ZenBeatsで学ぶ音楽理論3 トライアド・コードと進行2
次はマイナーコードを組み合わせたコード進行についてです。
マイナーコードを使ってコード進行を作ります。
Amマイナースケール(Cメジャースケール)の中には、3つしかマイナーコードがありません。
ところが、それを連続して組み合わせる、という事をあまりしません。
Am-Dm-Em
というマイナーコードのみの進行ですね。
実際は、マイナーコードとメジャーコードを組み合わせ、
Am・・トニック
F・・サブドミンナント
G・・ドミナント
になります。
そして、こちらの形を多用します。
サブドミンナントやドミナントは、Cメジャーキーから同じように持ち込んで使用します。
(それがなぜか?という事ですが、サブドミンナントやドミナントの機能をマイナースケールそのものでは構成できず、一般的な西洋音楽の形を作れないからなのだと考えられます。それが現代音楽などになると、マイナーコードだけでも前衛音楽を構成できると思えます。)
基本的なコード進行は、
Am-F-G7-Am
Am-Em-F-G7
などになります。
Am-F-
G7-Am
より調性感がメジャースケールに傾くと
Am-F-G-C
という定番のコード進行になります。
このコード進行は、とても普遍的な基本中の基本のコード進行です。
Am-F-
G-C
より調性感がマイナースケールに傾くと
Am-Dm-E7-Am
というハーモニックマイナースケールを使い終始と解決を演出するようなコード進行になります。
ここで、EmをE7に変えるのは、ドミナントをそこに形成するために必要であるからです。
Am-Dm-
E7-Am
「ヒント」コード進行をロックサウンド的に6thやAdd9で飾ろう!
Add9は、すでに解説していますが、
トライアドコードの中に、よく混ぜていくて6thの音を加えたコードがあります。
次に説明する7thコードよりも、ロックサウンド的な刺激のあるサウンドをもたらします。
4つの音を鳴らしてもいいですし、3つに省略する音を使ってもいいでしょう!
ロックサウンドでは、トライアドコードやギターのパワーコードを使った単調なサウンドの中に、時おり6thやAdd9を混ぜるとクールなサウンドが演出できます。アニメソングなどでは、そこにSus4がよく入ります。
Am6、C6
[Verse]
Am-F-G-C
[Bridge]
Am-Em6-G-Fsus4-F-C7
[Chorus]
F-G-Am ×2
例として、よくありがちな楽曲のコード進行をつくる事が出来るわけですね!
そこにイントロや間奏(インタールード)そしてエンディングを加えたものが、本格的な伴奏の楽曲になるのです。
マイナーコードの場合でも、Cメジャーキーの主調に対する並行調のAマイナーキーを使っています。
そのために、シャープ・フラットのついた他の調性でなく、C≒Amの調で多くの楽曲が作曲できます。
ここでも、やはりZenBeatsのキーロック機能が生きていきます。
移調機能を現代のDAWは使う事が出来るので、Amキーで多くを作曲して試行錯誤すると、より多くの事を理解し学べるでしょう。
最終的には、白鍵盤に黒鍵盤を混ぜた通常のピアノ鍵盤での演奏や作曲の理解が必要ですが、初心者から中級者になるまで、多くの移調は、それほど必要がなさそうです。
ルーブ画面でコード進行をループさせつつ再生
アレンジメントビューでコード進行を再生
「ヒント」Cubaseのコード機能でコードを手軽に入力しよう
ピアノロールでは、コード機能を使って手軽にコードをノートとして入力できます。
全音符(白玉)で小節を埋める形でも十分にメロディが作曲できるでしょう!ぜひ活用すべきですね。
選択したコードの名前を表示してくれたりもします!!