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ハートフリースペースのSimple days

心と体はひとつです。体が不調な時、心は何かを訴えている。 心が不調な時、体は何かを訴えている。
心と体に耳を澄ませて、ラクに、シンプルに生きることを大切にしませんか。

今回の災害の大きさに愕然としながら

胸がふさがれる思いです

静かに祈りを繰り返しています


まずは被害にあわれた多くの方々に

お悔やみとお見舞いを申し上げます

そして

お知り合いや大切な方と連絡の取れない方々も

多くいらっしゃること

余震も続く中で、原発の不安も高くなっていること

みなさま大丈夫ですか?


こうしている今も、物資の不足や多くの支援を必要としながら

懸命に生きていらっしゃる被災地の方々

そして懸命に支援活動をされていらっしゃる方々に

心から感謝します


連日のTVによる報道で瞬時に情報が伝わります

繰り返し、繰り返し映像が流れます

迅速に情報を共有できるありがたさと同時に

見続けることで意図せずに被る心の負担が気にかかります


私たちはこの現実に生きています

不安や、恐れや、心配を感じたら

どうぞ時々ご自分の呼吸に意識を向けてください


吸う息を身体で感じ・・・

吐く息に不安な気持ちをのせてみましょう


短い時間で構いません

呼吸に意識を向けて、呼吸を感じてください


あなたの近くに話ができる人はいらっしゃいますか?


どうぞ近くにいる方と話をしてください

思い、気持ち、どんなことでも話をしあいましょう

お友達でなくても

たまたま隣り合った人同士でも

どうぞ話をしあいましょう




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早咲きの桜が満開です
3月の声と同時に雪も舞う底冷えのする日々
今日も風がとでも冷たいですが
春の仕事は確実に進んでいますね

どんな時も自分の内にあるものを大事に
日々の仕事をしていくことが大切
日々の営みを信じることが大切

満開の早咲きの桜が
そして
蕾をふくらませているまだ咲かない桜が
そう教えてくれているように思う
寒い春の昼下がりです





桃の節句も過ぎ、桜の蕾もひそやかにふくらんでいます

寒い日が続いていて冷え込みがこたえます

みなさまはいかがお過ごしでしょうか


先月の終わりにオープンセンスで開催された

「エサレンの歴史とディック・プライスの遺産」という

ワークショップに参加しました


来日したクリスティン・プライスに会いたかったのと

クリスから直接エサレンの話が聞けるのが楽しみでした


昨年はディックの生誕80周年であり亡くなって25年

エサレンでは記念の催しが1週間行われたそうです


カリフォルニアにあるエサレン研究所は

ふたりの若者が出会ったことから設立されました

同じ夢を抱いていた若者、それが

マイケル・マーフィーとリチャード(ディック)・プライスです


宗教や哲学、心理学を探求したい

人生の意味や可能性についての新しい考え方を探求したい


こうしてエサレンンは

1960年代に起こった「ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント」

(人間の可能性を追求する運動)のメッカとなりました


記録映像も見せてくれたのですが

そこにはそうそうたるメンバーの顔がありました

グレゴリー・ベイトソン、カール・ロジャース、アブラハム・マズロー・・・

ゴードンの顔もありましたよ

若き日のクリスとディックのワークの様子も紹介されました

5月に来日してワークショップをしてくれるドロシーもいました!


ディックはパールズが創ったゲシュタルト療法(セラピー)を

プラクティスとして発展させました

それは治療ではなく、気づきを探求していく姿勢です

身体、心、精神を分けず

ただ探求し、気づいていくこと、とも言えるでしょう


いつもゲシュタルト療法について聞かれると

私にとっては生き方です、とお答えするのですが

今回エサレンとディックの歴史を聞きながら

あらためて実感したことでした


すばらしいと聞くエサレン周辺の自然を

いつかこの目で見ることができるかしら・・・





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今朝起きると一面の銀世界でした
すぐに溶けてしまいましたが
今年3度目の雪でした

写真は今日の夕暮れです

立春を過ぎて冷え込むことは多く

突然のように雪が降り積もる日があります
ずっと神奈川に住んでいると

これも春の到来を感じることです


近くの桜並木では
よく見ると蕾がほんのりピンク色
昼間の陽光も明るさを増して
春の道のりがは平坦ではありませんけれど

着実に季節の仕事が進んでいます








人間の脳の働きは

pregnancy 豊潤な想像力あるいは創造力


 なぜならば、とゴードンは続けます


≪プロセスは常に全体像を創ろうと

構成的、統合的に機能している


なぜなら

自然界には圧倒的な量のもの(刺激)が存在しており

これらをいちいち

バラバラに知覚していては息をつく暇もない


すべてを吸収するのではなく

パターンを構築して吸収しなければ

(圧倒的な量の刺激の中では)生きられないのである




ゲシュタルトセラピーは

これを(この機能を説いたゲシュタルト心理学を)

