半学半教 -2ページ目

半学半教

新聞の中に隠れた人のようにならないために

知識ゼロからのジョギング&マラソン入門
小出 義雄
幻冬舎
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 腕をこう動かし、脚をこう動かす、などと最初から考えてはいけない。とにかく自分にとっての自然で楽な走り方をしてみる。そこからスタートしてほしい。(32頁)

ここ最近、寒いのでランニングから離れていますが、今年も出来る限り走りたいと思います。

ランニング本というと、小難しいテクニック論が語られているものをよく目にしますが、これからランニングを始めようと考えた時にそういったものを読むと、ハードルが高いように思え、やる気もなかなか起きず、結局やめてしまう、ということになりがちなのではないか、と思いますが、本書は、小難しいテクニック論ではなく、ランニングは簡単で、誰にでもできる、ということを、わかりやすい31のQ&Aで教えてくれる、これからランニングを始めようと考えている人にとってうってつけの本であると感じました。

私はというと、昨年からランニングを始め、当初はくたびれたTシャツにスニーカーで走りだしていて、今思うと、あまり考えても仕方がないので、とにかく走ってみる、という行動は正解だったな、と感じています。

本書の後半部分は役立つトレーニング法などが書かれており、こちらも大変参考になりましたが、読みながら、いくら良書とはいえ、ランニング本を読んでいるだけで走った気になっているようではいけない、ということを、自戒も込めて感じました。
早いもので、今年もまもなく終わろうとしています。

読書面で振り返ると、毎年思うことですが、今まで以上に読書量が足りなかった1年であり、不満が残るものがありました。購入した本の数が少なく、ストックが少ないのも悪く、その時の気分に応じて本を選べる状況を常に作っておく、ということが重要であると改めて感じています。その辺りを注意しながら、適度な気分転換も兼ねて、読書は継続していきたいですね。

来年は修士論文の執筆、また、結婚したこともあり何かと忙しくなりそうな予感がしていますが、謙虚さを忘れず、険しい時代を地道に、ひっそりと生き抜いていきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

2012年に本ブログで取り上げた書籍

http://ameblo.jp/hbkwi/entry-11438036296.html

2011年に本ブログで取り上げた書籍

http://ameblo.jp/hbkwi/entry-11120345870.html

2010年に本ブログで取り上げた書籍

http://ameblo.jp/hbkwi/entry-10750932216.html

(文庫)通勤電車で座る技術! (サンマーク文庫)
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ランニングマガジン courir ( クリール ) 2010年 04月号 [雑誌]
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情報の呼吸法 (アイデアインク)
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デカスロン 1 (小学館文庫 やB 11)
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僕の見たネトゲ廃神
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朝日新聞記者のネット情報活用術
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「すみません」の国 (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 157)
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今日から日雇い労働者になった
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ミカヅキモモコ 女子社員総幸福度
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本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
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心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
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人生ゲーム―ある朝ぼくの会社がなくなった
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雀蜂 (角川ホラー文庫)
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プロフェッショナル 仕事の流儀〈2〉
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人生心得帖 (PHP文庫)
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人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人-
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放送大学大学院修士全科生情報学プログラムに無事合格し、合格通知書が届きました。

放送大学大学院は、通信制大学院であり、働きながら修士を修了できるということで、これまで、社会人として働きながらも、修士選科生として、3年程度単位を修得してきましたが、修得単位も今期で18単位となり、修了要件である、「研究指導8単位及び所属プログラム(群がある場合は群)の放送授業科目8単位の修得を含めて30単位以上を修得すること。」22単位が見えてきたこともあり、修士全科生となるべく、入学試験を受けることとし、無事に合格した、ということになります。

