命は時間に似ている | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

「命は見えないもの、さわれないもの。見えない、さわれない時間が命によく似ている。」 満100歳の現役医師、聖路加国際病院理事長の日野原重明先生の言葉です。先週の日経新聞夕刊のインタビューコラム、 『よりよく生きること』で読みました。

「命は長ければいいのではない。最後までよりよく生きることが大事。」 100歳の今も、東日本大震災の被災地を見舞い、緩和ケア病棟の回診を続ける日野原先生から発せられるからこそ、そこに説得力が生まれます。

「避難所の人々、特に女性たちの目の輝き、生き生きと復興に取り組む姿を見て、この人たちがいれば、復興は大丈夫だなと直感した。日本のリーダーシップが問われているだけに、今こそ女性の力をいかす時だと思いました。-中略-私もあと10年生きて、復興を見届けたいという気持ちを強くしました。」

あと10年って…。あの日野原先生なら、無問題ですね。先生、2011年から2020年までの10年日記を持ってらして、10年先までのお誕生日や国際学会の予定なんかを入れてあるそうです。そして、「これはただの予定ではなく、神様に契りをする誓約です。100歳はゴールではなく、これからが勝負だと思っています。」

28歳で医師になって初めての患者さんを見送った経験から、「患者の心を聞く医者になりたい。安らかに人生の最後を迎えさせてあげたいと思い、それが後にホスピスを開設するきっかけになった。」そうです。

1970年、日野原先生は58歳で、よど号ハイジャック事件に遭遇されています。4日間監禁されて、ソウルで解放されたとき、「これからは、自分の命は与えられた命である。」と感じて、人生観が変わったとのこと。

1977年のダッカ日航機ハイジャック事件で、キャビンアテンダントだった方がお客様にいらっしゃるのですが、その方も日野原先生と同じことをおっしゃってました。死を覚悟して生還されたんですから。

東日本大震災の被災地でも、復興に向けて動いている方たちは、みなさん同じようにおっしゃいますね。生かされた命なんだと。

「命を使う、輝かせるということは、時間を誰かのために使うということ。それは、命を尊重することだし、平和な世界を築くことにもつながる。」

日野原先生の言葉を読んで、自分の時間の使い方を見直そうと思いました。劇的な事件や災害に遭遇したことはないけど、人間いつ死ぬかわからないと思うし、今生きているのは生かされているのだとも思います。でも、つい忘れて、ダラダラと時間を過ごしちゃってるもの…。

一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

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