ギックリ腰も急性期を過ぎたら… | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日、背中の痛みでいらしたお客様、鍼をしている間に、「ぎっくり腰も鍼で治りますかね~」とのご質問。1週間前に、ご主人がぎっくり腰になって、それ以来、痛みがなかなか引かないんだとか…。


ぎっくり腰、つらいですよねぇ~。私も3回経験してるので、そのつらさ、よくわかります。でも、1週間も痛みが続くのって、あまり聞かないけど…。ぎっくり腰の痛みって、ひどいのは1~2日か、せいぜい3日くらいじゃない?よほどの重症だったのかしら…。


よくよくお話を聴いてみると、ぎっくり腰治療で有名な治療院で、「とにかく冷やせ」と言われたので、この1週間、お風呂もシャワーで済ませ、腰には湿布を貼ってるんだとか…。あらららら…。


ぎっくり腰になったのは、ご実家に行ってるときで、その治療院もご実家の近く。なってすぐ行っただけで、もうこっちに帰って来られたんだそうです。で、ずっと湿布してて、痛みが引かないと…。


そりゃ痛いよね。しんどいよね。「ぎっくり腰はおなかの冷えのせい?」「夏の腰痛はおなかの冷えのせい?」 に書いてますけど、初期の炎症が治まったあとは、温めたほうが早く治りますよ。もちろん鍼もいいけど、あいにく予約は取れないから…。


ねんざのような関節や腱・筋肉の炎症性の痛みに対して、急性期、つまり、なってすぐのとき、患部に熱感があるときは、RICE治療が原則です。


R は Rest(安静)、I は Icing(冷却)、C は Compression(圧迫)、E は Elevation(挙上)。ケガをして炎症を起こしている場合、腫れを防ぎ、症状を悪化させないために、その部分をなるべく動かさない、冷やす、圧迫包帯などによって負担を軽減する、心臓より高くする…という処置をします。


なので、その原則に従えば、ぎっくり腰もなってすぐ、患部に炎症があるようなら、冷やします。それは、炎症を広げないため。なので、ご主人の行かれた治療院の手当ては、間違ってたワケじゃありません。その治療院だって、1~2日後にも行ってれば、きっと温めたはず。


問題は、急性期をとっくに過ぎているにもかかわらず、冷やし続けていることなんです。ほら、野球のピッチャーが試合後、肩や肘にアイシングしてますけど、あれは試合直後だけでしょ?


炎症が引いたあとは、温めて血流をよくしてあげると、治癒が早く進むんですよ。腰の場合は、腰だけじゃなくて、おなかも温めてあげるといいんです。これは体験からくる実感。


冷やしたほうがいいと言われて、冷やし続けてしまう。これも、「情報は正しく」 の事例と同じく、思い込みによる妄信よね。


で、お客さまにお伝えしたのは、①腰とおなかに使い捨てカイロを当てる、②お風呂でじっくり温まる、③冷たいものの飲食を控える、というようなこと。これに、④腹巻をするっていうのを加えれば、さらにいいかな。


夏場のぎっくり腰、みなさまも気をつけてくださいね。今年は節電の影響で、エアコンの使用が控えめなだけに、つい冷たいものの飲み過ぎ・食べ過ぎになりやすいですから。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


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