2年前のGW、
たくさんの涙を目に浮かべながら、これまでのことを話してくれた一人の女性がいました。
結婚が決まっていた彼との仲を
過保護で過干渉な父親によって反対され引き裂かれ、彼女はとても苦しんでいました。
ここには書けないほどの
お父様による度が行き過ぎた支配、コントロールによるものでした。
わたし自身、かつて母を殺しそうな自分が怖くなり絶縁をしていますが、彼女はこういっていました。
「わたしはなほさんと少し違って、
父親が最も大切に思っているであろう自分自身の命を自宅の敷地内で断つことによって、復讐しようと思いました」
たくさんの涙を流し、
父親への感情と真剣に向き合い、
人を好きになれるか不安でいっぱいなときも幾度となくあったであろう彼女の心からの笑顔が見えていること、
あのときとは違う涙を流す彼女と話せていることに、静かに穏やかに感動しています。
わたしも同じ。
優等生に見せかけて生きてきた。
なんでもできる "風"。
自分に自信など、てんでない。
勉強ができることで自分の価値を図ってきた。
でも、
自分の人生に責任を持つということの意味がわからず、
大きな決断をするときはもう怖くて怖くて怖くて、
人に相談しては流されたりますます悩んだりしてぶれまくり…
決める勇気を持つことができず、
なのに、
さもしっかりと生きてきましたけど
というような顔をしてわたしは生きてたんだと思う。
「親がその権利(自分で決める)をくれなかった！！」
と "毒親" という言葉を知った後毎日母を罵りブチギレまくったけれど、
今では "そうではない" とはっきりとわかる。
わたしがその権利を持とうとしなかっただけ、放棄しただけ、勇気がなかっただけ。
誰かに決めてもらおうとしてきた。
その方が楽だった。
親に決めてもらってきていた。
言いなりだった。
それが当たり前で普通だと思ってた。
違和感はもちろんあったけど、
見ないふりをしてた。
でもそれらは健全でないと
あるとき知った。
知れたから、
そして、
越えられたから、
"自分で選択できる"
という自由があることを知り、
「ここまでくるのに苦しさはあったけど、
今の方がすごくすごく幸せだよね」
と、2年前泣いていた彼女と笑いあえる。
そんな今がとても幸せ。
度が行き過ぎたお父様の行動は、
わたしもさすがにびっくりした。
彼も
彼のご家族も
そして彼女自身の心も
それは壊れていくよ…
と思った。
たった数時間では話しきれないだろう心労を抱えていたと思う。
そのような体験をし、
傷ついた彼女の無意識の中には
わたしは人を好きになってはいけない
わたしが人を好きになると周りの人を不幸にする
という強い思い込みがこびりついてた。
でも、
彼女は自分を変えた。
勇気を出して、
自分の傷口を丁寧に見て、
たくさんの涙をこぼし、
たくさんの感情と向き合った。
だから今の幸せがある。
お父様は今でも変わっていない。
でも、
彼女は幸せを自分の手でつかんだ。
だから、
彼女にとって、お父様は 変わった
とも言える。
心配する気持ちを持ちながらも、
お父様は彼女のことを応援してくれた…
懐かしがりながら
笑いながら
この2年をふりかえり、
おいしいワインとお料理をいただきながら穏やかに話せるこの時間が本当に本当にうれしくて幸せで。
この２年間、
セッションや講座を通してずっと関わらせていただいたわたしは、彼女をお祝いできることがたまらなく感動でした。
こうしてブログに書きながら彼女の2年を振り返ると、彼女のがんばりにわたしはやっぱり泣けてきます…
「"毒親なんていない"
ってうすうすわかってた。
でも、
もやもやしていた。
けれど、
今はわかるよ。
毒親はいない
ってこと」
「自分の人生のハンドルを握ると、
それがわかるんだよね」
「うんうん。
こんなふうに話せるときがくるなんて、2年前は思えなかったよ」
「本当にね。
人生って本当、わからないよね、
わたしもびっくりな今を生きてるもん。
同じようにきっと3年後、もっとステキな未来にいるよね。
その頃わたしたち、
何してるかなぁ？」
そんな会話ができるのが幸せ。
去年や今年に入って出会ったお客様とも
こんな会話を近い未来するのだろう
と心から確信できる。
未来は変えられるんだよね、
誰だって。
「わたしだけじゃないんだ」
「変われるかもしれない」
って思うような場にいって安心感を感じて、
理想を生きてる人に会いにいったり、
自分を幸せにする考え方をどんどん取り入れて、考え方を変えていくだけで。
たったそれだけでね。
わたしももっと
わたしのペースで
わたしらしく
かつてのわたしのように悩んでいる女性の幸せな笑顔のために、
もっともっと考え方を変えて
もっともっと自分を貫いていきたいな。
ご結婚本当におめでとう♡
一緒に喜べることが
とてもうれしいよ 涙
こちらこそ、
これからもどうぞよろしくね
◼︎著書「ワタシの母は、毒親でした。〜アダルトチルドレンの娘と過保護で過干渉な母の6年間戦争〜」
元恋人からのDV、母への殺意、絶縁、結婚…どう自分を回復させたのかを綴っています。
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HahaCo Labo
(ハハコラボ)
母娘関係研究所
代表 加藤なほ