家族にいるアノヨ~ガン人と現世脳障害人 -3ページ目

クミコとアキコ

主人は

アノヨ~カカアの

通夜の時に

クミコの「愛しかないとき」

告別式の時に

矢野顕子「スーパーフォークソング」

を流した。


クミコのCDはカカア一番スキ

顕子のCDは主人一番好き

なものだ。


死の儀式の場面まで

夫婦でデュエット

シバイを

しているカンジがする。


主人がこのあるばむ

の中で一番スキなのは

「prayer」だ。

友人知人が亡くなった

時、必ず聞いていた曲だ。


沖縄サンシンには古典音曲に

「十七八節」というのがある。

歌詞は恋歌なのだが、

曲調がとてもオゴソカ

なので、葬式の時に

流されるものだ。

聞きようによっては

ボウズの

ドキョウ

ショウミョウ

にも似ているので

主人はこれを

流そうとも

思ったらしい。


けど歌詞が気に

いり顕子のCDに

ケッテイしたのだそうだ。


「prayer」

の歌詞は以下のトオリ


      「夕暮れの光が溶けて消えないうちに

          あなたの名前を呼んでみる

     ゆれうごく街 ひとりたたずんでいる時

         あなたのことを 思ってる


     時を越え 空を越え たどりつくから

     降りつもる悲しみに 負けることなく


     私の目が閉じられてゆく時が来ても

      あなたの声も 指先も 心も

        愛に包まれているように


     時を越え 空を越え たどりつくから

     降りつもる悲しみに 負けることなく

            祈ることだけ

          今 強く願うだけ

     あなたが 今日も 明日も いつまでも

          愛に包まれているように」 




主人はブツダンに向かって

あーめん ソーメン らーめん クスンと

合掌シテル。

ナタリーコール

主人は音楽は何でも聞くが

特にピアノ弾きが好きだ。


昔、シンセキのオバサンから

もらったナット・キング・コール

も好きな歌手のひとりで、チョー

有名な黒人歌手だ。

黒人差別がアメリカで

ひどかった時期に

初めてテレビのブラウン管に

番組を持ち、踊り出てきた歌手だ。


ナッキンコルは歌手で有名で、

来日して、「枯葉」をヘタウマ日本語で

唄いバカウケ喝采だったらしい。

が、デビュー当時は

ピアノ弾きだったのだ。


主人はピアノ弾きには

思い入れがあり

自分のムスコにも

ぴあの弾きの名前をパクリ

命名したほどだ。


男ぴあの弾きで一番好きなのは山下洋輔

女ぴあの弾きで一番好きなのは矢野顕子

なのだ。


ひょっとして、アノヨカカアと結婚したのは、

名前が単にアキコだったのかも知れない。


話は急転変転


スパゲッティの美味しい

「丸子」という店が

主人の職場の

近くにある。


その店は、息子が幼い頃から

家内ともよく行っていた店で

十四五年ほど、転勤で空白が

あったが、平成十六年に小倉

に再転地してから、ちょくちょく

食べにいっていた店だ。


最近では、メニュー外の

スパゲティを食べさせて

もらう程マスターとも仲がいい。


美味しいスパゲティと美味しい音楽を

堪能させてくれる店だ。


その店で流れていたのが、

ナタリーコールの

「あんふぉげたぶる」だ。


「アレー、懐かしい曲だ。」

誰が歌ってたっけ」

と思いつつ

主人が浸っていると、


マスターが

「ナタリーコールが

唄っているョ

これは、父親の

ヒット名曲を

娘が偲んで

唄ったものだ。」

と応えた。


それを聞いて、ナッキンコルの

ウタだったと主人は思い出す。


それで主人は、ビデオ屋

から借りて

店で聞いた

CDを聞いている。


