【癒しの読書】自己肯定と自立について ~なでし子物語より ~ | アチューンメント&ヒーリングをお届けして16年*神聖な私に還り、気づきと変化を促すエネルギーワーク ~Clearness Work~

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☆本画像は著作権フリーのHPよりお借りしています。

 

なんとなく書きたくなったので【ブックレビュー】です。

 

別ブログで読書感想文を書いていたことがあったのですが

やめた時に、再開をというお声をいただきました。

 

 ゜☆゜+.☆゜+.

 

当時は月末にまとめて読んだ本をUPしていたので、

同じ形式ではありませんが、

月1回くらいは【最近読んだ本】だとか

【記憶に残っている本】、

【印象的な言葉を遺してくれた本】を書いてみたいと思います。

 

 

情報って流れてしまうものだけど、

良質な本は常に私たちの感性を豊かにし、

【自他の心のありようを想像する力】を与えてくれます。

 

そのことをおしえてくれたのもまた、書物でした。

*,.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:* 

 

今回は【なでし子物語】を取りあげます。

過去の感想文の書き直しですが、時の経過とともに

私の捉え方も変わっているはずなので。

 

すでに

【天の花】

【地の星】が続巻として発売されていますし、

今は【常夏の光】が連載中だそうです。

 

 ゜☆゜+.☆゜+.

 

表題の自己肯定と自立・・・。

誰かに【自分】を否定されたり、

歩みの足をくじかれる経験をたくさんすると、

時に【自分】ではなく【相手】の顔色を見るように

なってしまうことがあります。

 

生きていくために、自分ではなく

他人を主軸に置いてしまうようになる。

 

過去に経験したのと同じ悲しい経験をしたくないから。

 

 

このお話の核心は、

自分を受け入れることができなかった主人公が、

周囲の人たちとのかかわりを通じて、

少しずつ自分を取り戻し、

自立していこうとする面にあるのだと私は思います。

 

 

【 お話について 】 

 

物語は、

親にネグレクトされた主人公、耀子と

預けられた先で出会う少年立海の小学生時代、

それを見守る未亡人の照子。

3人の姿を昭和の景色を背景に描いています。

 

 

限られた時間、親子の愛、幼馴染との友情、

大切にしている相手への気持ち、初恋、
誰もが持っているような身近な感情がいとしく、

心に響きます。
 

 

人生は春夏秋冬のようなもので、

春が来れば、冬が来ることもあります。

 

 

理不尽な状況にあったとき、

なんで私だけが、と自分を責めてしまったり、

どうして、××だけ、というように嘆いてしまうことも

またあります。

 

 

それらが悪いわけではないのですが、

そうしていても自分が辛くなるだけなんです。

 

 

本作品には続きがありますし、

主人公の状況が劇的に変わることはありません。

 

 

けれども、成長し考え方が変わることで

より強くなっていく姿が描かれています。

 

実行するとなると難しいこともあるのですが、

でも、以下のことはとても大事。


【どうして】というような状況にあったら、

【どうすれば】というように置き換える。
辛い時ほど、下を向いてうつむくことなく、
顔をあげて堂々と生きる。

 

 

下を見て歩いていたら、大事なものを見つけることが

できなくなってしまうでしょう?

 

【自立、かおをあげていきること。
自律、うつくしくいきること。
あたらしいじぶんを、つくること。】

 

 ~本文より引用~

 

この言葉と【どうして】のくだりの文章に

 

出会うことができるだけで一読の価値があります。

 

随所に、端正で丁寧な、

それでいて本質を突く言葉がちりばめられているので、

宝石箱を開けたような気分になります。

 

 

行き詰っている時、

お気持ちが落ち込んでいる時、

神聖な言葉に触れたい時、

感性を豊かにしたい時、

なんかこう元気がない時、

豊かな読書の時間を持ちたい時、

などにおすすめです。

 

 

読書の秋、には少し遅すぎますでしょうか。

秋の夜長の一冊にご関心がある方はどうぞ。

 

 

詳細:なでし子物語/伊吹有喜 ポプラ社