『あれから1年......桃井タロウを失った私達ドンブラザーズは、桃谷ジロウをリーダーとして戦っていた......』
はるか達ドンブラザーズと敵対するのは
「俺は今度と言う今度と言う、今度と言う今度こそは!最強の者になる!」
「またあいつか......」
「これで何度目だっけ!?」
「何度でも倒す!みんな、フォーメーションAだ!行きますよ皆さん!」
もう何度目か分からない王様鬼へと変化した男、大野稔と戦うドンブラザーズ。
ソノザとサルブラザー、オニシスターが相手を足止めし、キジブラザーに捉まったイヌブラザーが上空から射撃する。
さらにドンドラゴクウの激龍の舞!
「もう、帰って来るな!」
王様鬼を九球玉まで追い詰め、退治する......
「みんな、ご苦労だった......この調子で頼む。」
はるか、犬塚、雉野がそれぞれ用事で抜ける。
「みんな、リア充なんだな?いいことだ。」
・
記憶を失った桃井タロウ。
今日も配達員のアルバイトをしていたが......
「お届け物です!ハンコかサインを......」
家の中から返事がなかったため、中に上がると
『桃井タロウ様 食べてください』
ラーメンの用意が......
「よく分からないが、ありがたくいただこう......」
するとナルトから映像が浮かび上がる......!?
『久しぶりだな、桃井タロウ......失われた君の記憶も、そろそろ戻る頃だろう......そこで君の使命だが......もし現ドンブラザーズに何かしらの問題があれば、それを解決することにある......なお、このラーメンは自動的に消滅する......』
青年の映像と共にラーメンが消滅し
「思い出した......俺は、ドンブリーズ......?いや、ドンブラザーズの、ドンモモタロウ......人々と縁を結び、幸せをもたらす!」
(ドンフレグランスは?)
・
喫茶どんぶらへやって来たタロウ。
「懐かしい......」
ーーーいらっしゃいませ。
紫の戦士がアルバイトをしている......
(えええええw)
「ご注文は?」
「きび団子。」
「承知しました。ほうじ茶も一緒にどうでしょう?」
「貰おう。」
「ありがとうございます。」
ーーーよくできました、ムラサメ。
ドンムラサメが奥に引っ込み、入れ替わりにマスターが登場。
「やはり、記憶が戻ったようだな?」
「ところで、お供たちはどうした......?」
「そろそろ来ると思うが......」
ーーーー来ませんよ、誰も。
やって来たのはやけに気取った格好の
「ジロウ?」
「場所を変えませんか?ここはどうも、カビクサくて......せっかくタロウさんが帰って来たんだ!せめて僕がお祝いを......」
注文したきび団子も待たずに、タロウを連れ出すジロウ。
・
かつてメガレンジャー鬼になっていた大富豪、豪田の屋敷。
「実はタロウさんが消えた後、譲り受けたんです。世界平和のために使ってほしいと。いや、大富豪は考えることが違う......今や、僕のスポンサーです。」
「それは結構なことだな?で、お供達はどうしてる?」
「皆さんそれぞれ、充実した人生を歩んでいますよ?今のドンブラザーズは、完璧です......こう言っちゃなんだが......アンタはもう縁が切れてるんですよ?」
「ほう......随分上から目線だな?」
メイド相手にも「髪型が違う」と「ルミちゃん」のパネルを見せて脅すジロウ。
「髪型はこれにするんだよ、バカーー!」
「申し訳ございません!」
タロウはその間に帰ってしまう......
・
カラオケ店で関係者とパーティーするはるか。
「「「かんぱーい!」」」
「先生、暴太郎戦隊ドンブラザーズ、また増刷が決まりました!」
「先生!そろそろわが社にも何か連載を。」
「先生、実は先生をモデルにした映画の話が。」
「皆の衆、苦しゅうない苦しゅうない。話は順番に聞きますわ。」
ソノザ編集長から「いい加減にしろはるか!明日は締め切りだろ、いいのかこんなことをしていて!」というお叱り。
「ちょっとうるさくってよ、ソノザっち。ネームはできてるから、後はアシスタントがやってくれるわよ。」
それを外から見ている男。
「タロウ!?」
・
「タロウ、ごめんね?忙しくて歓迎会行けなくて......」
「気にするな。すっかり売れっ子なんだな?ドンブラザーズの方は?上手くやってるのか?」
「それなんだけど......実はちょっと相談があって......」
・
塾を開いた猿原真一。
「いいかみんな。悩みがあるときは、空を見なさい。雲も虹も、留まることはない。悩みもいずれ、きっと消える。」
ここにもタロウが現れる。
・
「アンタが、塾の講師か。よく雇ってもらえたな?」
「いや、この塾は私のものだ。桃谷ジロウが買ってくれた。」
最近忙しく、俳句をやっていない猿原教授。
「それよりも、若い者を啓蒙する方が大切だ。」
「ドンブラザーズの方は、上手くやってるのか?」
「実はそれについて、相談があるんだが......」
・
フェザントコンサルタント。
社長席には雉野つよし!?
