お薬、正しく飲んでますか? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


このところ、「セルフメディケーション」 から「市販薬、正しく買ってますか?」 と続けて、薬について書いてます。このブログは、健康に関わることを広い範囲で取り上げてますけど、私自身の備忘録でもあるので、時々こんな話が混ざります。


「そんなこと、もう知ってるよ~」ってな話は、スルーしてくださいね。「それって、ちょっと違うんじゃないの?」ってことあれば、コメント欄で突っ込んでくださいね。ちゃんと調べて書いてるつもりでも、かんちがいや思い込みが無いとも限らない。


ところで、薬って、どんなふうに効くんでしょうね? 塗り薬や湿布薬は、成分が皮膚から吸収されて、直接患部に作用するってことは、とても理解しやすい。じゃあ、飲み薬はどうなってるんでしょう?


飲み薬は、胃腸で溶かされて、体内に吸収され、食べ物の栄養成分と同様に、腸の毛細血管に入って、まずは肝臓へ運ばれます。だって、消化器系の血液循環が、そういう順番になってるから。からだにとってよくないものを全身に回さないように、解毒するためね。


肝臓に入ると、一部は分解されてしまい、残りが薬の成分として、血流に乗ります。そうなの、飲んだ分のすべての成分が、薬として役立つワケじゃないんです。だから、薬って、その分を見越して、調剤されてるのですよ。


肝臓で分解されてしまった分と、薬成分としての役目を果たし終わった分は、からだをめぐった後に腎臓で濾過されて、そのほとんどが尿と一緒に排泄されます。


出ている症状を緩和するのに、ほどよい効き目が出るように、用法・用量は決められています。1日に何回、1回に何錠とかってなってるのは、その通りに飲むことで、薬が必要な場所でちゃんと効果が出る薬成分の血中濃度になるように、調整されているから。


だから、たくさん飲めば早く効くっていうものでもなく、作用が強くなりすぎて副作用がひどくなるし、肝臓を傷める可能性も高くなっちゃうのよ~。逆に、少なすぎると、血中濃度が低いために、効果が出ない可能性がある。


とはいえ、個々人の薬に対する感受性も影響するので、OTC医薬品なら、説明書にある用量の最低量から試していくのがいいみたい。1回2~6錠とかって書かれてたりするじゃない? その場合は、まず2錠飲んで、次の服薬時間まで様子をみて、足りないようなら1錠増やす…みたいに。


服用時間を守ることも大切。薬成分が効果的に吸収されるように、いつ飲んだらいいかも決められてるから。服用時間の区別は↓下記が目安です。

① 食前…食事の30分前
② 食後…食事の後30分以内
③ 食間…食事と食事の間。前の食事から2~3時間後
④ 寝る前…就寝の30~60分前
⑤ 頓服(とんぷく)…症状が出たとき


食間を「食事中」と間違える人がいるとかって聞いたことあるんだけど、ホントかな。西洋薬は食後が多いのに比べ、漢方薬は食前または食間が多いです。空腹のほうが効果があるとされてる薬が多いからかな。


薬を飲むときは、必ずコップ1杯の水かぬるま湯でね。その理由は、薬成分の吸収をよくするため、胃腸粘膜への負担を減らすため、薬成分の変質を防ぐため。アルコール類は副作用を出やすくするし、牛乳は薬の吸収を遅らせることがあります。ジュースやコーヒー・紅茶・煎茶も、薬の吸収を変化させるようです。


薬によっては、食べ物との飲み合わせにも、気をつけなきゃいけないものもありますよ。たとえば、心筋梗塞・脳梗塞の予防薬のワーファリンを飲んでる人は、納豆のようなビタミンK豊富な食品はNG。高血圧治療にカルシウム拮抗薬を飲んでる人は、グレープフルーツがNG。


1日3回食後の服用で、昼食後にうっかり飲み忘れちゃった~という場合、気づいたのが3時ごろなら、そのときにすぐ飲む。4~5時とか、夕食時間に近いときは、お昼に飲み忘れた分は抜いたほうがいい。飲み薬の服用間隔は、1日3回では最低4時間、1日2回では6~8時間あけるのが目安だから。


お医者さんの処方薬は、原則として、処方されたとおりに飲む。ただし、副作用症状が出た場合は別です。無理して飲み続けないで、すぐに医師に報告して、薬の量を調節したり、種類を変えてもらったりしましょうね。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


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