コンプレックスをバネにする | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』が帰ってきて3回目は、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルだった吉田都さんでした。月曜の放送を観たにもかかわらず、昨日(正確には今日ですけど)深夜の再放送まで観てしまいましたー。おかげでちょっと寝不足です。


『世界のプリマ 最後の闘いの日々』 というタイトルで、ロイヤルバレエ団の退団を決意されて、ロンドンと東京での最終公演を終えられるまでを追ったものでした。


都さんは1965年生まれ、9歳でバレエを始め、1983年にローザンヌで賞をとって、英国ロイヤルバレエスクールに留学。1984年にサドラーズ・ウェルズ・ロイヤルバレエ団に入団し、1988年にプリンシパルとなります。


1991年には英国誌Dance&Dancersの「ダンサー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、1995年に英国ロイヤルバレエ団に移籍。2006年にKバレエカンパニーに移籍後も、ゲストプリンシパルとして、ずっと活躍されてきました。


英国留学当時、自分の日本人らしい容姿が大きなコンプレックスだったといいます。手足が長くまっすぐなヨーロッパ人のなかで、当時唯一のアジア人。「自分の脚はどこから見ても曲がってる」と。


もともと技術的に高いものを持っていた彼女ですが、そのコンプレックスを感じたことで、より一層の修練を積んだのでした。そして、「曲がっているものはしかたがない。きれいに見せる工夫をすればいい。」と。


今でこそ豊かな感情表現を見せる彼女も、はじめは、日本人であるがゆえの控えめさがあだになって、表現力に乏しいと言われていたようです。


「自分らしい表現とは何か。」そう悩みながらも、日本人であることからは逃れられないのなら、「今の自分の精一杯を見せよう。」と、謙遜と恥らいの心を持ったまま踊り続けます。


「バレエは舞台の上だけで成立するものじゃない、お客様の『気』をいただいて、一緒に作っていくものだということが、少しずつ分かってきたんです。」


そして、2度のケガが、さらに彼女を成長させます。「ずっと何よりもバレエが一番でした。でもわかりました。バレエよりも大切なものがあることを。家族や友人、そして人がなにより大事だと。」


素晴らしいですね。日本人としてのコンプレックスをバネとして、日本人としての創意工夫と修練で世界のトップに上り詰めた都さん。あるがままの自分を認めて、努力する。そして、踊れることに感謝して、踊ることを楽しむ。


プロフェッショナルとは、「情熱と誇り。それを持って一つのことをコツコツと続けられるという。自分のやるべきことをしっかりできるという人ですかね。」


分野は違っても、プロフェッショナルであるためには、やるべきことをわかっていて、それをちゃんとやる。大事なことですね。うぅっ。最近だらけ気味な私、喝を入れられた気分です。精進しなくちゃ…。


凛として美しい都さんについては、吉田都公式HP朝日新聞Globe Break-throughほぼ日刊イトイ新聞 も参照させていただきました。


クラッシックバレエは生で観たことないんですが、今度行ってみようっかなぁ…。

一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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