鳴き声に誘われて目を上げるとツバメの巣がありました
親鳥たちが交互に飛び立っては
巣の中で大きく口を開ける雛たちに餌を運ぶ様子を眺めながら
雛たちが大きく羽ばたく日に思いがゆきました
コロナ禍で現在の社会が抱えている数々の問題が
次々にあらわになっています
これまで地道に訴え続けてきた方たちがいたからこそ
今ようやく格差や差別への切実な声があげやすくなった
と言えますし
ネット環境の加速する社会になったことも後押ししているでしょう
若者たちの活動がSNSを通じて大きな連携を生むことは
私には目をみはるばかりです
同時に
今噴出しているあらゆることに対応をしてこなかったのは
私たち大人だとつくづく考えます。
時代の転換期を生きています
ビジョンハッカー Vision Hacker という言葉を知りました
名付けたのは日本のNPO法人ETIC.(エティック)で
彼らも元々は学生団体として活動してきたのだそうです
ビジョンハッカーの意味は
自らのビジョンで、現在や未来の世界の風景を書き換えようとする人
NHKでビジョンハッカーの特集が放映されたそうですが
世界中の彼らの、それぞれの活動の一端を知って
私の中には希望の光が灯りました
私が育った60年代から70年代も激動の時代でした
大戦後の世界が大量生産・大量消費社会へとまっしぐらに進む中
個人の権利、人間性の回復を求めた闘争や運動が
世界各地で若者たちを中心にさまざまな形で繰り広げられました
私が経験している過去と現在
どちらも若者たちの訴えが世界中に広がり
社会を動かす力強さがあり
加えて現在の若者たちの活動に
人間の成長、成熟に向かうプロセスを見る思いがします
彼らはそれぞれが取り組みたい目の前のことに取り組みながら
一人も取り残さない方向を
地球に暮らす、共に生きる、全体という方向を向いている
これを言い換えれば
人間にとって幸せとは何か
を問い直していることに他ならないでしょう
COVID-19の先行きはまだまだ見通せませんが
今、何をどう選択していくのか
とても大切な、とてもよい機会と捉えましょう
彼らのような活動はできなくても
彼らの未来が心地よくなる希望を共有しながら
大切なことを大切にすることができます
私にできる小さなことを暮らしの中に加えていきましょう