主人公のリー青年の表情が好印象。"若づくり" ならぬ "老けづくり" のジャッキーがナイス。そして修行シーン多めがたまらなく嬉しい。ブルース・リーリスペクトの "ワンインチパンチ" を要所で繰り出すのもグッド。過去作観てなきゃチトわかりにくいのはご愛嬌。鑑賞後談話したくなる娯楽作ここにあり。
物語構成はいたって凡庸。ガールフレンドの親が地元の有力者から借金してて、その返済のために一肌脱ぐ。これって吉本新喜劇によくあるパターン。そう考えると、ガールフレンドの父親に借金取りのチンピラ集団が襲いかかる局面で、リー少年がカンフーで撃退する。おまけにチンピラは "覚えてろよ" と捨て台詞を吐いて退散する…まさしく吉本新喜劇やん。安心安全で観れるファミリー向けな内容、そこがいいんじゃない。
凡庸の中にカタルシスを見せる。リーは中国からやってきた異国の人。いわばマイノリティであり、社会で虐げられる確率は高い。イジメの対象となる彼にもカンフーの腕前があり自負していたところにライバルが現れる。リーは自信を失いかけるも師匠と再会してリベンジを目指す。ここで特訓シーンへ突入、この運びがシンプル且つ愚直にリーの心情とシンクロしていく。
惜しむらくは、リーの家庭教師アランをコメディリリーフとしてもっと活躍させて欲しかった。リーの屋上デートのサポート演奏のみならず、クライマックスのトーナメント試合で観客席からアランの見せ場を用意できたはず。少々強引かもしれないが、アランと亡き兄の存在を被らせる設定を設けて、リーが乗り越える壁をより明確にできるんじゃないかな。
ジョナサン・エントウィッスル監督はNetflixドラマ「ノット・オーケー」を製作している。アラン役のワイアット・オレフはこの作品でも活躍しているので今作は縁故出演なのかな。しかし作風を比べるとかなり異なる。こういうの、エントウィッスル監督自身ヒット作を意識して路線変更したのか?周囲(主にプロデューサー)からの圧力で改変された結果なのか?すごく気になるんです。でもね、娯楽作品としては黒帯級です。エントウィッスル監督の次回作、期待してるよ。押忍。
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