あと、こういう仕事をしているので、全部感覚に頼ってばかりだと、アベレージが保てない。当たり外れが出ると困ると思っていて。ですから、必ずアベレージが保てるように、すごく自分の思考を分析したりするんですよね。(20頁)
テレビをあまり見なくなりましたが、プロフェッショナル仕事の流儀や、クローズアップ現代などの番組は、タイミングが合えば見ることがあるのですが、本書は、プロフェッショナルシリーズが書籍化されたもので、なかなかおもしろいので、いくつか買ってみようかなと思っているところです。
本書で語られている、佐藤可士和氏の、感覚に頼るのではなく、思考の分析を行い、自分が面白いと感じたそのロジックを分析するという行為について、意識して行ったことがなく、読んでいて、特に興味を感じるものがありました。
様々な経験から、考える必要性がないものは無意識に排除され選別されていくもので、頭の回転が早いと感じる人はこのあたりの能力が高いのではないかな、と思うのですが、誰もが無意識に立てているロジックを自覚的に紐解くことが求められるのがプロであるのだな、と、深く納得するものがありました。
納得するだけでなく、今後も休むことなくひたすらに思考を巡らせていきたいと思います。