それを聞いて

主人はナダソーソしている。

ナッキンコールか

アノヨ~カカアか

タレを思い出しているのかイミフメイだ。



おうちゃく料理をめざす

主人は,家内があの世に

旅行し留守ガチなので

料理をすることが多い。

家内が持っていた料理本

「玄米でおうちゃくダイエット」

がエライ気にいっているノダ。

ページを開いて

P4に

「マクロビオティックは

おうちゃくな人にこそ

向いています。」

これが目に止まり,ギャハハハハハと

笑っていた。

それで

ミソは有機味噌で近くの

ダイエーで買ってきたもの。

ダシはジュンコ姉からモライ受けイリコ,北海道コンブ

大分乾燥シイタケだ。

水は活性水素水浄水器から。

前の晩にイリコとコンブ,シイタケを放り込む。

朝になるとおいしいダシが出来上がっている。

ニンジン,ダイコン,タマネギ,バレイショなどはまとめて

カット野菜にして,タッパにそれぞれ入れ,

レイゾーコに保存。それをワシヅカミに鍋に入れるだけ。

ジャガ,ダイコン,ニンジンは皮を剥かない。

生ごみを捨てるテマがイヤだから。

ダイコンは葉も具にする。

カシラからシッポまで全部というおうちゃくな発想がスキ。

主人はテヌキおおざっぱ,怠けドーブツだから。

鍋の水とダシを入れ,点火し,ついでにカット野菜も放る。

その間,イリコを盗み食いスル

沸騰する間に,シイタケとコンブをきざみ

沸騰前にトウフも入れる。

沸騰したら,味噌を溶いてシューリョー了了了了!!!!。

十五分くらいだ。

米は無洗米。

前日にジャーに入れ,時間予約で了。

オカズは,納豆にジャコをまぶし,これに生卵。

ご飯にオカズ,ショーユをまぶする了。

主人は

「有機を食うと勇気が出る」と

レベルの低いオヤジギャグを放ちゲラゲラ,ノグチゲラ。

また,「オヤジのオジヤ」も今度つくろーとワッハハハハハ。

笑う気にはなりないワタシには~。



カカアはアチコチにテレパシ送信をシテル

仏具屋の女社長とシモペ営業マンが

二人して我家にやってきた。

イハイと仏壇と仏具の購入の交渉のためだ。

どうやら主人は、女社長に押し切られて

イハイと仏壇をあっという間に

契約させられてしてしまっている。

どこの世界もオンナはツヨイょ。

それでもイハイと仏壇の内容をうかがうと

どうもあの世カカアの趣味に適うもののようで、

あの世から仏具屋の女社長にテレパシーを

カカアは送信していた節がある。

もっと不思議なことがある。

あの世カカアはひょつとすると

現世にまだ、生きているかも知れない。

各地の親戚から、御歳暮を送っていただいて、

葬儀やら喪中で大変な時期ナノニと電話がくる。

主人は、御歳暮どころではなく送った覚えは

ないのにドウシテと不思議がり

だれが送ったのか分からないでいる。

カカアはカベチョロみたいに、家の中をウロチョロ徘徊し、

まだ、ジョウブツせず、現世人のつもりで歳暮をセッセと贈っているカモ。


虐待の順列

家庭で一番強いのは

あの世カカアで

次は主人

その次は息子で

私が一番サイゴだ。

使いパシリの主人は

カカアの云われるとおりに

できないと、

ブチキレて

そのウップンを息子にあたり散らす。

息子は息子でひごろ主人から

怒号の被害に遭っているので、

ゲームやオワライてれび番組で

ウサを晴らしている。

ゲーム機が暖かいので、

私は暖を求めて本体に

ニジリ登るのだが、

ムスコは

キッとなって

私を横に振りトバスのだ。

アア、おそろしや

仏壇に向かってホエテいる

主人は、

クリスマスのボインセチアの花と

正月用の門松ミニチュアと

供え用のカシを買ってきて

祭壇のトコへ飾っている。

主人は花を買って飾るというキリョウ

がないはずなのニ。

オカシイ!!!!!

