に質問したが、議員立法のことであるので国会の議論を見守りたいとのこと。そして、衆議院で提出している性暴力被害対策法案について、安倍首相の山口県、高市総務相の奈良県で性暴力センターの設置をしていないのでこの根拠法たるこの法案について理解してほしいと要望。

192-参13 被選挙権年齢 18 歳引下げ法案

 

 

 

●伊東信久委員(日本維新の会)         16時 43分     21分

日本維新の会が提出した「地方公営企業民営化緩和法案」について質問。麻生太郎財務大臣は水道をいずれ民営化するとかつて発言したことがあることから、自民党も賛成しやすいと思われます。水道を民営化して外資に乗っ取られ、さんざんな目にあった国もあることからこの法案には私は反対します。

192-参17 地方公営企業民営化要件緩和法案