・
漫画の授賞式。
「先生!新作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』、日本マンガ大賞受賞、おめでとうございます!今のお気持ちは......?」
「......ありがとうございます。身に余る光栄です。」
仲間たちは拍手し、ソノザ編集長は涙している......
「(苦楽を共にしてきた仲間たち......でも、私が一番会いたい人がいない......私の漫画の主人公でもある、『桃井タロウ』が...... なぜ、こうなったかというと......)」
・
ある日のシロクマ宅配便。
「そう言えばさタロウ、昨日畑中さんの家に配達に行ったらさ、文句を言われたよ。何でお前が来ないんだ!って。」
「......畑中さん?」
「ほら!お前が配達のついでに、家の掃除をしてやってる!」
「......そうだったか。(畑中......誰だったか......)」
縁を大事にするタロウがなぜ......?
・
はるかの下校途中。
「タロウ?どうした?」
「お前、どう思っている。ドンブラザーズに入ったことを......後悔しているか?」
「全然!そりゃ、最初は死ぬかと思ったし、地獄だったけど。タロウとかみんなと知り合えてさ!みんな変な人ばっかでホント笑えるし!私、ドンブラザーズになって、前より人間が好きになった気がする......かな?」
(人間好きじゃなかったのかな?)
「......そうか。良かった。」
「今ね、ドンブラザーズのこと漫画に描いてるんだ!必ずカムバックするんだから!」
「なら、もう盗作とは言われないな?」
「いいのいいの!だって可愛いじゃん!」
「......それがお前のいいところだ。......じゃあな。すまなかった。」
立ち去るタロウを見送りながら「ちょっと変」だと思うはるか。
(いつも変?)
・
次はこの人。
「......ほう。ではドンブラザーズに入ったことについて、私が後悔しているか知りたいと?どうしたのかな、急に。」
「答えろ。聞きたい。」
「......こんなこと言うのは少々照れるが、いい勉強をした。ほら、あの雲。風のままに流れ、消える。まさに理想の境地、だが......いくら手を伸ばしても雲には届かない。そう思い知った。だから、感謝しているよ。」
「......そうか。ならよかった。」
猿原の前からも立ち去るタロウ。
・
ソノゴはいつも通りに「この世で一番美しい女は誰だ?」と聞いて回っていたが......
目の前の人物はフードを脱ぎ捨て「私だ」と答えた!?
「ソノナ!?なぜお前が......!?」
「相変わらずくだらない美人ごっこか。いいのいいの。好きにして。どうせもう、死ぬんだから。」
「いや......来ないで!」
・
「貸せ!俺が開けてやろう!」
迷惑親切で缶ジュースを握り潰すソノロク。
「どうだ!俺は親切だろう!」
しかしその人物は......
「お前は!?ソノヤ!?」
「相変わらずグダグダだなぁ?ソノロク。」
(ジャン?)
ソノナとソノヤはソノゴ、ソノロクから変身力を奪い、一撃で葬ってしまった!?
(草加雅人はカイザギアを奪われ、バドさんは大和にパワーを託し、ソノヤは奪うのか。。)
・
翼とナツミ。
「ねえ。まだ話してくれないの?翼がなぜ指名手配されてるのか......」
「......話しても、信じないさ。」
「私を信じてないってこと?でもやっぱりいいわ。翼の話を信じても信じなくても、無理、だから...... ねえ。私聞いてほしい話があるんだけど......」
「......いや、話さなくていい。言いたいことは分かってる。お前のことなら、何だって分かる......」
「......などと......」
「......申しており。」
「......ごめんなさい。翼。」
かつての恋人は、翼の元を離れた......
その様子を見る男。
「......あの女は?」
「夏美だ。忘れたのか。」
「......そうだったか。」
「あっけないもんだ。あれほど求めた女なのに、結局手が届かなかった。何もいいことがないぜ!俺の人生!これもドンブラザーズのせいか!? ......だが、不思議だ。俺はドンブラザーズでいたい。俺は戦う。誰かを愛している者のために......誰かに、愛されている者のために......」
そんな翼から、ムラサメが離れて飛んでいく......
(獣人事件なくても、翼と夏美は根本的に合わなくていずれ破綻してたのかな。。)
・
家を片付ける雉野。
「うわ!?桃井さん!?ビックリした!」
(こっちは急に大声出した雉野に驚いた)
「ちょっと顔が見たくなってな。引っ越すのか?」
「はい......ここにいると、みほちゃんのことを思い出して......」
「辛いな......」
「やめてくださいよそんなの!僕は、ドンブラザーズなんですから!」
「好きなのか?ドンブラザーズが?」
「はい!僕の、誇りです!これからも、人々を守るために生きようって!それが、自分を救うことになるような気がして!構いませんよね?自分の為に戦っても!」
「......ああ。全然いい。」
自分を救うことを覚えた雉野つよし......
・
どこかの結婚式。
突然消毒剤が巻き散らかされる!?
「汚いきたない!」
ーーー相変わらずね、ソノシちゃん?
「どうでもいいけど。」
「お前、ぐにゃぐにゃだな?ぐにゃぐにゃの、ナヨナヨだ。」
「お前たち!?まさか処刑しに!?ちょっと待って!!」
「いいのいいの頑張らなくて。もう終わりよ。」
ソノナとソノヤを前にして逃げるソノシ。
「そう言えば、ムラサメがどこかにいたはず。使ってみるか......」
ソノヤがムラサメを召喚し装備する......
