諸外国の事情はわからないのだが、
日本人のケジメの付け方ってやっぱり変ではないだろうか?

東電社長、6月辞任へ=避難住民に謝罪で区切り―会長は留任も(Yahoo)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/tokyo_electric_power/?1303614424

「6月下旬開催予定の株主総会後で清水正孝社長が辞任する方向で調整に入った」
そうである。政治でも企業経営でも何かと言えば「辞任」でケジメをつけたことにされて
しまう。果たして正しいことなのだろうか?

「責任を取って辞める」ある意味日本では立派な責任の取り方であるとされる。
でもそれは、問題を片付けた後の話しではないだろうか?

問題が発生したから辞める...では責任を取ったことにはならない。
上に立つものの責任とは、第一に「問題が発生する前に手を打つこと」であり、
万が一起きてはいけない問題が起きてしまったときに、その問題をどう解決するのか
その処理をキチッと最後まで、もしくは解決に至る道筋をキチッと付けたあとで、
問題発生の原因と責任の所在をはっきりさせて辞任なりの自身のケジメを付けるのが
正解だと思う。

現政権で評価するとしたら、この状況でも首相が「辞める」ことを全く考えていないこと。
残念ながらその手腕は評価できるレベルにないだろうが、己の責任を全うしようとする
姿勢は少なくとも東電社長よりはあると見ることもできる。
小泉首相以降の中では、一番根性あるのではないだろうか?
根性だけではどうにもならなけどね。

その座に居座るというのももちろん問題ではあるのだが、その座から降りるタイミングを
今の日本は間違ってないか?
もっと色々な事情があり、考えに考え抜いた上での辞任という結論なのだろうが、
今は辞任するタイミングではないよ。

少なくとも、暴れまわっている原発をおとなしくさせてから、辞任するとかしないとかの
話しになるのではないだろうか?

だんだん、日本の社会って「責任」とか「権利」の考え方が間違った方向に行っている
様におもう。モンスターペアレントについてもそうだし、クレーマーなんかについてもそう。
私達がそれぞれの立場で負う責任とは何か、権利とは何かを整理しなければ。

本日は多くの地で投票日だろう。
確認だが、選挙権は「権利」だよね。
間違っても「義務」ではないよね。
この権利を行使しない人がなんでこんなに多いのだ?

「正しい責任の取り方」をもう一度考え直した方がいい。東電の社長がではなく、私達自身が…
音楽のバンドのことではない。

今回の震災を経験して改めて日本をみたときに
日本に「安全地帯」はあるのか?
と考えてしまった。

ず~っと以前から関東・東海の大地震は予想されていた。
だから、もちろん関東圏に住んでいる人はそれを理解した上で
その地に住んでいるのだろう。

西日本出身の私からすると、西は以外に地震が少なく、特に注意して
考えたことはないが、漠然と「震災はない」と思っていた。

が16年前の震災でその考えは一変した。
「活断層」である。

活断層は危険となりうる、とするならば西日本とて安全地帯とはなりえない。
そう、日本全国どこであっても「安全地帯」なんてない。

今回の震災で幸いにして私が住んでいる福島県会津地方は大きな被害は無かった。
当家の嫁はこの地から離れることを要望している。ただ、私はこの地から離れることを
考えてはいない。

東北の太平洋岸で大きな地震があったから、今後数十年は同様な地震はない…と考える
ことは危険である。「今回の震災は序章に過ぎなかった」という事態になる可能性だって
あるだろう。ただ、日本全国どこをとっても「絶対的な安全地帯」はない。
特に、今焦って関東圏に移住してしまうのは、多分現住居に留まるよりもリスクが大きい
と思っている。
そしたら、このような記事があった。

首都圏地盤に力、南関東のM7級誘発も…東大研(Yahooニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000974-yom-sci

関西であり、東北でもあった、今度は関東か…という発想も単純すぎて危険であるが、
今回の震災との関係を無視したとしても、やはり今関東圏に住むということは非常に
大きなリスクがあると思う。

だから、私はこの地を動かない。
この地で産まれたわけではないが、私の何番目かの故郷である。
福島の復興に微力ながら頑張ってみたい。

まずは、私自身が職に付かなければならないのだが…
今朝、こんな記事があった。

<大和ハウス>サービス残業32億円 本社と関連会社15社(Yahooニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000001-mai-soci

建設業界人として言えば、建設業界にサービス残業はつき物だろう。
と言うか、建設業界で「残業代」なんて真面目に申請したら、
多分あっという間に会社は潰れるのではないだろうか?

