おはようございます
「ストレスで食べちゃう?食べられなくなる?」 へのコメント、ありがとうございます。ストレスと食欲の関係、近いうちに続きを書く予定。こうしてペンディングになってるもの、どんだけあるんだか(笑)。このところコメントへのお返事も遅れててごめんなさい。もうちょっとだけ待っててね。
摂食調節物質には、副腎皮質ホルモンをはじめとして、いくつかホルモンが混じってましたね。インスリンとグルカゴンは、膵臓から分泌されるホルモン。エストロジェンとテストステロンは性ホルモン。コレシストキニンは消化管ホルモンで、プロラクチンは下垂体ホルモン、ノルアドレナリンは副腎髄質ホルモンです。
ところで、ホルモンって、そもそも何なんでしょ?からだの状態を調節してるってことは、何となくでもわかりますよね?これまで、成長ホルモン 、甲状腺ホルモン 、副腎皮質刺激ホルモン なんかを取り上げてますしね。
細胞が、からだにとって必要なものをつくって出すことを、「分泌」といいます。ちなみに、要らないものを出すことは、「排泄」ね。で、分泌機能を持っている細胞のことを、「分泌細胞」または「腺細胞」といいます。
腺細胞の集まりが「分泌腺」で、「導管」という分泌のための管を持っているのが「外分泌腺」、導管がなくて直接血液中に分泌するのが「内分泌腺」です。
内分泌腺から分泌されて、からだの機能を調節する物質(生理活性物質)が、ホルモンなんです。内分泌腺には、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣、松果体なんていうものがあります。
あら?エリスロポエチン っていうホルモンは、腎臓から分泌されるって言ってなかった?はい、言ってました。実は、ホルモンは、内分泌腺じゃない器官からも分泌されることがあって、腎臓はそのひとつなの。胃腸や視床下部からも分泌されます。
膵臓は、インスリンやグルカゴンというホルモンを分泌する内分泌腺ですが、消化酵素 を含む消化液を分泌する外分泌腺でもある、特殊な器官なんですよ。
ホルモンをからだ中に運ぶのは血流です。ホルモンが作用する目的地の細胞を「標的細胞」といいますが、標的細胞には、特定のホルモンを受け取るための、特定の受容器があるので、間違っちゃうことはありません。
腺細胞と標的細胞の間、つまり細胞間の情報伝達をしているという点では、神経伝達物質 と同じです。異なるのは、神経伝達物質がごく狭いところで働くのに対し、ホルモンは遠くまで運ばれて働くこと。
つまり、血液中を漂っていって、必要に応じて標的細胞の受容体にくっついて、作用を発現させるしくみ。ホルモンによる調節は、その分ゆっくりだけど、長期間にわたって行なわれるってことです。
視床下部は神経組織なので、そこから分泌されるなら、ホルモンじゃなくて、神経伝達物質じゃないの?と思われるかもしれませんが、血流に乗っかっていくものは、やっぱりホルモンと呼ばれます。
簡潔にいえば、ごく微量でからだの機能を調節する、血液中に分泌される物質がホルモンってことね。ホルモンにはどんなものがあるか?次回お届けします。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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