心のバリアが薄いと心がヒリヒリする。ヒリヒリへの薬。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

今日は「心のバリア」について。

 

心のバリアが薄いと心がヒリヒリするので、ヒリヒリへの薬を書きます。

 

本質的な話をしたいので、ちょっと長くて くどいよ。

 

最初に書いておくね。

 

 

さてさて。

 

子どものこころのコーチング講座(初級)では、「子どもとの信頼関係を築く聞き方」について 扱います。

 

この講座の対象は、幼児~小学校中学年ぐらいまでかな。

 

もちろん、それ以降でも学びにはなるけど、事例が小さい子向けです。

 

 

んで、受講生さんから よくお聞きするのが、

 

「子どもを信じることができない」

 

「家族を信頼したいけど、むずかしい」

 

という言葉です。

 

 

「信じる」「信頼する」って 口で言うほど 簡単じゃないですですよねえ。

 

わかります、わたしも日々、娘に腹を立てながら 修行中。

 

 

相手を信頼できない、という人には「境界線が薄い」という特徴があります。

 

私たちは 見えないけれど、心に境界線というものがあるんです。

 

安全で透明な繭のようなものをイメージするといいかな。

 

その中に自分がいる感じ。

 

 

このバリア(境界線)が薄いと、すぐに 他人の中に侵入したり、侵入されたりします。

 

今回は、「境界線を越えて侵入してしまう」ことについて お話ししますね。

 

 

 

本当の意味で「信じる」「信頼する」までには、2段階あると感じています。

 

 

まず、子どもの内面をわかろうとする、理解する、ということ。

 

 

人を信頼できない、信用できない

 

という人の頭の中では、無意識に

 

「それは正しい・正しくない」

 

「それは私と同じ・ちがう」

 

と 振り分けが行われています。

 

 

だから、自分と同じだと安心し、ちがうと モヤモヤします。

 

日本人は、同調圧力が強いからね。

 

「ちがう」ものを排除したい。安心したいから。

 

 

特に、自分より立場が弱い子供に対しては、

 

「それはおかしい!」

 

と なんとか自分と同じ方向を向かせたくなる。

 

 

だから、境界線を引けると楽なんだよね。

 

子どもの考えが 自分と違っていても 

 

「この子が持っている正しさや常識は、○○なんだなあ。」

 

「この子は今、こんなふうに思っているんだなあ」

 

と思えること。

 

文で書くと これだけなんだけど、人によっては

ぎゃー!!無理無理無理!!

 

そんなことしたら うちの子どうなっちゃうの!?

 

悶絶すると思う。

 

 

で。一応、続きも書きますと、

 

「子どもは子ども」「わたしはわたし」と 認めると自然に、

 

「へ~」「なるほど」「そうなんだー」

 

って口から出てきます。

 

 

これは同意ではなくて

 

「へ~、なるほど、あなたはそう思うんだ」

 

と いう意味。

 

 

この「へ~」という言葉が、クッションみたいになって、会話がマイルドになります。

 

相手は「聞いてくれた」と思うからね。

 

 

そのあとで、自分の意見を言えばいい。

 

「こんなことで困ってる」「こうしたくれたらうれしい」

 

些細なことだけど、売れっ子営業マンは必ずやってるスキルです。

 

 

 

次に、子どもの管轄に入らないこと。

 

 

子どもが小さいうちは、しつけが必要。

 

だから「教える」「選ばせる」ことが必須ですね。

 

 

でも、子どもが小学生になったら、「考えさせる」「責任を持たせる」。

 

「ママのの方が正しいのだから、言う通りにしなさい!」

 

「私が まちがいを正してあげなくちゃ!」

 

それが行き過ぎると、子どもが失敗する機会を奪ってしまいます。

 

 

傷つく経験は、ときに必要なんだ。

 

ダイアモンドと同じ。研磨することで ピカピカになる。

 

 

「子どもが傷つかないように先回りしないとこわい」

 

「子どもが自分の言う通りにしないと不安」


と感じるなら、「信じる」「信頼する」って むずかしいのです。

 

子どもがが

 

「私の思うとおりに考え、行動してくれないと、信頼できない」

 

ということですから。

 

それは信頼じゃないよね。

 

 

親はどうしても、相手の中に侵入していって 正そうとします。

 

同じように 境界線の薄い人に対しては、特に容赦のないことでしょう。

 

入りこんで、自分の価値観の種をまこうとするでしょう。

 

 

子どもは思春期に境界線を作り始める

 

 

その代表が、わが子です。

 

子どもは 家族との境界線が薄く、年齢が小さいほど 自分と他人の区別がついていません。

 

どうしても 入り込みやすくなるのは、しょうがないことともいえるかもしれません。

 

 