心理的側面に発展させた


人間は他者との関係性(relational)の体験によって

脳内神経細胞に

ネットワークが形成されてパターンをつくる


ゲシュタルトセラピーは

この構築したパターンを壊していくのである




脳内神経細胞のネットワークは

変化しやすい複雑さ(complexity)を持っている


その体験において

他者との関係性がどのようなものか

によってパターンは変化する




例えば、赤ん坊は不快を感じると泣く

このときに

世話をされる(他者からサポートを得る)体験をすると

自分の不快感情・感覚と

その対処方法のパターンが発達する


脳内でミラーニューロンとネットワークができるからだ


(ミラーニューロンとは

言語や行動の獲得と関係するといわれる脳神経細胞で

共感との関連性を示唆する説もある)




しかし

泣いても放って置かれた(サポートを得られない)とき

ミラーニューロンとネットワークはつながらない

(対処方法のネットワークはつくられない)


対処方法が発達しないままパターンが構築される


この脳内ネットワークは

早期の体験ほど深くなるといわれていて

新しい出来事にも同じパターンを使い続けてしまうのである。≫





少し補足すると

泣いてもサポートが得られないとき

その赤ちゃんは泣くのをやめて

絶望するかもしれませんね


この「不快な感覚を感じたら泣かない、絶望する」

というパターンがつくられると

大人になっても使い続けてしまうというわけです

例えばいじめにあって苦しいとき

誰にも相談しない

助けを求めないで絶望してしまう、というように




≪ゲシュタルトセラピーで

今は役に立たないパターンを壊すとき

その状況に他者を入れる

関係性を取り入れていくことをする


その体験が

ミラーニューロンと関わってくる

つまり

脳に新しいネットワークをつくっていくのである


他者との関係性、サポートを得られたときに

つくられるパターンは


柔軟で

創造的(creativity

学びのある

成長するパターンである


サポートを得ずにつくられるパターンは

硬直していて

いつも同じパターンの

凍りついたゲシュタルトなのである。≫





神経科学に関心の深いゴードンの講義は

少し難しかったかもしれませんが

ゴードンが言いたいのは


人間は他者のサポートを得ることで

創造的に生きることができるようになる

ということだと私は受け止めています


そして

ゲシュタルトを学ぶ過程

ゲシュタルトセラピーの過程は

まさにその体験を重ねることでもあるのです



























20111/78のゴードン・ウィラー博士の講義を

私自身の復習のためにまとめてみます

長いので分けて掲載します

≪≫内がゴードンの講義内容 もちろん意訳です

( )内は私の注釈です



ゲシュタルト(gestalt)という言葉はドイツ語で

全体、全体性をもった形態、まとまりのある構造

といった概念を表す言葉で
日本語や英語には直訳できる同義語がないといわれています




1900年代初期にヴェルトハイマー、ケーラー、コフカらによって

ゲシュタルト心理学が提唱されました

その後、レヴィン、ゴールドシュタインによって

パーソナリティ理論へと発展しました。


ゲシュタルト療法はそのゲシュタルト心理学をベースに生まれました



ゴードンはゲシュタルトには3つの重要な柱があるといいます


n Relational 関係性

n Creativity 創造性

n Complexity 複雑性、複雑さ


人間はものをひとつひとつバラバラに知覚するのではなく

ひとつのまとまりとして知覚する

という知覚の研究から始まったのですが


例えば

友人Aさんの横顔しか写っていない1枚の写真を見て

それがAさんだとわかるのは

その人を構成しているあらゆる部分を

まとまったひとつの全体「Aさん」として知覚しているからこそ

一部分の横顔だけでAさんだとわかるのですね



≪人間の脳の機能は

刺激(見るもの、触れるもの等五感で知覚する)から

全体像を構成しようとする働きがある≫


という話からゴードンの講義は始まります


先ほどの例では

見えているのは横顔という一部分だけですが

脳ではAさんのほかの部分を含めた全体像を捉えている

と言えるでしょうか


≪刺激(五感で知覚する)から全体像を構成する働きは

パターンを形成するようにできている

パターンを形成するから行動ができるようになる


例えば

猫は動いているものを見ると捕まえようとする本能を持っているから

動くものを見た瞬間に前足を動かす行動をする


人間の脳はこのような本能を持っていない


ものを見てパターン、意味合いを構築して

はじめて行動(の方向性)が生まれるのだ≫

とゴードンは続けます



≪脳はひとつのものを知覚すると

それが何であるか

何を構成する部分なのかを見出そうとする働きを持っている


私たちは何かを見るとそれが何なのかをわかりたがる


何かを知覚すると次の過程(何なのか)が起こり

その知覚からまた次の過程が生まれ

全体像が構成されてパターンが形成され

行動(外的行動・内的行動)が起こる≫



