深いなぁ… | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

昨日、テレビをつけたときにやっていた番組で、映画『ビターコーヒーライフ』の特別披露試写会に関連して、主演の入川保則さんについて紹介されていました。試写会の会場で、車いすから立ち上がってあいさつされる入川さんのニュース映像をごらんになった方もいらっしゃるのでは?

入川さんは、今年2月に大腸がんの末期と診断され、抗がん剤治療を含む延命措置を拒否。余命宣告された6ヶ月を超えた8月31日から、震災復興応援を兼ねて、遺作映画としての『ビターコーヒーライフ』の撮影を福島県白河市で行い、無事クランクアップしたとのこと。

番組中、息子さんの結婚式の様子が流れ、入川さんが新郎新婦に、「明日死ぬつもりで生きなさい。永遠に生きるつもりで学びなさい。」という言葉を贈っていらしたのが印象的でした。

これ、非暴力・不服従を貫いて、イギリスからのインド独立を指導したマハトマ・ガンジー師の言葉ですね。「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」と訳されてもいますが、深い言葉ですよね。

これが、末期がんで余命宣告されていて、死に行くことを受け入れた入川さんから発せられた。胸にズーンと来ました。東日本大震災を経験したからこそ、なお深く染みいります。

すべての人がいつか亡くなる。そういう意味では、人類の死亡率は100%です。震災、津波、洪水、地滑り、火山噴火、台風、大雪など、大きな自然災害を目前にすると、ただ立ちつくすことしかできません。でも、やがて人は行動し始める。生きるために。

人間いつ死ぬかわからない。わからないからこそ、今を大切にして、1日1日を精一杯生きるようにしよう。人間いつ死ぬかわからない。だからと言って、刹那的な快楽を追い求めるのではなく、毎日が学びに満ちていることを、よりよく生きようとすることを忘れちゃいけない。

こんなふうに解釈してみたけど、さすがガンジーの言葉だけあって、こんなもんじゃとても言い表せてませんね。「明日死ぬ」と「永遠に生きる」って、矛盾した状況ですけど、「生きる」ことは「死に行く」ことでもあると思えば、「いかに生きるか」は「いかに死ぬか」ってことでもあり、「死ぬために生きていく」ことなんですよね。

哲学してたらこんな時間になっちゃった(笑)。一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。


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