「何度も言わせるなよ山田!お前の企画は平凡なんだよ!いい加減にしないと、クビだぞ?クビ!」
「社長!どうか、どうかもう一度だけチャンスを!チャンスをください!お願い!」
今や部下となった山田部長をこき使う雉野。
そうしていると、会社にタロウがやって来る。
・
「社長とは出世したな?大したもんだ。」
「いや、ジロウさんが僕の為に、会社を買収してくれたんです。僕が社長の器だからって......」
「随分仲間想いなんだな?ジロウ?」
「そうだ桃井さん!これから、時間ありますか?」
・
ケーキ屋でバイトする犬塚と、ソノニ。
余りのケーキをタロウと雉野に出す。
「犬塚さんのスイーツが日々の楽しみで!」
「......アンタの店、やはりジロウに買ってもらったのか?」
「そうだ。ドンブラザーズとして命掛けで戦ってるんだ。当然の報酬だ。」
タロウはエクレアを食べ......
「......25点。あんた、腕が落ちたな?自分が作りたいものを作れていない。そんな気がする。」
「売れるモノを作って何が悪い?こっちにも生活があるんだ。」
ソノニから見ると、今の翼は余裕がなく見える。
「お前、何だかイライラしていないか?逃亡者だった時の方が、幸せだったように見えるが。」
「バカなこと言うな!俺はお前を幸せにする!それが俺の幸せだ。そのために俺は......」
その時雉野を迎えに来たのは
「夏美さん!?」
「またこんなところで寄り道して!ほら帰るよ!何度言ったら分かるの、翼と付き合うなって......私の元カレだよ?微妙でしょ?」
「でも、友達だし......」
雉野と夏美が連れ立って帰っていく。
「......雉野も大変だな?夏美は気が強いからな?」
「......ドンブラザーズの方は、上手くやってるのか?」
「ああ。実はちょっと相談したいことがあってな。」
・
『大野一子』の病室。
「母ちゃん、ごめんよ......俺が苦労ばっかかけたから......」
「お前は、自分の夢を叶えるんだよ......」
息子、稔に語り掛ける母。
「それが、母ちゃんの、願い......」
一子は目を閉じてしまう。
「母ちゃん!母ちゃん!母ちゃん、俺の夢、叶えるよ......!」
稔に怪しい影が迫る......
・
青服が経営するおでん屋。
やって来た客は
「タロウ......!」
「ソノイ......まさか、おでん好きが高じておでん屋になるとはな。」
「先代から譲り受けた店だが、何とかやってる。」
(ガジャ様は今何やってるんだ?)
「ドンブラザーズは、どうした?」
ソノイが語り始める。
タロウが消えた後、ジロウは戦いのフォーメーションを決め、型に填めようとした。
そのことに反対したソノイと、ジロウは決闘し......
「......私は敗北し、ドンブラザーズを追われた。」
「そうか......あんたも苦労したんだな。」
「いや......今の私は、私のおでんを食べてくれるお客さんの笑顔が生きがいだ。幸せだよ......」
ソノイのおでんを食べるタロウ。
「......うまい!」
厳しいタロウが笑顔で食べる......
・
後日、どんぶら
「では......みんな、ドンブラザーズを脱退したいと?」
「そうなのか!?聞いてないぞ!」
「(翼......私の為に?)」
「私達はもう、充分戦った......」
確かに、辞めるためのポイントも過去にないほど貯まっている......
「僕たち......自分たちの人生を生きたいっていうか......夏美さんも、そうしろって。」
「地に足の着いた人生を送りたい......」
「ごめんね?せっかくタロウが帰って来てくれたのに......」
「お前たちの自由だ......好きにしろ。」
ジロウも「もっと優秀なメンバーを探します。」と皆辞めることに賛成。
マスターは解散パーティーを提案するが
「ああ、いいのいいの!そういうのは。もうパーティーには、飽き飽き!」
「そんな暇はないしな。」
「こういうのは、あっさり済ませるのが粋ってもんだ。」
はるか達はサングラスを置き帰っていく......
「おい!?お前ら!?」
納得していない表情で追いかけるソノザ。
・
「本当にこれでいいのか!?お前たち!?」
「仕方ないですよ......戦士と社長の両立は、ちょっと。」
「人生は、千変万化だ。ドンブラザーズには、飽きたし......」
「でも、いつからかな?ドンブラザーズに飽きるなんて......」
「どうでもいい。これが、新しい人生だ。」
「(翼......私の為に......でも、本当にいいのか?翼?)」
苦い顔をするソノザ。
ーーーー我がライバル!
