辻村深月さんの一部の作品には、
ノックアウトさせられてしまうことが多い。
えー？？っていうどんでん返しのことも
あれば、
こんなことを考えている人がいるの？
といった驚きだとか。
…文章を書いている人って、
他人のことを観察している人が
多い気がするのですが、
どれだけ人のことを見てきたらそんな風に
なるのだろう、と思ったりします。
角川書店の動画を貼りましたように
この作品は少し前に発売された
コロナ禍での高校生の学生生活のお話。
゜☆゜+.☆゜
コロナの話題って
とてもセンシティブな面がありますよね
いろいろな意見があって、
そこにそれを発信している人の立場や
環境、その他があって。
２１年頃から連載されているので
【言いようのない重たさや雰囲気】だとか
【何とも形容しがたい心のざらつき】を
【コロナの表現に制限があった時期】に
わかりやすく言葉にしているという点で
ほんとすごいなあ、って。
☆青春物語としても十分に楽しんで読む
ことができるので、良いとか悪いとかの
内容ではないです。
゜☆゜+.☆゜
肝心のストーリーは、
３年しかない【高校生活】の天文部の
部活動を制限があるなかでも、
自分たちでできることをしよう、と
少しずつ形にしていく内容。
３か所の高校が少しずつ
つながっていくのですが、
直接会うことはできない。
でも、
物理的距離間があったとしても
つながることはできる。
つながった先にあるモノ。
それを勝ち取っていくプロセス。
主人公たちのセリフが響く、響く。
周囲の大人も優しいし恰好良い。
**,.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・
読了後は、
夏の空を見上げたくもなります。
本の帯にはこの一行。
【この物語は、あなたの宝物になる】
たしかに～☆*
分厚いですが、一気に読めます。
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