発達障害の娘たちとゼロ100
こんにちは
今日はとあるグループのリハーサルでした。いつものステージ(合唱祭)とは全く違う、芝居小屋での出し物だったので、それを想定して数ヶ月メンバーと共に練ってきただけのことはありました。明日が楽しみです。
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舞台に関してもやるとなったらやる、、
できるだけのことはやる、、これは演奏家として当たり前のことですが、やはり芸術をやるものは、ゼロ100の人が多い気がします。そうでないと、作品は残せません。もう少し、なんとかなってたら、、まあいいか、、で作品は世に出せないのです。そこが難しいところですし、だから不摂生にもなりますが、こればかりは仕方ない。![]()
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世に出た時に、「ここをもう少しこうしておけば」と思うことはよくありますが、作っている時からそれをしてはダメです。が、そんな私が見ても、彼女たちのゼロ100は
大変です。
小学校で、99点をとっても、ひっくり返って泣いていました。100点じゃなかったってことです。![]()
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間違えたことよりも何よりも、完璧じゃなかったことが悔しい、そんなはずはない、、そんな感じ。
床にひっくり返って(教室で)泣いていて、それは80点でも満足しているクラスメイトたちには、到底理解ができなかったと思います。![]()
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でも彼女たちは、テストを出した時点では
を取るつもりで出しているので、返ってきたものが100点でなければ、99であろうが、80であろうが同じことだったのでしょうね。
それは原稿用紙に作文を書く作業でも起こります。
原稿用紙1枚に書いていらっしゃい、、という宿題に、最後の1マスで終わるように書くことを絶対に曲げませんでした。つまり最後のマスで「。」になるようにしてきたのです。
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原稿用紙1枚と言ったら1枚なのだ!というわけです。最後の2、3行を何度書き換えたかわかりません。最後に3マス余るから書き直す、「じゃあ、ここに句読点を入れたら?」と私。それじゃ文章がおかしい!!と彼女たち。もちろんその内に、イライラもしますし、悔しがることもあります。それでもどうしても1枚にまとめなければ気が済まなかったのです。
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世の中100%ということはありません。いや、あるかもしれませんが、例えば100%安全とか、100%大丈夫とか、そういうこと、あまりないのが日常です。
このミルク、1日賞味期限が過ぎてるけど、100%平気?と聞かれても、もしかしたーーーーら、平気じゃないこともあるかーーーーーもしれないけど、まあ、平気、、っていうのが正直なところです。
でも、それを突き詰めてきます。絶対?絶対???
私は、今まで賞味期限が過ぎたミルクなんていっぱい使ってきたし、あなたたちにも飲ませてきたから大丈夫!!!と言っても、彼女たちの脳が、大丈夫じゃない可能性に集中してしまいます。
海外に住めば、問題になるのはビザのことです。その国に滞在する許可は、国によって、また出身国によっても違いますし、学生なのか、社会人なのか、によっても違います。そんな中で、ビザは、必須のものなので、それを取得するときにも彼女たちには「絶対!!!」が必要になります
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正直、これ、国によっては、
検査官、担当官によっても違ったりするので、「絶対大丈夫」なんてことは言えないのが常。なぜか同じ条件でも彼女はすんなり出たのに、こっちの彼はまだ出ない、、なんてこともザラにあります。だから、いつも二人はドキドキでした。
でも、、それでも海外で学びたいという意欲には、本当に敬服します。こんなに大変な思いをしてまでも行きたい、、本当に見上げた根性です。
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特に彼女たちは法律を犯すことがとても怖い。ビザも、著作権も、何もかも。なので、よくある約款は、最初から最後までよく読みます。私など、ざーーーーっと下までスクロールしてチェックしてしまうこともよくあるのに。。。
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このゼロ100は、通常の生活でも大変ですが、二人とも芸術をしているので、余計に大変です。答えがないもので食べていこうとしている、その大変さは、私が一番よくわかっていますが、そこにゼロ100は、なかなかキツイ。
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きっと大丈夫、絶対大丈夫、そういう私に、「証拠は???」
はい、そんなものはありません。でも、そう思わないと生きていけないから、、。これは説得するとか、そういう問題ではなく、、彼女たちの脳、彼女たちの特性なのですね。
それを良い方向で考えると、、、
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それが彼女たちの芸を磨く一つの大きな推進力になっていることも確かです。
そして「私できます!!」とちょいと胸を張っても良さそうなんだけどなああ、、と親が思うほど謙虚です。
『私が上手くて、素晴らしかったら、今頃世に出てるはず』
そう言います。自分にとても厳しい、、甘いよりいい事ですが、、時々、横で思います。
私だったら、もっと「えっへん!!」しちゃうなあ。。って。
芸術家は、どこまで行っても満足しないのが特徴でもあります。
だって、世の中も、自分も動いているのですから。
満足していたらそこで止まってしまう。終わりなのです。
彼女たちがこれからどうなっていくのか、心配でもありますが、自閉スペクトラム症だからこそのこだわり、ゼロ100を、芸術にどこまで活かせるのか、楽しみでもあります。
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