現場で働く人間は、ある意味「タイムisマネー」という考え方でいい。
だから、現場は時間通りに始まり、時間通りに終わる。
どうしても遅れが心配される場合は残業となり、実施した分の残業に対しては
規定通りの賃金を払うべきである。

ところが、営業・設計・監督などの場合、「タイムisマネー」が通じるのだろうか?
すでに退社しているが、前職場では「残業・休日出勤」なんて単語は社内に存在
しなかった。給与明細書に項目は存在するのだが、それは一般的なフォーマット
の明細を流用しているにすぎないだけであり、普段の勤怠管理に残業なんて
項目はない。

特に営業については、自己裁量の部分が大きいので、「残業」というか
そもそも「タイムisマネー」という考え方が合わない。
どれだけ契約を取ってきたかが勝負であり、時間は適当でいい。

ただ、だから時間にルーズになる傾向もあるので、
営業であってもその営業マン自身が自己管理の一つとして「サービス残業」意識
を持つのは有効かもしれない。

私も時間管理が苦手なので、休みすらなく仕事漬けの毎日だった。
端から見れば「よく働く人間」だったのかもしれないが、
以外に無駄な時間を過ごしていたように思う。

払うべき残業代は、やはりキッチリと払ってもらわなければならない。
ただ、自分の稼ぎに見合った仕事をしているのかはセルフチェックが必要だろう。
残業代を請求することで会社が傾いてしまったのでは、元も子もない。

日本の賃金制度というか、企業内の制度についてはすでに色々な面で崩壊している…
といわれて久しいが、いまだに旧システムが残っているように思う。
「サービス残業」しかり、「年功序列」しかり…

客観的にみて会社側が従業員に対してもお客様に対しても株主に対しても責任を
果たしてないなら是正されるべきなんだが、従業員としては何か是正しなければ
ならないことはないのだろうか?

「サービス残業」問題の裏側に、従業員側の甘えの構造が見える。

会社は市場において他社と競争しなければならない、それこそ生き残りを掛けた
厳しい競争。ところが社内を見てみると、以外に凪の状態であったりしないか?
倒産しかかっているのに、一歩社内に入ると、イライラしているのは部課長クラス
から上だけであって、平社員レベルだとまた~りしてないか?

払ってもらわなければならない残業代はキッチリと請求すべきなのだが、
従業員側の立場として、恥ずかしくない残業をこなしているのだろうか?
残業することでより高い価値を生み出しているとしたら、もちろん残業代
を請求すべきだ。ところがウダウダと残業しているようであるなら、会社側に
余計な経費を掛けているだけなのではないだろうか?

あくまで従業員側の意見として、恥ずかしくない残業代の請求をしてみたいと思う。

これを会社側(経営者側)が言うと、問題あると思うけどね。
未来を変える議論をしよう/茂木健一郎
¥1,260
Amazon.co.jp
読了
茂木氏の本はなかなか手強いのだが、これはすんなりと読めました。
私も漠然と思っていたことだが、日本の社会というか、普通に生活している
場では「議論」をするシチュエーションって皆無に等しい。

会社での会議にしても「議論」にはならない。
なぜなら、多分、普段が色々なことについて深く考察する努力をして来なかった
からだろうと思っている。

私は、パソコン歴は長い。
「パソコン」という名すらなかった頃から使っていた。
現在の「パソコン」について、「パソコンとは、つまるところ何するものぞ」と質問されたなら
・手軽にシミュレーションできるマシーン
・新たなコミュニケーション手段
という2つを挙げるだろう。

インターネットがずいぶん前から持てはやされているが、大切なことは、「インターネットの仕組み」
にはない。インターネットというトンネルの両入り口(or両出口)に"人"が存在することである。
インターネットが無ければ、絶対に接点なんて無かった人どうしがインターネットでつながる。
これにものすごい可能性を感じる。まぁ、これは「パソコン通信」時代から感じていたことでは
あるが...今時「パソコン通信」が通じる人もいないだろうが...

でそのインターネット上の掲示板などで、私自身初めて「議論」を体験したように思う。
まともな議論に発展するケースは少ないかもしれないけどね。

本とは、仕事上でも議論したい。
「会社をよりよくするためには何が必要か?」
「よりよい"家"づくりについて」
「働くとはどういうことか」
いくらでもテーマは出てくる。

この本の中で面白かったところは、茂木氏が自身が切れた瞬間について告白している部分

「『なんだ、お前、ふざけんじゃねえ!』と。いま思うと大人気なかったと思います。」(p61)