どうも、司令塔カカアから指令がトンだようだ。

カシは

「ぽんつく」

「小倉まんじゅう」

「小倉太鼓」

「ぽんつく」の包み紙

にはナニヤラ書かれて

いる。

「あんたっち、ほんとに〔pontsuku〕

な人やねぇ。

そんなこっちゃ

世の中

うまく

わたれんちゃね。

やけどまぁ、

なかなかにくめんとょ

人には好かれるやろうね。

まぁ可愛がって

もらったらえぇっちゃ」

とある。

ふと、これに眼が止まった

主人は、

「アノヨにいってまで

オチョクッテ!!!!!!

コドモ扱いにスンナーーーー!!!」

と怒り、仏壇になにやらホエテいる。

位牌に向かってブツブツ

主人は毎日、祭壇に向かって

ウートートゥ、カートオートゥ

マヤーコートゥ・・・・・・・・・・ブツブツ話している。

あの世に行っても

主人はカカア司令塔がコワイのか、律儀にイハイと写真に

報告している。

「やってみよう 記憶のリハビリ」の

本には

独りで シャワーをする時 仏壇に手を合わせる時

思いっきり泣いたり、グチをぶつけるマンガ調のイラスト

がある。

これは、つらくてかなしくてさびしい時

気持を整理するためのものらしい。

ガ、である。

主人の場合は、とんでもない。

あの世にカカアが行ってもコワイのだ。

ビシバシ叱られたりいびられたりするので

へこむ、ひまはないのだ。

だから

いまでも

あの世のカカアのパシリになっている。

テレパシー相談

主人は、


毎日

仏壇に向かって

ぶつブツぶつブツ何事が云うてる。


会社のように

上司に

日々の事務報告を

しているみたいだ。


時々、仏壇の家内からも

テレパシーの指示命令が

くるのだそうだ。


そして夢の中にまで

家内が現われて

主人をシバイたり

使いコキまくったり

するので


使いパシリはもうイヤダと

主人はげんなりして

意気ショーチンしている。



主人は変態オカマになっちゃった。

主人は

女性モノのTシャツや

時計を装い

オカマ同然の姿に

なっちゃった。

実は、

家内があの世に

逝ってしまい

家中の置き場がガラリ

と変わったためだ。

主人は記憶障害があり、

モノ忘れが激しいのだが、

見えるようにおいて

あるものであれば

忘れないのだが、

どこか隠してしまうと

もう分からなくなってしまう。

結局主人は着ルモノが捜せず

とうとう、目先にある

家内のカタミの品を着ているだけなのだが。

雪がふり、寒くても

半そで着てカッポするくらいだから

奇人には間違いないけど。

天気が悪く、洗濯物がなかなか乾かず、

パンツも事欠くので、そのうち家内の下着も

着るようになったらどうしょう。

マジ大変だー

イヤ変態だー

ワタシは自分のもの  命はさずかりもの

主人が興奮したついでに

ワケ分からないことを言う。

            

「昔、ワタシと体は

まったくひとつで

自分のものだった

             

しかし、四十代ころから

ワタシと体が少しずつ

ずれてきた。

         

次第に

コンをつめて

頑張っても

体が言うことを

聞かなくなる

        

からだが

意思を

持ち

わがままを

言い

自分と

仲違いに

なる

     

ましてや

脳梗塞後

ワタシと

体は全く別々に

なった

体・命は自分の

ものではない。

私の言うことを

聞かない

いつ消滅するのも

私には分からない

           

体とテイネイに

大事に

付き合うと

    

体は

喜んで

私に

寄り添い

合体し

ひとつに

なって

くれる

    

だけど

ひとつになる

のは一時で

        

気を抜いたり

手を抜くと

    

体は

すぐ

不調

グチ

文句

を訴え

私から

離れる

     

そしてワタシを

脅かす

最近

     

体・命は

自分のものでは

ない

     

サズカリもの

気難しい

じゃじゃ馬娘

と思うように

なっている

     

誰から

さずかった

か知らないが

        

じゃじゃ馬娘と

付き合うのに

難儀はつきもの

だけど

        

それに見合う

喜びもひとしお

強いものだもの」