アロハ
この前亡くなった、
大好きだった叔父（母の弟）
日本に帰ったら、
仏壇にお線香をあげさせてもらおうと、
従兄弟に久しぶりにラインをした、
伯母さんと連絡が取りたいと言うと、
え? 知らなかった？
伯母さんは、認知症で、
もう数年前から施設にいるんだよ...
えぇー！？愕然とした....
貧しい農家の跡取りの叔父と、
見合い結婚した、叔母。
やはり農家の娘で、
働き者の叔母は、
一円の無駄使いもせず、
質素倹約に務め、
子供達二人を都会の大学へ行かせ、
姑を看取った。
田舎には帰らず、
そのまま都会で就職、結婚した２人の子供。
古くて広い田舎の家に二人暮らしになった。
叔父が退職してからは、
大切に守ったきた先祖代々の土地で、
いつも夫婦二人で仲良く畑仕事をし、
採れたての新鮮な野菜を、
２人で軽トラに乗り、
親戚中に配った。
まだ、実家に帰省していた頃、
これ○○ちゃん（叔父の名前）が、
持ってきてくれた、
ほうれん草とインゲン豆なんだよ。
って、母は嬉しそうに茹でて、
美味しい美味しいって食べてたっけ。
優しい叔父に愛され、
いつも叔父の横で、
ニコニコ笑ってた、
しっかり者の小柄な叔母。
まさかボケて施設へにいるなんて....
全く知らなかった。
想像すらしてなかった、、
ショックだった。
誰もいなくなった母の実家.....
こうして日本中の家が、
これからどんどんと、
空き家になっていく、、
そんな現実を目の当たりにする....
それぞれの家の、
大切な家族の思い出も歴史も、
みんな消えてなくなり、
空っぽな家だけ取り残されていくんだろうか、、、
今現在の日本の空き家は、
全国でなんと約900万戸、過去最高だと言う。
二度見をしたこの恐ろしい数字、、、
一体、これからこの国は、
日本はどうなっていくんだろう....
お香典は従兄弟に預かって貰い、
いつか叔父の子供の、
従姉達に渡してもらうよう、
お願いをしておいた。
これが人生だ。
永遠などない。
どこにもない。
人生の最期の時はいつ、どこなのか？ なんて、
誰にも分からないけど、
大きな後悔だけはしたくない。
行きたいとこへ行こう。
やりたいことをやろう。
会いたい人にあって、
言えなかったことを声に出して伝えよう。
良いことも、ツラいことも、
いろいろあったけど、
まあ、そこそこいい人生だったな....って、
そう呟き、笑ってあの世とやらに行きたい....
そうだよね、、
って窓の外に向かって一人呟いてみる...
が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、
何にも言わず、
ただ黙って佇んでいるだけ....
続く。
（今朝のワイキキ）
（ダイヤモンドヘッド）