シルバーウイークなのに、雨の日が続いていますね。
予定を変更して、お子さんとお家で過ごしている方も多いでしょうか。
せっかく家にいるなら、
「ちょっと片づけようか」
なんて始めた方もいるかもしれません。
でも、
子どもはなかなか動かない。
「これ、いるの?」
「どうするの?」
「早くやってよ」
「片づけて!」
……だんだんイライラ(笑)
そんなこと、ありませんか。
先日、継続で伺っているお客様のお宅で、小学生のご兄弟と一緒に片づけをしました。
こちらのお宅。
初めにご相談いただいたのは、
物置になっている部屋を、子どもたちが使える部屋にしたい
ということでした。
初回のサポートでは、まずその物置部屋を整理。
そして今回は、リビングにある子どもたちの物を整理して、前回片づけた部屋へ移していくことになりました。
キッチンカウンターの下には、ご兄弟それぞれのランドセルラック。
その周辺にも、子どもたちの物がいろいろ置かれていました。
お母さまからは事前に、
「子どもたちにも片づけのやり方、整理整頓を教えてほしい」
とのご希望も。
開始早々、お子さんたちから「先生」と呼ばれた私。
「先生はやめてくださーい(笑)」
なんてところから始まりました。

※写真はイメージです。
さて、
整理整頓を教えるといっても、何から始めましょうか。
いきなり、
「これはここにしまおう」
ではないんですよね。
まずは、目の前にある物をひとつずつ見ていきます。
家族で暮らしていると、物って混ざりやすいんです。
「これ誰の?」
「僕の?」
「お兄ちゃんの?」
「弟くんの?」
「二人で使ってる?」
「これはパパ?」
「ママ?」
「家族みんなで使っている物?」
ひとつずつ見ていくと、
これが意外と、すぐには分からない(笑)
誰の物なのか。
何に使う物なのか。
今も使っているのか。
同じ仲間はほかにもあるのか。
まずは、ひとつずつ区別していきます。
これが整理です。
今回も、ご兄弟それぞれに自分の物を見てもらいました。
弟くんは、初めからノリノリ。
黙々と整理を始めました。
途中で休みながらも、また戻ってきて、
「次はここ」
「ここも」
と、気になる場所を次々教えてくれます。
あまりにもいろいろ見えているので、
「監督さんみたいだね(笑)」
なんて話もしました。
一方のお兄ちゃんは、その日はちょっとお疲れ気味。
でも、いざ整理を始めると、
「これはこっち」
「これはこれと一緒」
と、自分で考えて分けていきます。
兄弟でも全然違うんですよね。
そして同じ子でも、その日のコンディションで違います。
大人だってそうです。
今日はやるぞー!という日もあれば、
今日は何にもしたくない……
という日もあります(笑)
そして、二人が物を手に持って考えていると。
横から、
「どうすんの?」
「これはいるの?」
「早くやってよ」
と、ご両親の声が(笑)
分かる、
分かるんですよ。
毎日一緒に暮らしている自分の子どもですからね。
目の前でなかなか決まらなかったら、
「で、どうするの?」
って言いたくなる(笑)
私だって、自分の息子だったら待てなかったと思います。
それに、
こういう時って、私がいると少しよそ行きになるのかな、なんて思っていたんです。
そんなことなかった(笑)
いつものご家族のやり取りを、そのまま見せてもらっているようでした。
なんだか、それもちょっと嬉しかったんです。
とはいえ、
今回は、お子さん自身に考えてもらいたい。
なので、
「今、考えてるからちょっと待ってー」
と心の中で思いつつ(笑)
「あっちのお部屋の様子、どうですかー?」
と、すかさずお父さまやお母さまに別のことをお願いする私。
その間に、子どもたちと続きをやります。
すると、少し時間はかかっても、自分で決められるんですよね。
今回、お子さんたちは「自分の物を整理する」。
そしてご両親は、
「子どもが決めるまで、ちょっと待ってみる」
そんな時間にもなっていたのかもしれません。
もちろん、毎日の暮らしの中でいつも待てるわけではありません。
私だって、自分の子育て中にはできていませんでした(笑)
でも、片づけるために時間を取った時くらいは、
その子が何を考えているのか、少し待ってみる。
すると、いつもとは違う姿が見えることがあります。
私は片づけ方を教えるために呼んでいただきましたが、
子どもだからといって、こちらが全部答えを決めるわけではありません。
「これはどうしたい?」
「これは何と一緒?」
「どこで使ってる?」
と聞きながら、一緒に考える。
一人の人として、その子がどうしたいのかを聞く。
そこは、大人のお客様と変わりません。
子ども扱いしません。
そんなふうに一緒に片づけていたら、
開始早々は「先生」だった私も、
帰る頃には「武藤さん」になっていました(笑)
そして、物をひとつずつ整理していき、
キッチンカウンターの下にあったランドセルラックを、前回片づけた子ども部屋へ移しました。
それまで子どもたちの物が集まっていたカウンターまわりもスッキリ。
動きやすくなりました。