・
どんぶら。
「ねえねえ!何か知らない、マスター!」
「ああ!桃井タロウの様子が少々おかしいんだが......!」
「知ってるよ。彼の記憶は今、リセットされつつある......」
陣の空間で一緒に握り飯を食べるタロウ......
「ソノイ達脳人がドンブラザーズに入り、後継者であるジロウが成長した今......彼の仕事は終わった。」
「でも!だからと言ってなぜ記憶を!」
「彼は休む時なんだ。記憶を一新して、戦いとは無縁の人生を送る......」
(ドンモモタロウブラック? )
「じゃあ、今までのことも全部!?」
「僕たちのこともみんな!?」
「そうか......それでマスターは早目に桃井の誕生日を!」
「バカな......!タロウが、全てを忘れる......だと!?」
食事を続けるうち、陣のことも誰だったか忘れてしまうタロウ......!?
「確か、前に遭ったような気がするが......」
「気にするな......(ご苦労だったな、タロウ......)」
やがて義父とも別れの時間が......
・
「仲間たちとの記憶が、薄れていく......!?(やはりそうなのか、タロウ......!)」
「ああ。あんたに頼みがあってな。これからお供達に誘われているんだが......」
タロウの最後の頼みとは......
・
這う這うの体で逃げ回るソノシ。
「た、助けて......!」
ソノニやソノザに助けを求めるが、そんなことはお構いなしに上空から舞い降りた戦士が一閃!
ついにソノシも消滅してしまった!
「お前たちは!?」
「ソノナ、ソノヤ!?」
・
おでん屋。
「どうしたんですか。皆さんしんみりして......」
「......桃谷ジロウ。」
「は、はい?」
「後はよろしく頼む。」
「え?や、やだなあタロウさん!まるで、どこか遠くに行ってしまうみたいに!」
親父からタロウにおでんのサービス。
「タロウ、一杯食べてね。目いっぱい。」
「(鬼頭はるか、漫画を描く。)」
記憶を失っていくタロウに、ソノイが補助をする......
「......はるか。お前の漫画を、楽しみにしている......」
「うん。」
「桃井さん......」
「(雉野つよし。気が弱い。)」
「......雉野つよし。泣くな!名前のように、強く生きろ......」
雉野は感極まって泣いてしまう......
「ゆっくり、休んでくれ。桃井タロウ......」
「(猿原真一、俳句を詠む。)」
「猿原真一、俺はいつか、お前の句集が読みたい。」
「俺は......俺は、もっと、もっとお前と......」
「(犬塚翼......)」
「......誰だ、あんた......確か、どこかで会ったような......」
「(タロウ、忘れたというのか......!私のことまで、そんな......!)」
気持ちを切り替えるソノイ。
「......いいものですね。おでんと言うのは。こうして偶然同じ席についても、心が和む......」
「......ああ。いいもんだ......」
しかし、その場にソノニのコンドルアローが突如飛来する......!
・
ソノナ、ソノヤには必殺武器も通用せず、甚振られるソノニ、ソノザ。
ソノイが救援に駆け付けるが
「あらソノイちゃん。桃井タロウは、どこなの?まあ、どうでもいいけど。」
「タロウは今、仲間たちと最後の時間を過ごしている......邪魔はさせない!」
ソノイVSソノナ、ソノヤ。
・
「タロウさん......本当に、どこか遠いところに......!?」
はるかが追いかけようとするも
「よせ......!タロウはこれから、新しい時間を生きるんだ......!」
トラックに乗って去っていくタロウ......
(運転の仕方忘れたりしないかな?)
・
ソノナたちに手も足も出ないソノイ達。
「こいつらは脳人最強の処刑人......逃げろ!」
「そうはいきませんよ!僕は、タロウさんから後を託されたんですから!」
ドンブラザーズVS脳人最強の刺客。
・
タロウはどんぶらへ寄っていた。
「......君に読ませてくれと、作者から頼まれた。」
マスターが渡してきたものは、漫画?
・
戦闘中、突然ムラサメがソノヤの手を離れ刃を向ける!?
「僕はあなたが気に入らない......!反抗します!いいですよね?マザー!」
―――思う通りにしなさい!ムラサメ!
この場限りとはいえ、ついにムラサメが仲間に......!?
・
漫画を読んでいくタロウ。
ーーー配達先で出会った黄色い少女に「縁ができたな」と声をかけたこと。
ーーー敵であるはずの脳人と、月を見上げて語り合ったこと。
ーーーお供達から「カブトムシのギイちゃんが帰って来た」と言われ、夢中になって探したこと。
そして最後のページは......
・
「......頃合いか。」
「だな......」
超攻撃で9人を一気に追いつめるソノナ、ソノヤ。
「ボロボロのボロだな、お前ら。」
「こんなところで......!」
「まだ、だ......!」
ーーーーはーっはっはっはっは!
「こ、この声は......!?」
聞き覚えのある声、見覚えのある神輿......!
「お前は......!」
「桃井さん......!」
「タロウ!」
「はっはっは!さあ笑え、祭りだ祭り!情けないぞ、お供達!立て、名乗りだ!」
「こんな時に......!」
「名乗りだと......!」
「やりましょう!」
「清廉潔白完全主義、ソノイ!」