今度は歯車を着けた大野が登場!?
「ドンブラザーズ!今度という今度という今度という今度という、今度は!お前たちを倒し!俺が最強になるのだ!!」
大野は機界鬼へ変化!
「あいつまた!?」
「これで何度目の何度目!?」
ギアガトリングをぶっ放すヒトツ鬼に、変身できないはるか達は逃げるしかない......
「逃がすか!」
ーーーやめろ!
「こいつらはもう、ドンブラザーズではない!」
機界鬼の前に立ちはだかるタロウ......
「最強!最強!俺こそ、オンリーワーーーン!!」
機界鬼の特大砲がタロウに迫る......
「逃げろみんな......自分の人生を生きろ!」
砲撃を跳ね返し接近戦を挑むタロウだが......
至近距離で銃弾を浴び倒れてしまう!
「桃井さん!?」
「タロウ!!」
さらに機界鬼の一撃で飛ばされるタロウ。
「やったーーー!ついに勝ったぞー!!」
勝ち誇る機界鬼こと大野......
・
森の中でタロウを発見......
「脈がない......死んでます......」
「待て......死んだふり、じゃないか?以前にもこんなことがあった......」
「そうか!ひょっとして、私達の気持ちを試すために!」
タロウを何とか起こそうとするが、それでも反応はない......
「おい桃井!起きろ!」
「そうだよ、もういいから!タロウ!?」
いくら待っても、タロウが起きることはなかった......
・
タロウの葬儀当日。
「まさか、本当にタロウが死ぬなんて......」
「僕たちのせいだ......ドンブラザーズを辞めたから......」
「そんな俺たちを守って......バカな奴、だ......」
「僕も残念です。でも、死んだ者はしょうがない。きっとタロウさんも、腕が鈍っていたんでしょう?」
「桃井......ここで一句...... ダメだ!詠めない!」
「お前たち......これでいいのか!?お前たちをずっと守ってきたタロウが、お前たちを守って死んだんだぞ!?このまま勝手な人生を送って......それでいいのか!?」
ソノザの叱咤に......
「ああ、いいわけがない......!」
「だな、みんな......」
「はい!」
「せめて......タロウの敵を討つ!」
「そうしますか!」
マスターがサングラスをはるか達に返却!
「戦え!ドンブラザーズとして!」
・
「俺こそ最強!オンリーワーーーン!」
目標のタロウがいなくなり、無差別砲撃を開始する機界鬼!
「みんな!フォーメーションB!」
ジロウの指示で戦闘を始めるドンブラザーズ。
・
タロウの葬儀場へやって来たソノイ。
「タロウ......いざ貰った命、お前に返そう!」
ソノイの吐き出すタロウ水が、棺を満たしていく......!
(感動シーンのはずがビジュアルがきたねえw。。ソノイの体からなんかふわーっと出てくるんじゃダメなのかw?)
・
機界鬼に敵わないドンブラザーズ。
「そんな、僕のフォーメーションが!?」
「強い......奴め、本当に最強に!?」
「どうすれば......!」
機界鬼がドンブラザーズにトドメを刺す直前......
ーーーーーはっはっはっは!
「あの声は!?」
懐かしい高笑いと祭囃子......!
「これって......」
「もしかして!?」
「まさか.....生き返ったのか?」
「タロウ......さん......?」
「タロウ......!」
「はっはっはっは!待たせたな!行くぞ、お供達!」
棺の中からドンモモタロウが登場!
「どこからでもかかってこい!俺に勝つことはできん!」
機界鬼と戦闘再開......
「ちょっと待った!」
ジロウはこの状況でもフォーメーションを指示する......
「タロウさんより、僕に従え!」
しかしはるかたちが渋ったため
「どうした......嫌なら返してもらうぞ!お前たちにやった店や会社も!」
「......俺たちを脅迫するってのか?気に食わないな。」
「どうやら、私達はドンブラザーズであることの使命と幸福を、忘れていたようだな?」
「ですね!いつもジロウさんに気を使って!」
「そうよ!何がフォーメーションよ!私達は私達らしく、戦えばいい!」
「そうだ......それがドンブラザーズの強さだ!」
「貴様ら!いつまで待たせる!」
しびれを切らした機界鬼の銃撃!
「話は終わった......行くぞお供達!銃には銃だ!」
機界鬼にカウンター銃撃!
「あ、赤いのが揃ったら急に強くなりやがった!?」
たまらず逃げる機界鬼。
「逃がさん!」
ヒトツ鬼を追っていた先は荒野へ......
そこには赤、青、黄、ピンクのメカっぽいのが!?
「もしかして......私達と同じような戦士がいるって!?」
続く......