でも、子どもが大きくなるにつれ、侵入しようとすると抵抗にあう時期がきます。

 

特に 反抗期は、親の価値観から飛び出すとき。

 

「部屋に入ってこないで!」

 

「友達のことで口を出さないで!」

 

「いちいち、うるさいなあ」

 

こんな反発を食らいますが、とても正常な反応です。

 

子ども側から、境界線をはっきり示してきているということ。

 

 

その時期までに、ママ自身が 自分の境界線を育てていきましょう。

 

ママ自身の境界線が弱いと、どうしても 子どもの管轄に侵入したくなるからね。

 

 

 

境界線が薄い人の特徴

 

 

境界線が薄い人ってね、「自分ではなく まわりばかり見ている」のです。

 

人と自分を比べたり

 

人からどう思われているかを気にしすぎたり

 

自分の常識から外れている人を 見張っていたり。

 

 

境界線って 心の皮膚みたいなものです。

 

薄いとヒリヒリするよね。

 

他人の方ばかりみてると、さらに 薄く薄く なってくのです。

 

自分が相手の中に侵入したり、逆に侵入されたりするから。

 

 

心のバリアを 厚くしたいと思ったら、自分の方を見ればいいということ。

 

自分の欲求。自分の感情。自分の思考。自分の価値観。

 

自分の中から出てくるものを、ひとつひとつ 大切に扱うこと。

 

 

 

心の皮膚=境界線をつよくするために

 

 

簡単なことです。

 

「私はこう思ってるんだな」

 

と ひとつひとつ拾い上げて、

 

「そっか、こう思ってるんだね」

 

と 自分に返事をするだけなんです。

 

自分にボールを投げて、自分にボールを投げ戻すような感じ。

 

 

なかなかに これがむずかしいのだけど、私のブログでは ずーーーっと10年以上、このこと↑について 書いてます。

 

 

たとえ、自分の内面の言葉が汚くてもいいのです。

 

「あーー、もうヤダ。全部 放り投げたい!」

 

と自分が思っているのに気付いたら、

 

「そうだよね、そう思うぐらい きついよね。がんばってるよね」

 

と自分に 言ってあげられること。

 

自分に「そうだね」と声をかけるのは、自分を甘やかすことではないのです。

 

ていねいに自分を見ていれば、自分を守るためのバリアは より強くなっていくもの。

 

 

 

自分いじめは何も生まない

 

 

そして、自分も相手も裁かないこと。

 

「そんなことを思ってはダメ!」と自分を責めることは 意味のないことよ。

 

だって「思ってる」んだもん。ないことにはできない。

 

「そう思ってるんだな」

 

って いったん 受け止めていけると、いいね。

 

自分のことも、ジャッジせずに。

 

 

正しさなんてただの好み

 

 

それに、「私が正しい!」と 自分の思考が言っていても、それは あてにならないものよ。

 

正しさなんて、好みだから。

 

思考がすべてを知っているわけではありません。

 

 

相手をジャッジして

 

「あの人がまちがっている!こうすればいいのに!!」

 

と 相手の方へエネルギーを向けるより、

 

「”私が正しい”と思っているから腹が立つんだな」

 

と 認めていけたらいいよね。

 

それだけでも「自分が正しい」という思いは緩んでいき、心のバリアがしっかりしてきます。

 

 

 

自分を認めると他人も認めやすくなる

 

 

そうやって、自分の中から出てきたものを 尊重していくと、他の人の中から出てきたものも 尊重しやすくなります。

 

ちょっとモヤモヤしても、相手の判断にまかせることが できるようになってきます。

 

そうやって 自分のバリア(境界線)と相手のバリアがしっかりしてくると、信頼関係も深まっていきます。

 

 

もしも、

 

そんなことして 何の役に立つの?

 

なんの解決にもならない!

 

 

もし、そう思われる方がいらしたら、まずやってみて、としか言いようがないなあ。

 

ある程度の期間 やってみて、それでも 役に立たないときには、他の方法を試してみればいいんじゃないかな。

 

私は、自分が楽になった方法をお伝えしてるけど、全員に合うとは限らないから。

 

 

特に、「成果を上げる」「最短で成し遂げる」ことが好きで、「損得で判断する」人には この方法は合わないかもしれません。

 

じっくり、ゆっくり、漢方薬のように 効いていく感じだから。

 

 

もちろん、私も まだまだ道の途中で、できたり できなかったり…。

 

それでいいと思っています。

 

おばあちゃんになる頃には、だいぶ 楽になっている予定(*'ω'*)

 

「あー、あの頃は 他人を変えたくてしょうがなかったなあ~」

 

なんて 回顧できたらいいなあと思っています。

 

私のまわりに集ってくれる人たちと、「あんなときもあったよね~」なんて 言えたら最高だなあ。

 

ね?

 

 

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