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のんびりしていたら雛祭りもホワイトデーも終わっていました。
これまでに何度かご紹介してきた中国ドラマ『明蘭〜才媛の春』ですが、今回が最後になります‥たぶん。
長文なうえ内容にかなり触れておりますので、視聴予定の方はお気をつけください。
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ドラマの簡単なあらすじはこちらです👇🏻
中国、北宋の時代。
主役は貴族の庶子である盛明蘭(せい めいらん)。
幼い頃に母がもう一人の側妻の悪巧みによって命を落としたため、祖母に育てられる。
亡き母や祖母の教え、そして自らの辛い体験から、敵を作らないよう目立たないよう息をひそめて生きてきた明蘭。
そして、侯爵家の嫡次男である顧廷燁(こ ていよう)も早くに母を亡くし、父や家族からの愛情は乏しかったものの逞しく成長、巷では放蕩者のレッテルを貼られている。
幼い頃から不思議な縁で結ばれていた二人が結婚し、妻の賢さと夫の勇気で幸せな家庭を築いていく様子を描いたスケールの大きなホームドラマ。
‥と以前のブログには載せましたが、視聴し終わってみると人間の醜い部分を浮き上がらせた辛口のホームドラマという印象でした。
実は50話を過ぎたあたりで、気持ちがモヤモヤして思わず視聴をストップしてしまったことが何度かありました‥
この頃の私はコンディションがイマイチだったようです。
そうは言っても、物柔らかに見えてクールなヒロイン明蘭と、ちょっとクセのあるヒーロー顧廷燁はとても魅力的だし、先の読めない展開も気になるしで結局のところ2回も視聴してしまいました。
全73話を2回
心に残る場面はたくさんありましたが、私が特に印象的だったのはこちらです👇🏻。
①第65話
明蘭と父の会話
②第70話
牢に入れられた顧廷燁を明蘭が訪ねる場面
まずは①の親子の会話から‥
明蘭の父は優秀な官僚ですが、小心者で世間体を何より大事にする人です。
文官としてそれなりに出世はしていても、正妻と側妻のいる大家族のゴタゴタを上手く治められる器ではないんですよね。
明蘭の母が殺されたことは、側妻林氏の悪どさに気が付かず母を守らなかった父にも大いに責任がありました。
素直でひ弱な娘を演じてきた明蘭がドラマの終盤で父に本音をぶつけた場面です。
「‥私は父上のこともよく知っています。
父上は家の名誉だけ考え
家中の争いに無関心です。
父上の偽善も冷たさも知っているし
人に流されやすくて強い意思がなく
功利だけ見て動くことも知ってます」
‥こんなこと子どもに言われたら泣く、絶対。
明蘭が父に冷遇されてきたことがわかっていても、明蘭の言葉を受け止める父の背中が哀れに見えてしまいました
家庭を持ったことで自信と強さを身につけた明蘭と、書斎に残された父が肩を震わせて泣く姿とがとても対照的でしたね。
でも、最終話で明蘭と父が祠堂で扁額を塗り直している様子はとても仲の良い親子に見えました。
明蘭が父に長年の思いをぶつけたことで親子の心が以前より近づいたということなんでしょうか。
まぁそれなら良かった。
刘钧(リウ・ジュン)さんの小者感漂う父親役がとても良かったです。
このドラマの中では明蘭の冷淡な一面にギョッとすることがしばしばありました。
その反面、明蘭には大切な人を守る為なら危険を顧みない優しさと強さがあるんですよね。
そんな明蘭を丸ごと支えたいと願う夫の顧廷燁は明蘭以上にすごい人でした。
顧廷燁は鷹揚で愛情深く、天才的な戦略家です。
何より明蘭がピンチの時には必ず駆けつけるスーパーヒーローでした。
演じたウィリアム・フォンのファンの私ばかりでなく「明蘭うらやましい‥」と思った方は多いのではないでしょうか。
彼の人生は明蘭以上に波乱に満ちていて、財産や立場のせいで何度も命を狙われてきました。
そして盛家や顧家が仕えている朝廷もとても不安定な状況です。
ドラマの中では2回クーデターが起き、1度目のクーデターで前皇帝の命を守った顧廷燁は将軍に抜擢されて新皇帝の右腕となります。
その後皇太后と顧家の義母らの陰謀によって新皇帝の不興を買い、顧廷燁が牢に入れられたのが②の場面でした。
侯爵の称号が剥奪されることを察知した顧廷燁は牢に差し入れを届けに来た明蘭に離縁を切り出しましたが、明蘭の決意は変わりません。
いつもの食卓の会話のように冗談を交えて静かにやり取りをしている2人ですが、目には涙が溢れていました。
特に、明蘭が生まれたばかりの子どもの名前を一家団欒の『団』だと伝えた時、顧廷燁と同じように私の涙腺も崩壊。
2人の演技力が光るとても感動的な場面でした。
この後国境で戦いが起こり、称号を失った顧廷燁は兵卒として戦地へ行くのですが、その軍が全滅したという知らせを聞いた皇帝は病に倒れます。
それに乗じて起きた2度目のクーデターでは宮殿だけでなく朝廷の重臣たちの屋敷も襲われます。
明蘭は家族を守る為に奮闘するのですが、貴族の奥様とは思えない毅然とした姿はドラマ『楚喬伝』での女スパイ役を思い出しました。
実は、顧廷燁が囚われたこと、国境で戦いが起こったこと、皇帝が病になったのも全て皇帝と顧廷燁らが皇太后派にクーデターを起こさせる為の罠。
明蘭のピンチを救いに来たのはやっぱり顧廷燁でした。
クーデターを鎮圧し、顧廷燁の恐ろしい義母もいなくなってようやく明蘭達に穏やかな暮らしが訪れたところでドラマは終わりました。
人間同士の深い繋がりだけでなく醜さもつぶさに描いた、とても見応えのあるドラマでしたが、強いて言えば悪役の描き方が少し偏り過ぎていたような気がします。
悪役(全員女性)が凶悪犯罪者なみに邪悪すぎて
、私は全く共感出来なかったんですよね
。
もう少し良い意味での人間らしさが描かれていたら、ドラマ全体の印象が違っていたように思います。
私の満足度は5点中4点です。
『明蘭』過去の記事です⤵︎
昨日の中国語学習
中検4級テキスト 60分
このテキストには1年以上お世話になりましたが、3級のテキストをようやく買いました。
4級合格から早くも5ヶ月経ってしまいました。
昨日のご飯
豚肉の生姜焼き
キャベツの浅漬け
ミネストローネ
今日は51歳の誕生日🎂。
友人がこんなラブリーなプレゼントを送ってくれました。
う、嬉しい