※写真はイメージです。
すると、そのあと、
お兄ちゃんが、キッチンカウンターにあった水槽を自分からシンクに運んで、掃除を始めたんです。
すると今度は、
お父さまとお母さまから同時に、
「何やってるのー!」
(笑)
その時は私も作業の途中でしたが、あとになってふと思いました。
お兄ちゃん、なんであのタイミングで水槽を掃除しようと思ったんだろう?
ランドセルラックがなくなって動きやすくなったから?
カウンターまわりがスッキリして、水槽が気になったから?
前から掃除したかった?
本当のところは、お兄ちゃんに聞いてみないと分かりません(笑)
でも、自分から水槽を運んで掃除を始めた。
そこには、お兄ちゃんなりの理由があったんだと思います。
理由を聞く前に、
「何やってるの!」
と言われたら…
そりゃあ嫌になっちゃいますよね。
……なんて今なら言えますが、
私も息子を育てている時は、行動した理由を聞く前にあれこれ言って、よく息子から言われました(笑)
自分の子どもだと、なかなかできないんですよね。
だからこそ、家族ではない私が一緒に入ることで、見えることもあるのかなと思っています。
後日、この水槽のこともお母さまにお伝えしました。
ランドセルラックを子ども部屋に移動したらリビングが動きやすくなったことで、「水槽もきれいにしよう」と思ったのかな?
本当のところは本人に聞いてみたいですけどね、と。
そして、その後のお子さんたちの様子も教えていただきました。
当日は弟くんのほうがノリノリでしたが、
今、積極的に新しいランドセルラックの場所を使っているのはお兄ちゃん。
帰宅すると真っ先に子ども部屋へ行き、ランドセルを戻しているそうです。
弟くんにも声をかけているとか。
一方、弟くんについても、
普段の様子からは気づかなかったけれど、
この子なりに「こうしたい」があるんですね
と、お母さまにも気づきがあったようです。
面白いですよね。
当日の姿だけでは分からない。
兄弟でも違う。
その日のコンディションでも違う。
そして、実際に暮らし始めてから見えてくることもあります。
だから、
「この子は片づけない」
「片づけが苦手」
と、すぐに決めなくてもいいのかもしれません。
そしてこれ、
お子さんに限った話ではないんですよね(笑)
整理収納サポートに伺うと、わりと最初に、
「これ、どこにしまったらいいですか?」
と聞かれます。
でも私、
「今まだしっかり決めることはできませんね」とお伝えすることがあります(笑)
だって、まだ何がどのくらいあるのか分からないから。
だから、先に整理。確認です。
何があるのか、
誰の物なのか、
何と何を一緒にするのか、
どのくらいあるのか。
そこが分かってから、
「じゃあ、どこに戻したら使いやすい?」を考えます。
ところが大人になると、
「これを買ったら片づきそう!」と、収納グッズを先に買っちゃったりする(笑)
何を入れるのか、
どのくらい入れるのか、
何個必要なのか、
置く場所のサイズは、
そこをよく確認する前に買ってしまうと、
これがなかなかうまくいかないんですよね。

※我が家の収納です。
今回も、新しい収納グッズを買ったわけではありません。
まず整理して、
今ある収納を使って、
今あるランドセルラックの場所を変えました。
その結果、
今、お子さんが自分からそこへランドセルを戻しています。
もし今日、お子さんに、「片づけなさい!」と言いたくなったら、
いきなり全部を片づけようとしなくてもいいので、
まずはひとつ、
「これ、誰の物?」
「これは何と一緒?」
そんなところから始めてみてもいいと思います。
それでも家族だけだとイライラする。
進まない。
ありますよね(笑)
私だって、自分の家族なら同じです。
そんな時は、家族ではない人が入ることで、いつもとは違う姿が見えることもあります。
片づけてもらうのではなく、
自分で考えて、自分で選んで、自分で戻せるようになるために。
私はその隣で、一緒に手を動かしています。

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