おはようございます
昨日、「サイエンスZERO 五感の迷宮V 触角 進化が磨いた高感度センサー」 の再放送を観ました。「熟練した職人は、金属表面のなめらかさを自分の指で確かめ、1000分の1mm以下の微細な凹凸を発見することができる。」というところから入って、触覚器についての最新情報を伝えていました。
教育テレビで放映される『サイエンスZERO』、毎回観るワケではありませんが、お気に入りな番組のひとつです。実は、体験型の『すいえんさー』もけっこう好きで、「なんで?」って考えるのが楽しいんです。
私たちの皮膚と皮下組織には、高感度触覚センサーがあって、そのメインとなるのは、マイスネル小体、メルケル盤、ルフィニ終末、パチニ小体の4種類。
←クリックすると大きくなります。
4つの触覚センサーは、反応する振動数が違っていて、それによって圧のかかり方や強さ、皮膚表面をすべる速度、触れているものの凸凹の加減などがわかるようになっています。
番組の中で、新たにわかったこととして、指先の指紋が、樹上生活を送るための滑り止めとして発達したと考えられてきたけど、実は、指先にかかる力を触覚センサーに集中的に伝えて、触覚の感度を増す働きをしているんだと伝えられていました。
手の感覚が伝えられる大脳のエリアは、唇や舌と並んでかなり広く、そのエリアに比例させて人体をつくると、↓こんなふうに、ちょっとグロテスクなホムンクルスになります。
それほど指先の感覚は本当に繊細で、だからこそ細かな動きもできるってこと。赤ちゃんの肌やマイクロファイバーのふわふわに触れたとき、そのやわらかさを感じることができるのも、その繊細さがあってこそ。
となれば、アロマオイルトリートメントでの手の使い方によって、触れられている方、つまりお客様の感じ方も違ってくるのは当然ですよね。
第一に、手のひらから指先まで、半端に指が浮いたりしないように、皮膚にピタリと密着させること。第二に、圧は手の重さ程度であること。そして、手をすべらせるスピードは1秒間に5cm程度であること。
1秒間に5cm。実はそう習ったわけでも、それを意識してたわけでもないんですが、『サイエンスZERO』の中で、「1秒間に5cmの速度が、もっとも心地よいと感じる触れられ方」と言っていて、「トリートメントでは、確かにそのくらいのスピードでやってるよなぁ…」と思ったのでした。
5cm/秒のストローク、速過ぎず、遅過ぎず、確かに心地よいスピードです。今まで無意識だったけど、ちゃんと意識してやってみようっと。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
東洋医学講座の目次→
ツボの目次→
リフレクソロジーの目次→
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→
アロマセラピーの目次→
『養生訓』の目次→
体操とストレッチの目次→
からだのしくみ・食・栄養の目次→
からだの不調と対処法の目次→
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→
ブログの目的・利用法・楽しみ方の目次は観覧車をクリック→