放送大学 大学院で学びたい方 ~修士(学術)の資格をめざして学べる通信制大学院~

http://www.ouj.ac.jp/hp/nyugaku/new/gakuin.html

これまでを振り返ると、2011年に修士選科生として入学してから、1年に3科目程度を、少ないながらもこつこつと修得してきました。

放送大学大学院の記事(20件)

http://ameblo.jp/hbkwi/themeentrylist-10033299645.html

2011 1学期 社会経営科学 コーポレート・ガバナンス(’09)
2011 1学期 社会経営科学 都市環境デザイン論(’10)
2011 2学期 人間発達科学 生涯学習の理論と実践(’10)
2011 2学期 社会経営科学 地域の発展と産業(’11)
2012 1学期 生活健康科学 スポーツ・健康科学(’09)
2012 2学期 情報学 21世紀メディア論(’11)
2013 1学期 社会経営科学 パーソナル・ネットワーク論(’12)
2013 2学期 情報学 データベースと情報管理(’12)
2013 2学期 情報学 音楽・情報・脳(’13)

科目は以上の通りですが、修士全科生入学後は、修士論文をまとめ上げる必要があるため、社会人が大学院修了を目指すのであれば、上記のような形で、修士選科生として単位をある程度修得した上で、修士論文に専念できる状況を作った上で修士全科生に入学することが望ましいのではないかと思っています。

所属プログラムについては、当初、社会経営科学プログラムへの入学を検討していたのですが、新設された情報学プログラムに、知的財産法、情報法、情報学等に精通した教授陣が揃っていることもあり、情報学プログラムへ入学することとしました。

出願にあたって、恩師に熱心なご指導、ご助言いただいたことお礼申し上げると共に、入学される方、既に入学されている方、どうぞよろしくお願いいたします。

 駐車禁止のマークを思い浮かべてほしい。真ん中に入る斜めの線の起点は、左上からだろうか、それとも右上からだろうか。こう質問すると、答えは半々に分かれる。正解は左上からだ。なぜなら、駐車禁止のマークは、英語の「NO」を組み合わせたものだからだ。(84頁)

本書では、実際地震が発生した際にどう行動すればよいのか、という点については少し不足しているように感じたものの、タイトルにもあるように自分だけは、という思い込みや、自分にとって不都合な情報を無視してしまうといった心理が解説されており、改めて参考になりました。

東日本大震災から早3年が経とうとしていますが、日本という地震大国に暮らしている以上、地震とは離れることが出来ないことを意識する必要があります。関東で特に恐るべきは、1703年の元禄地震、1923年の関東地震のように、200年程度の周期で発生するものと考えられているM8クラスのプレート境界型地震ではなく、M7クラスの直下型地震で、これはいつ起こってもおかしくはない状況であると言われています。

内閣府 首都直下地震の被害想定(概要)

http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/pdf/higai_gaiyou.pdf

どんな時でも、最後は自分で判断しなければならないのもので、知っている、ではなく、理解することを意識し、本書内でも事例として取り上げられていましたが、専門家の意見が必ずしも正しいとは限らないという認識、また、知識がなければ意識は生まれないという認識を持ち、自分自身の防災に関する知識は強化しておく必要があると改めて強く感じました。どうしても月日が経つと記憶が薄れていくものがあるので、定期的に、防災に関する本は読んでいこうと思います。
人生心得帖 (PHP文庫)
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 ですから、自分の意志で歩んでいくことは、それはそれで大事にしつつ、あわせてそれと同じように、あるいはそれ以上に、いい意味でのあきらめというか諦観をもち、与えられた環境に腹をすえて没入していく。そういう生き方をとることができれば、長い人生においてさまざまな問題に直面し、困難に出会ったようなときにも、基本的には大きく動揺せずにすむのではないでしょうか。(91頁)

恥ずかしながら、松下幸之助氏の著書をはじめて読んだのですが、本書は、さくっと読める分量でありながらも、読みながら、自らの人生を顧みる場面が多く、生き方や物事の考え方について、大変参考になるものがありました。

本書に書かれている、他人の意見に素直に耳を傾ける謙遜さや、人を信頼すること、また、自分の意志や力ではどうすることもできない運命を受け止め、向き合いながら、運命を活かしていくことで、運命が光彩を放つようになる、といった、松下幸之助氏の精神、仕事、人生観は、人としての、本来あるべき姿であるように感じ、読んでいて、胸を打たれる場面が数多くありました。

今後、人生に迷いが生じた時などには、そっと本棚から取り出して、読みたいと思います。