また、「義憤」という言葉もこの本で始めて認識した。

「このように、ぼくは定期的に爆発することがあるの
ですが、実は私憤で切れたり爆発したことはないと
思っています。まず根底に義憤がある。たとえば自分
自身のことを馬鹿にされたり貶められたりすることは
どうでもいい。」(p62)

「ぼくは、爆発することで、相手の度量やパッション
を試しているところがあるように思います。自分の存
在や人格をかけた闘いができる相手かどうかを、爆発
することで見極めようとしているのかもしれません。」(p63)

私にも経験がある。
以前勤めていた建築会社で、新しく一級建築士が入社してきた。
その建築士は「年配」とまでは行かないにしても、建築業界歴は長く
なんと行っても一級建築士ホルダー。プライドは高い。
会議とか打ち合わせなどでも一般論を語られると、ひとしきり語る。
私も、なかなか"出来る人"だなと思っていた。
あるとき、その会社の社運を掛け、新しいモデルハウスを構築し
プロモーションを行っていくプロジェクトが始動した。
プロジェクトにその一級建築士と私も入っていた。
今度は「一般論」ではだめ。その理論を具体化させなければならない。

ちょっと意地悪な私は、わざとメインから一歩さがって、その一級建築士に
主導権をとらせてみた。別な要件を盾に会議をすっぽかすこともやった。
最終的には、チラシを作りホームページを立ち上げプロモーション活動を
スタートさせることになるのだが、その実務面は私の得意とするところなので、
チラシやHPの作りこみは私に回ってくることが予想された。

実際に作りこみに入らなければならない段階にきて、フタを開けてみたら、
期待に反して全く内容がない内容となっていた。
まぁ、一級建築士なんて、その肩書きで生きてきたようなもので、
「新商品の開発」なんてやったこと無いだろうし、
もちろん私だって本格的にプロモーションのやり方なんてならったわけではないが、
小さな会社であれば、「商品企画室」なんて部署あるわけ無いから、
少ない社員が掛け持ちでやるしかない。
やり方がわからなければ、本やネットで情報収集して、あとは無い知恵絞って
自分で考えるしかない。
それすらしていない一級建築士に、皆がいる会議の場で私が切れた!
「結局、私に丸投げか!」ってね。

半分、本当に切れたのだが、半分はわざと。
その一級建築士が反論してくるのか、引き下がるのかを見てみたかった。

これも期待はしていなかったが、簡単に引き下がられてしまい、残念に思ったことはある。

ぜひ、取っ組み合いの議論(喧嘩ではないよ。)をしてみたいものです。

「脱藩」という話しも面白かった。
どうしても私達は色々な"枠"内で生活しなければならない。
常にというわけではないが、脱藩は必要なのだろう....


最後に一番気に入った話しとしては、事業仕分けの中でスーパーコンピューターのところで、
「一番を目指さなければならないのか?」というテーマがあった。
あれに対する茂木氏の反論

「世界一を目指すことは、未知の領域を目指すことで
す。2番というのはすでに知られている技術を用いれ
ばいいのですが、未知の領域に到達しようとするならば、
技術革新が必要です。この未知の領域を目指すための
技術革新こそが重要なのです。」

これには、誰もが納得するだろう。
私にとっては感動すら覚える回答です。さすがです。
マイホームをお持ちの皆さんは「地震保険」に加入されているだろうか?

火災保険への加入率は高いと思うが、この地震保険...加入率は低いそうだ。
まぁ、私も加入していなかったわけで、住宅屋としては新築時に火災保険
だけではなく地震保険にも加入してもらうことを「普通のこと」としていかねば
ならないのだろうね。

一部の地震保険を除いて、通常地震保険は火災保険とセットでの加入が基本。
保険金額も火災保険の保険金額の半額がアッパー。
火災保険は、火災で焼失してしまった後、もう一度同様の建物を建て直すという
ことを前提にしている→そのために火災保険で消失した建物の住宅ローンを
チャラにするわけだ。
ところが、地震保険は「もう一度同様の家を建て直す」ということを前提にしてない。
住宅を失った人のその後の生活をまもるためが基本なのだそうだ。

今回の震災で、多額の住宅ローンが残ったまま震災にあってしまった人の問題は
難度か書いた。日弁連も政府に提言している。
地震保険に加入していれば、地震保険の保険金と義援金などで、もしかしたら
粗方ローンが払えてしまうのかもしれない。
もちろん、ケースbyケースであるだろうが…

そういうわけで、ってどういうわけかわからんが、当家も遅ればせながら地震保険に
加入した。「これで安心」とは言わないが、16年前の阪神の例からも、日本全国
どこで震災にあうかわからない。今回震災にあわなかった地域の人、ぜひ地震保険
に加入しておいてください。