ちょっと難しいですね


例えば

生まれて初めてゴキブリを見た幼児にとって

ゴキブリは昨日見たカブトムシと同じような昆虫かもしれません


その時、大人たちの「きゃぁ、ゴキブリ」という声や

殺虫剤を噴霧する行動など


あらゆる刺激を構成していき


「ゴキブリはイヤな害虫」という全体像を構築して

パターンが形成されて


ゴキブリを見たら殺す

という行動をするようになる、ということですね




ゴードンは脳のこの働きをpregnancyと表現しました


豊潤な想像力あるいは創造力

といった意味合いに私は解釈しました


ゴードンに「pregnancyの意味することは

creativityと同じような意味合いに捉えていいか」

と質問したら「Yes」と答えてくれたので

解釈の方向は間違っていないでしょう



今日はここまでにします

関心のある方は続きをお持ちくださいね







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お正月の間楽しんだ薔薇の切り花です
白味がかった淡いピンク色は大好きな色のひとつです

ゴードン・ウィラー博士のワークショップに参加しました
JAGTの顧問でもあるゴードンは
著作も多く、理論家肌です


僕は話しすぎるから止めて、と言って笑わせてくれました

ゲシュタルト心理学が提唱してきた理論が
現代の脳科学の発展により
科学的にも証明されつつあることを熱く語ってくれました


脳の話自体は初心者にはちょっと難しかったかもしれませんが

それらを通じて彼が提案しているのは

自分をサポートしてくれる人を招くことです


これが私たちの中にある創造性の力なのですね

私もゲシュタルトセラピーを通じて

出会う一人一人と共に探求し、分かち合っていきましょう


ゴードンの話してくれた内容は近いうちにまとめたいと思っていますので

関心のある方はご覧くださいね


最後にワークショップを通して何を持ち帰るかと聞かれたとき

一番言いたかったことを言わなかったことに気づきました

直前に起きたできごとに気をとられて

役割の仮面をかぶってしまったことに気づきました


本当はそれぞれに探求しながら

同じ空間と時間を一緒に過ごしてくれた

一人一人の存在を私の中に持ち帰ってきたのです

一人一人にありがとう

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新年明けましておめでとうございます

朝日新聞が「弧族の国」というタイトルで
昨年から連載しているルポルタージュを読んでいます

人とつながりを持てない
現在の日本社会が浮かびあがります

私たちは
もっとつながりを持つことが必要です
一人ではうまくいかないことも
誰かがいてくれることで
乗り越えていかれる

もっと助けを求めていいし
もっと甘えていい
その経験は別の誰かの助けになるでしょう
さまざまな場面で
さまざまな形で
さまざまなふれあいを通じて

そして
助けを求められる場所、機会を
創っていくことが必要な時代なのも実感します


日々の中で立ち止まる時間を大切に
新しい年も自己と向き合いながら
ゆっくりと歩こうと思います

今年もよろしくお願いします





もういくつ寝るとお正月・・・

子供時代は本当にお正月が楽しみでした


眠って起きると新しい年、という不思議な感覚


家族があらたまって

「おめでとうございます」と挨拶しあう

どこか神妙で、照れくさい感じ


年に一度のお雑煮の楽しみ

現代のように豪華ではないけれど

重箱に「特別」を感じたおせち


昨日と同じはずの木々や近所の静けさ

羽根突きの羽根が羽子板に当たるコン、コンという音とリズム


静かにゆっくり過ぎていく時間

・・・・・・


コンビニや交通機関が終夜営業をし

大手デパートも2日から営業する現代の賑やかさからは

想像もつかないような気がしますが


私の中にあるお正月のイメージは”静けさ”です



今年の仕事は今日で終わりです

1年間ありがとうございました


たくさんの出会いがありました

出会いの時は相手がどのような関係の人であれ

一期一会です

同じ時は2度とないのですね

だからこそ愛おしさが増すのかもしれません


だからこそ感謝の気持ちを伝えたいのです

ありがとう

あなたに出会えたこと

ありがとう

私と出会ってくれたこと



新しい年は1月4日から仕事を始めます

来年もよろしくお願いいたします


あなたはどのような1年だったでしょうか

どうぞ良いお年をお迎えください





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一昨日は大雨の後
ご覧のような雲ひとつない青空で
コートがいらない位の暖かさでした
風が強く吹いていましたっけ

今日の空気は冷たくて
一昨日の風に
ずいぶん葉を落とした銀杏の姿も
街を彩るクリスマスの飾りも
急に師走らしさを増したように感じます

色や形や気温や匂い•••
私の「師走」のイメージには
さまざまな記憶がつまっているのだなぁ
深呼吸しながら思いました





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