心のお片付けの方法。目の前に見ているものの、向こう側を見る。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

数年前前、とある校長先生が

 

●女性は2人以上産むことが大切
●子どもを産めない人は寄付を

 

という話をしたことが、ニュースなどで話題になっていました。

 

この発言は、主に「教員として不適切」である、という報道が多かったように感じます。

 

発言の要旨は次のようなものです。

 

今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。

 

特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。

 

 

女性にとって最も大切なことは、こどもを2人以上生むことです。

 

これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。

 

なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。

 

しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。

 

 「女性が、こどもを2人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い」

 

と言った人がいますが、私も賛成です。


 

子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。

子育ては、それほど価値のあることなのです。

 

もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。

 

次に男子の人も特に良く聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。

 

女性だけの仕事ではありません。


 

人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。

 

子育てをしたら、それで終わりではありません。

 

その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。

少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。

 

やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。

 

ご覧になって、何を感じましたか?

 

 

「教員は公人なのだから、こういった発言は控えるべきだ」

 

「人の生き方に、口を出さないでほしい」

 

「子どもを産めない女性への差別だ」

 

「もっともな意見だ!」

 

人によって ちがいますが、いろいろなことが 頭の中に浮かんでくるでしょう。

 

もし、不快感を感じた方がおられましたら、今日の記事が役に立つのではないかな、と 感じています。

 

 

コーチングではよく、「主体的に生きる」ということが言われます。

 

とてもあいまいな言葉なのですが、私は

 

「どう生きるのかは、私自身が決められる」

 

と信じられることかな、と 思っています。

 

 

主体的に生きるためには、まず、自分が何を感じているのかを 知ることです。

 

●どんな価値観を大切にしているのか

 

●どんな感情が、今わきあがってきているのか

 

そういったものを、心の中で パッとつかまえて よく見るのです。

 

 

先ほどの発言を聞いて、私がまず思ったのは、

 

「校長という立場の人が、子どもたちに、罪悪感を植え付けないでほしい」

 

ということでした。

 

 

子どもにとって 先生はとても大きな存在なので、

 

「女性はこのように生きるべきだ」

 

と言われれば、少なからず 心に残ることでしょう。

 

もし、子どもを産まない選択をしたら、または 産めなかったら、

 

生徒たちの心に 自分を責める気持ちが生まれるのではないか、と心配になったのです。

 

その心配な気持ちが、不快感となっていたのですね。

 

 

そして、もう一段階、掘り下げて考えます。

 

私は、「先生」「生徒」という言葉を使っていますが、これは 私の鏡です。

 

心理学用語では「投影」と言いますね。

 

この鏡に、何が映っているのかを見ると、自分自身が見えてきます。

 

今回のキーワードは「罪悪感」。

 

 

「校長先生」という具体的な人を 横に置いて、見ていきます。

 

私にとって、

 

●罪悪感を植え付ける人は誰だろう…

 

●罪悪感を植え付けられた人は誰だろう…

 

と 考えてみました。

 

 

すると、両親や過去に出会った 数人の人が思い浮かびました。

 

「子どもとは こうあるべきだ」

 

「女性としてこう生きるべきだ」

 

私自身、そういった価値観を押し付けられてきた、と 感じるときがあったのですね。

 

 

同時に、その期待に応える生き方ができない自分をずっと責めてきました。

特に

「自慢の娘じゃなくて、ごめんなさい。」

という思いは、ずっと握りしめてきているかもしれません。

 

だから、校長先生の言葉を聞いてまず「罪悪感」という言葉が浮かんできたのです。

 

 

ということは。ということはですよ。

 

私の憤りは、一見 校長先生へ向いているように見えて、そうではありません。

 

発言を通して、私の中で 過去の感情がよみがえってきた、ということです。

 

校長先生の向こう側に、過去の出来事が映し出されていました。

 

 

それは、

 

●私に「~であるべき」を おしつけて来た(ように感じる)人への怒り

 

●人の期待に応えられない、出来が悪い(と感じた)自分への怒り

 

だということがわかります。

 

 

他人への感情は、いろんなことに気づかせてくれるます。

 

そして、感情は 気づいただけでも 軽くなっていきます。

 

今回、校長先生の言葉を通して、私は罪悪感をたくさん抱えていることに気づき、少し 楽になりました。



自分の生き方は自分で決めていい。

 

誰が何と言おうとも。

 

 

でね。ここからが本題。

 

このブログでは、何度も書いていますが、物事には「よい」も「悪い」もないのです。

 

世間の常識は 時代や国によって変わります。

 

好き嫌いは、人によって変わります。

 

 

そのとき、「何が正しいか」より、

自分の中に どんな反応があったのか、

何が生まれ出てきたかの方が大事です。

 

その物事を見聞きして、こんなふうにとらえた。こう解釈した。

 

それによって、こんな感情がわいてきた。

 

主体である「私」がすべてなのです。

 

 

だから、心がザワザワしたときには、

 

「私は 何を感じているのだろう」

 

と、自分を中心に考えられると、心のお片付けが早く済みます。

 

 

自分を主体に考えることができると、外側に向いていた視点が、ぐっと 自分の内側に向きます。

 

自分と対話が終わるころには、ザワザワしていた気持ちも ずいぶんおさまっていくのです。

 

 

ザワザワがおさまったら、

 

「じゃあ、私はどうしたいんだろう」

 

「私は、この出来事を どうとらえたらいいのだろう」

 

そんなふうに、整理していくことができます。

 

 

今回は、心を整理をする過程で、校長先生に対して なんとも思わなくなりました。

 

「校長先生は、そう思ったのね。ご心配ありがとう。」

 

そんなふうに、心に境界線を引くだけで おしまい。

 

 

イライラにエネルギーを取られないって、とても ありがたいことです。

 

「すべての主体は私自身」

 

そう思えるようになると、心のエネルギーもかなりエコになりますよラブラブ

 

 

 

そんなわけで、昨日も書いたけど来春からまたコーチングセッションの方法(1対1で話を聞く方法)の講座を開こうかな~と思っています。

 

まずは「クライアントの話を聴けるようになること」

 

そして「徐々に自分の話を聴けるようになること」

 

両輪があって コーチングは機能していきます。
 

実際は 他人の話を聞くわけなのですが、それを通して 自分自身も心が整理されていきます。

 

とてもお得なお仕事なのですよね。

 

もちろん、お仕事にしない人も大歓迎。

 

まもなく、先行予約を始めようかなと思います。

 

 

 

和久田ミカの

 

●フェイスブックはこちら

 

●インスタグラムはこちら

 

●今後の募集予定はこちら
 

 よろしかったら、フォローしてねん。

 

 

 募集中・募集予定の講座