腕をこう動かし、脚をこう動かす、などと最初から考えてはいけない。とにかく自分にとっての自然で楽な走り方をしてみる。そこからスタートしてほしい。(32頁)
ここ最近、寒いのでランニングから離れていますが、今年も出来る限り走りたいと思います。
ランニング本というと、小難しいテクニック論が語られているものをよく目にしますが、これからランニングを始めようと考えた時にそういったものを読むと、ハードルが高いように思え、やる気もなかなか起きず、結局やめてしまう、ということになりがちなのではないか、と思いますが、本書は、小難しいテクニック論ではなく、ランニングは簡単で、誰にでもできる、ということを、わかりやすい31のQ&Aで教えてくれる、これからランニングを始めようと考えている人にとってうってつけの本であると感じました。
私はというと、昨年からランニングを始め、当初はくたびれたTシャツにスニーカーで走りだしていて、今思うと、あまり考えても仕方がないので、とにかく走ってみる、という行動は正解だったな、と感じています。
本書の後半部分は役立つトレーニング法などが書かれており、こちらも大変参考になりましたが、読みながら、いくら良書とはいえ、ランニング本を読んでいるだけで走った気になっているようではいけない、ということを、自戒も込めて感じました。